北方荒地†
概要†
解説†
中つ国の極北にある寒冷な地。
『指輪物語』の地図ではフォロドワイスの北にある地名。ただし『終わらざりし物語』のクリストファ・トールキンの註によると、北方荒地とフォロドワイスは同じ地域を指し、父トールキンが書いた地図の一つでも両者は同一視されていたとしている。*1
『終わらざりし物語』によると、第三紀1981年の秋にこの地方で発生した大嵐がエリアドールからゴンドールまで南下し、各地で大きな被害が出た。このことはゴンドールの年代記においても最も猛烈な嵐の一つとして記録されている。
多くの人間の船が吹きさらわれてベルファラス湾に沈み、ニムロデルを待つアムロスの船もウンバールの沿岸まで流された。
Iron Crown Enterprisesによる設定†
地名†
- ドル・ベンドール(Bendor)
- 中つ国から海を隔てた先にあるアルダの北の果ての地。ヌーメノールの崩壊と共に球体に作り変えられたエッカイアの一部が凍ってできた。生物の生存は殆ど不可能な環境で、唯一雪エルフ(Snow Elves)だけがこの地を歩き回っている。
- ヘルロス(Helloth)
- 北極点に築かれた雪エルフの都。町全体が氷でできており、五芒星の形をしている。その中心に立つ塔の頂上は倒壊したオルマルの灯火の破片を用いた光で輝き、日の光が差さない白夜でも北方の地を照らし出している。
- フォロヒェル
- 当該項目参照
- タラス・ウイヘル(Talath Uichel)
- 灰色山脈の北に広がる荒地。アングマールのすぐ近くに位置しており、ロッソスは殆ど近づかない。
- ジャルヴィマー(Jarvimaa)
- ロッソスの言葉で湖水地方(Lakeland)を意味する、フォロヒェル湾の東岸地域。幾つもの湖が存在し、魚や水棲獣の住処となっている。幾つかの大きな湖には水龍(Water Drake)が住み着いている。
- リンダルフ(Lindalf)
- 湖水地方の北側の地域。広大な湿地帯で、Bleak Mountainに近い沼地は沼龍(Marsh Drake)の住処となっている。また、南や東には怪しげな光が灯っており、人間を誘い込もうとする。
- ヴァサラン・アウジョ(Vasaran Ahjo)
- Hyvat Kalatの北にあるウムリの集落。フォロヒェル湾を構成する入り江Bays of Forsaken Seaに面する。武器を生産し、周辺のロッソスと取引を行っている。
- カルフ・ジャルヴィ(Karhu Jarvi)
- ロッソスの言葉で熊の湖(Bear Lake)の意味。フォロドワイスで最も大きな湖。
- リグル・ウォデイズ・ベルネ(Ligr Wodaize Berne)
- 第三紀1310年に作られた北国人の部族ベルニンガ(Berninga)の村で、Kharhu Jarviの南の森の中にある。
- ルキル川(Luchir)
- 北方荒地で最も長い川。
- 果てしなき渓谷(Everdale)
- エミン・ニムブリスとFen Tundraの間に広がる低地。春から夏にかけて低い草に覆われる野原になり、花や昆虫も見られる。西はSheltered BayやBay of Cracking Iceに接している。かつてこの地を訪れたBeregurd率いるアルセダインの探検隊はその大半がオークと遭遇した際の戦闘で殺され、僅かな生き残りがフォルノストへ逃げかえった、しかしこの地を探索して残した文書は、野伏たちの指南書として受け継がれた
- プオリヒミステン・サタマ(Puolihimisten Satama)
- フォロヒェル湾に面したウムリの居住地。ロッソスの捕鯨猟師の停泊所。多数の洞窟から成り、しばしば周辺地域の住民の避難場所や城砦として機能する。
- ルスケア・ヴェネ(Ruskea Vene)
- フォロヒェル湾に面したロッソスの氏族ルミミエヘト(Lumimiehet)の大きな村。カルドランから来る捕鯨船の寄港地として利用されていた。
- エヴェルヒル川(Everhir)
- Herd Tundraと南のEmyn Nimbrithを分かつ川。上流地域はアングマールとの国境地帯で、ロッソスは近づこうとしない。敢えて近づこうとする者は変わり者かアングマールの密偵ではないかと疑われる。
- スイヤ・カリュンタロ(Thyja Karhuntalo)
- Talath UichelとHerd Tundraの間にあったBernabalthの要塞。1304年、ロッソスの裏切り遭い、アングマール軍によって破壊されて廃墟と化した。
- エミン・ニムブリス(Emyn Nimbrith)
- エリアドールと北方荒地を隔てる丘陵地帯。アングマールの密偵や南方を追われたならず者たちの潜伏地として機能した。
- ホメラ(Homela)
- フォロヒェル湾に面したルミミエヘトの村。周辺地域で最大の集落で、交易の中心として多くの物や情報が集まる。
- エフェル・アングマール
- 霧ふり山脈の北の支脈。二股に分かれた山脈の間の盆地が魔王の帝国の中心地となっている。
- ミンディ・ケピク(Mindi Kepich)
- ロダルフ(Lodalf)
- 浸食されたツンドラ(Wash Tundra)の意味。フォロヒェル湾の南側の沿岸地域で、北をエミン・ニムブリス、南をランマス・フォロドに挟まれた地域。多くの河川が通る湿地帯で、比較的穏やかな気候。2911年(庄暦1311年)の凶年の冬にホビット庄に侵入した白狼はこの地からやってきた。
- ムルカン・カウプンキ(Mulkan Kaupunki)
- ランマス・フォロド(Rammas Forod)
- アルセダインの辺境と北方荒地のWash Tundraを分かつ細長い丘陵地域。西はTalath Muilに接し、東はさびし野に至る。
- タラス・ムイル(Talath Muil)
- アルセダインとWash TundraおよびVale of Lhunの間の草原。
- ドル・ゴルマエン(Dor Gormaen)
- アルセダインの辺境に築かれた城砦。1325年にアングマール軍の手で陥落し、監獄に用いられた。
画像†
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