ラスガレンの白い宝石

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルWhite Gems of Lasgalen

解説

映画『ホビット』に登場する、多数の白い宝石が付いた首飾り。ラスガレンはシンダリン緑の葉の意。

『決戦のゆくえ』エクステンデッド・エディションのメイキングによると、スランドゥイルが自分の妻のためドワーフに作らせたものとされており、劇中ではスランドゥイルが自分たち一族伝来の品と主張しているが、『思いがけない冒険』エクステンデッド・エディションで、エレボールのドワーフの手元にあるこの品の取引を巡って、スロールとスランドゥイルの間で交渉が決裂したことを示す場面が入っている。

スランドゥイルはこの品に執着しており、『竜に奪われた王国』ではスランドゥイルが、この品を渡すことを条件に、ソーリン二世エレボール奪還に協力することを申し出るが、ソーリンはスランドゥイルを信用せず拒否して、結果牢に入れられている。

『決戦のゆくえ』では、エレボールの財宝の中からこの品をソーリンが見つけて「スランドゥイルに高く売れる」と呟いている場面がある。

五軍の合戦後、この品がどうなったかはエクステンデッド・エディションでも特に描かれていない。

画像

ラスガレンの白い宝石

備考

この品と、『シルマリルの物語』に登場するナウグラミールとの類似が指摘されている。
原作『ホビットの冒険』ではナウグラミールの名は直接出てこないが、ナウグラミールと思われる品(およびシルマリル)を巡る確執がエルフドワーフの間にあったことを示す文章がある。

とおい昔このエルフたちは、あるドワーフ族と戦争をしました。エルフたちはそのドワーフたちが自分たちの宝をぬすんだと非難したのですが、ドワーフたちにはちがういい分がありました。エルフの王が、金銀のあら石を細工してくれとたのんだくせに、あとになってその支払いをしなかったのだから、自分のてま賃をとっただけだ、というのでした。*1

コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • シルマリルのオマージュってだけでなくて、実際劇中設定でもシルマリルの首飾りを模してるのかも -- 2016-01-03 (日) 14:47:36
  • 権利関係で触れられない要素があって、そこを何かの形で補完しないといけないっていうのが難しいところなんだろうなあ -- 2016-01-29 (金) 10:33:38
  • 意味はシンダール語で緑の葉か、レゴラスはシンダール語で緑葉・・・どんだけ大切なんだ。まあ戦争仕掛けるくらいだからな -- 2016-03-13 (日) 15:55:08
  • 装飾された石一つ一つが小さいですね。 -- 2017-10-17 (火) 10:35:01
  • シルマリルを彷彿させるなら、もう少し大きい方が…と個人的に思います。綺麗なので良いですが。 -- 2017-10-17 (火) 10:36:24
    • シルマリル並みだったらアーケン石の価値(ビジュアル含めて)が…… -- 2017-10-20 (金) 00:03:55
  • 1937年出版の「ホビットの冒険」のこの宝と戦争に関する記述が、ファンタジー界隈でお約束の設定として語られる”エルフとドワーフは種族的に仲が悪い”の発祥という認識でよいのかな? -- 2018-10-27 (土) 21:19:47
    • しかし理由まできちんと説明されてるのは中つ国くらい。設定に乗っかるだけじゃなくてもっと練り込んで欲しいもんだ -- 2018-10-27 (土) 23:22:28
    • 発祥が『ホビットの冒険』にあるか否やはともかく、いずれにせよ「ラスガレンの白い宝石」はあくまで映画オリジナルの物品なんでこれが発祥ということはないです -- 2018-10-28 (日) 17:53:10
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