マザルブルの間 †
概要†
カテゴリー | 地名 |
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スペル | Chamber of Mazarbul |
その他の呼び名 | 記録の間(Chamber of Records) |
解説†
マザルブルはクズドゥルで「記録の(of records)」*1の意。モリアの七層目に位置する、第二十一広間の北側にある部屋。
モリアの領主となったバリンの玉座が置かれた場所であるとともに、彼の墓が作られた場所でもある。また、モリア復興を試みたドワーフ達が最後に立て籠もった部屋。
第三紀3019年(大いなる年)に指輪の仲間はここでバリンの墓とマザルブルの書を発見し、直後にオークとトロルの襲撃を受けた。
指輪の仲間は西側の扉を閉ざして抵抗し、扉をこじ開けようとしたトロルの足をフロドがつらぬき丸を突き刺して撃退。続いて部屋に侵入してきたオークとの戦闘で、フロドはオークの首領に槍で右脇を刺されたが、ミスリルの胴着のおかげで打撲傷を負っただけで済んだ。
その後指輪の仲間は東側の扉から第二広間へ向けて脱出し、後に残って扉を閉ざそうとするガンダルフとそれを開けようとするバルログの魔力のせめぎ合いのために部屋は倒壊、バリンの墓も瓦礫の下に埋もれてしまった。
バリンの墓碑銘†
竪穴からの光はまっすぐ部屋の真ん中にあるテーブルの上に落ちていました。テーブルはただの長方形の台で、高さは二尺ばかり、上に大きな白い石の板が置かれていました。 … 石の板にはルーン文字が深く刻まれていました。
「昔モリアで用いられたダエロンのルーン文字じゃ。」と、ガンダルフがいいました。「ここには人間の言葉とドワーフの言葉で、
フンディンの息子バリン
モリアの領主
と書かれておる。」
「では、かれは死んだのですね。」と、フロドがいいました。「そうではないかと心配してたのですが。」ギムリは頭巾を深々とおろして顔をおおいました。*2
『指輪物語』では指輪の仲間がマザルブルの間で発見したバリンの墓の銘が収録されている。上の三行はクズドゥルの文が、下の一行は同じ内容の英文がそれぞれアンゲルサス・モリアで書かれている。
Balin
Fundinul
Uzbad Khazad-dûmu
Balin son of Fundin Lord of Moria
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
原作においてピピンが石を落とした井戸は、番人の詰所ではなくマザルブルの間にあり、石ではなく不用意に触ったドワーフの骸と、鎖でつながれた桶を落としている。
室内の戦闘で指輪の仲間はオークだけでなくトロルとも戦う。トロルはフロドを槍で刺し、レゴラスによって倒される。バルログは登場せず、部屋は崩壊しないが、バリンの墓はその上に立つギムリを狙ったトロルの鎚の攻撃で破壊されている。
ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
指輪の仲間が通過するとき、ガンダルフとバルログの力によって破壊され、東への道が閉ざされたマザルブルの間がある。
また、バリン一党が追いつめられ、オーインがマザルブルの書を記述するのを追体験する場面がある。
画像†
コメント†
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