サエロス†
概要†
解説†
ドリアスのナンドール・エルフで、シンゴル王の相談役の一人。デネソールの死後、オッシリアンドからドリアスに避難してきた者の一人。
歌に長けていたため、伶人ダエロンと友になる。それ故に、ダエロンがドリアスを去る原因となったベレンの縁者であるトゥーリンには最初から好意を持たなかった。
日頃からトゥーリンが栄誉を受けていることを妬んでいた彼は、ある日国境から戻ってきたばかりのトゥーリンが荒れた着の身着のままで(それと知らず)自分の定席に坐っているのを見て腹を立て、ヒスルムでは、男たちがこんなに荒くれて恐ろしげであるなら、女たちはいったいどうなんだろう。髪の毛のほかには体を被うものもなく、鹿のように走りまわっているのだろうかと厭味を口にした。これを自分の母と妹に対する侮辱と受け取ったトゥーリンは、かっとなってサエロスに杯を投げつけて顔面にひどい傷を負わせた。
これを恨んだサエロスは翌日にトゥーリンを森の中で待ち伏せしたものの返り討ちにあい、衣服を剥ぎ取られて追い立てられた末にエスガルドゥイン川の支流に落ち、岩に激突して死んだ。
トゥーリンはこの件でシンゴルの裁きを受けることを拒み、ドリアスから逃亡した。
コメント†
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