アルウェンの旗印

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルstandard of Arwen
その他の呼び名王旗(banner of the Kings)、木と星の旗(banner of the Tree and the Stars)

解説

アルウェンアラゴルン二世のために製作した旗。黒地にエレンディルの印ミスリルなどを使って描かれている。
指輪戦争において、アラゴルンはイシルドゥルの世継としてこの旗印を掲げて王の帰還を成し遂げた。

第三紀2980年にアラゴルンと婚約した後、アルウェンは秘密裏にこの旗印を作り始める。大いなる年になって野伏に召集がかけられた際、旗印はハルバラドに託されてローハンにいたアラゴルンの手許に届いた。

『今や時は迫れり。われらの望みの成就せんか、すべての望みのついえんか。ゆえにわれなんじに送る、汝のためにわが作りしものを。つつがなく行き給え、エルフの石よ!』*1

アラゴルンは灰色の一行を率いてエレヒの丘で死者の軍勢を召集する時、この旗印を初めて掲げるが、暗闇のために描かれた印を見ることはできなかった。一行が捕獲した海賊の艦隊でペレンノール野の合戦に乗り入れた時、アラゴルンは艦隊の先頭でこの旗印を堂々と掲げて見せ、そこに描かれた王の印がはじめて公然に示される。

すると見よ! 一番先頭の船に大きな旗じるしが現われて、船がハルロンドに船首を向けると風がこれを広げて見せました。そこには白の木が花を咲かせていました。これはゴンドールを表わすものでした。しかし木の周りには七つの星があり、木の上には高い冠がありました。これはエレンディルのしるしで、もう数えられないほどの年月の間これを身に帯びる王侯はいなかったのです。七つの星々は日の光を受けて炎のように輝きました。なぜならこの星々はエルロンドの娘アルウェンの手で宝石を使って作られたからです。そして王冠は朝日にさんとして輝きました。ミスリルと金で作られていましたから。*2

敵艦隊の出現に最期を覚悟していたゴンドールローハンの軍はこの旗印を見て大いに士気を鼓舞され、逆に味方の加勢が来たとばかり思っていたモルドール軍とその同盟軍は混乱と恐怖に囚われた。こうして戦いの流れは変わり、ペレンノール野の合戦はゴンドールとローハン側の勝利に終わった。この戦いにより、それまで旗印の旗手を務めていたハルバラドは戦死した。
合戦後、アラゴルンは自らが未だ王位に在らず、都を治める執政の許しもないことを理由に旗を畳ませ、野伏の首領としてミナス・ティリスに入った。

黒門の戦いコルマッレンの野での栄誉礼でアラゴルンはゴンドールの王としてこの旗印を掲げた。アラゴルンがミナス・ティリスでエレッサール王として戴冠し、入城すると、王旗として執政の旗に替わって白の塔に翻ることとなった。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

ほとんど登場しない。
アルウェンの提言で鍛え直されたアンドゥーリルが、アラゴルン死者の軍勢に示すアイテムとなる。
黒門の戦いではアラゴルンたちに同行する旗手が原作に基づいたデザインの旗を持っている。

コメント

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  • 他に同様の旗があったとは考えられないため、黒門の戦いやコルマルレンの栄誉礼にあったのも同じ旗で間違いないと思います。 -- 2018-02-03 (土) 21:03:48
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