野良犬の塒
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押井守最新情報 1999年

1999/12/19

いつもこのページに来ているようなコアな押井守ファンならあまり意味の無い情報だろうが。
2000年1月5日にNHK BS2にて0939時から1118時まで 機動警察パトレイバー 劇場版が、2000年1月6日の0938時から1132時には機動警察パトレイバー2 the Movieが放映される。
そうなのだ、我々の歴史は西暦2000年となり、パトレイバーはもう「過去の物語」なのだ…。

1999/12/04

大日本絵画社から発売されてる模型の専門月刊誌、モデルグラフィックスで連載されていた押井守氏のコラム、迷走ガジェットFILEが現在発売中の2000年1月号から再開している。この連載は98年11月号から99年5月号まで続いていたが、アヴァロン(仮)の撮影に伴い休載となっていた。今月からのテーマはプロテクトギアについてだ。だがここにも人狼の公開時期については詳しくは触れられておらず、またアヴァロンについての情報も無い。

さて最新情報とは関係が無いが、『有明まんがまつり』ことコミックマーケット直前ということで、ここでプロテクトギアのコスプレ写真を募集したい。頂いた写真は勿論このページに掲載する。私自身も冬コミでカメラを持ち込んで『取材』を敢行する予定だ。実は夏のコミケにもプロテクトギアのコスプレがいたらしいのだが、私は写真を撮る事が出来なかった。
写真は自分のコスプレでも良いし、コミケなりその他イヴェントでコスプレしている人を撮らせてもらった写真でも構わないが、その場合必ずコスプレイヤーの承諾を取って頂きたい。

1999/12/01

たれ込み情報である。
先日フランスで『人狼 JIN-ROH』が公開され、フランスの大衆紙ル・モンド(Le-Monde)の一面に写真付きで紹介されたことについて触れたが、その記事のWebページがあったという報告が届いた。
私は英語もろくに訳せないのにフランス語など判るはずが無いが。誰か訳してくれ。
この情報はTOSHI氏により提供された。

ところでフランスでの人狼の公開だが、字幕版と吹き替え版があるそうである。吹き替え版まで用意されるとはかなりの力の入れようではないだろうか? ともかく字幕版、即ち日本語音声がそのまま聴けるのであればと、フランスにまで観に行こうという猛者もいるようだが。私にはそんな時間も金も無い。

1999/11/30

こちらでの紹介が遅れ、既に皆さんご存知だと思うが、一応少年エース1月号が発売され、犬狼伝説最終話が掲載したことを記載しておく。
最終話についてのコメントはここでは差し控えておくが、ハシラには現在公開中のフランスに続きドイツでも2月から人狼の公開が行われると書かれている。一方の日本だが公開は初夏とか夏とかいうふうになっているが…。

1999/11/25

日本での公開の目処が立たないままずるずると時だけが過ぎてゆく『人狼 JIN-ROH』だが、Production I.Gのページによるとフランスでの一般公開が始まったということで、しかもル・モンド紙の一面に写真付きで掲載されたということである。フランスでは、美少女も有名声優もメカもCGも出てこないアニメでも、ちゃんと映画だと認められるということだろう…。

1999/11/19

先日のNHK BSで放映されたBS漫画夜話だが、こちらの情報とは裏腹にゆうきまさみ氏は登場しなかった。私が見た情報ソースでは出るということになっていたのだが…。誤報したことに付いてお詫びした。

さて緊急情報である。11月20日、NHK BS2で『デジタルアニメの冒険』という番組が放映されるが、これに押井氏も出席した、名古屋で開催されたジャパン・デジタル・アニメーション・フェスティバルの模様も映し出されるということだ(そもそもJDAFの事をこちらで知らせることが出来なかったのが大失態だ!)。どの程度押井氏、或いは押井作品について触れられるかは不明なのだが。

1999/11/11

雑誌の情報を続けて3つ。まず週間アスキー11月24日号だが、"I LOVE COMPUTER!!"の押井氏の連載が再び再開している。

次にニュータイプ1999年12月号に、『押井守ロングインタビュー』が掲載された。人狼 JIN-ROHとアヴァロンの情報等が6ページ掲載されている。人狼については公開時期は2000年初夏とされているが、やはり配給会社が書かれていないのが非常に気になる…。アヴァロンについてはポーランドでの撮影が終了したということ以外はほとんど謎で、ストーリーなどについても全く触れられていない。一つ笑える押井氏のコメントに、

ある雑誌で『アニメにはもう飽きた』というコラムのタイトルをつけられたんだけど、違うんだって(笑)。飽きたわけでもなんでもない。アニメと実写を交互にやっていかないと危ないぞという危機感があるだけで。『うる星やつら』のあたるじゃないけど「好きな人を好きでいるために、その人から自由でいたい」っていう、そんな気持ちかな。
というのがあった。
アヴァロンでは「ポーランド軍の(撮影)協力」とか、「戦車を走らせたり…」という言葉が見えたり、押井氏が銃を構えるポーズを取ったりしていることから、ミリタリー色の濃い映画のようだ。どうもアーサー王伝説との関連(*1)は少なくとも表面的には無いように思える。

最後に、アスキーから創刊された3D GRAPHICSという雑誌に人狼の監督である沖浦氏のインタヴューなどが2ページ掲載されている。勿論この雑誌はCGを扱う雑誌だが、『最後のアナログ大作』としての人狼は高い評価をされていた。我々が見ることが出来るのはいつの日か…。

原註

  1. アーサー王伝説で、アーサーが重傷を負い、船に乗せられて去っていったという島の名前がアヴァロン(Avalon)である。
プロテクトギア フィギュア

1999/10/26

やあみんな元気かな? 毎回ホットな押井守情報を提供する(時々腐りかけた情報もあるけど、それはご愛嬌ということで)押井最新情報の更新だよ!

…慣れない文体で書くものではないのでいつもの調子に戻す。

さて少年エース12月号が発売された。遂にケルベロス騒乱の話が本格化する。やはり室戸文明の動向に注目だろうか。映画Straydogではケルベロス騒乱は特機の篭城が描かれていたが、コミック版では特機はクーデターばりの出撃行動を起こしている。この点の相違が面白い。紅い眼鏡では紅一たち三人組の逃走が出ているし、このあたりは果たしてコミック版ではどうなるのだろうか。そしてもう次は最終回だ…。

さて諸君、メディアワークスの電撃ホビーマガジン12月号を観てみ給え。この号ではパトレイバーのモデルの特集が行われている。それがどうしたというのだ? そんなものは今までホビージャパンやらニュータイプやらで散々やっていたではないか? その通り、それだけなら取り立ててここで扱うほどのものでもない。では何に注目なのか? それはメディコム・トイから発売される、内部にニューコンバットジョーを組み込んだプロテクトギア・フィギュア(紅い眼鏡/犬狼伝説版とStraydog版二種)の情報である。いきなり3ページ目に広告が入っており、163ページにも紹介記事がある。
通信販売のみの限定発売で、価格は各9,800円(+送料・消費税)。購入するには99年12月末日までに現金書留で送金する必要があるので、欲しいと思う人は今から金を用意しておこう。商品の発送は2000年2月末日を予定との事。プロテクト・ギアは2種類で、残念ながら人狼版は無い(あったらあったでまた買わないとならないので困るのだが)。嘗てソフビで出ていたフィギュアの復活、このチャンスを逃さないように。詳しくはこちらを参照。筆者は取り敢えず各1体を購入決定。どうせなら20体くらい並べたところを撮影してみたいものだが…。

1999/10/18

TV放映の情報を二つ。
まず11月10日、NHK 衛星第2で放映されているBSマンガ夜話、この日の放映が『機動警察パトレイバー』であり、ゆうきまさみ氏が出演される。アニメ版や押井氏についてどれだけ触れられるかは不明であるが。

それと、SKY PerfecTV! 内のチャンネル、北野チャンネルで12月6日から12日にかけて、『人狼 JIN-ROH特報』が放映される。わざわざ北野チャンネルの広報の方にメールで知らせて頂いた。
さて詳しい事に関しては先方のページに書かれているが、その文章を読んで私が考えたところによると、どうやら東京都写真美術館で行われたパネル・ディスカッションの様子の放映、そしてやはりそこで公開されていた沖浦氏や押井氏のインタヴューを含んだ人狼のメイキングの放映が行われるらしい。これは私の勝手な推理で、公式情報ではないことをお断りしておく。

ところで気付かれたことと思うが、『人狼特報』が12月に放映されることとなると、どう考えてもそれより前に人狼の劇場公開が行われるとは考えられないわけだ! 先日私は人狼の劇場公開が2000年8月になったという不吉な夢を見たが…。

1999/10/17

物凄く今更な情報だし、既に何度も掲示板には書かれているのだが、記録として一応こちらに残しておく。
現在劇場公開中の映画マトリックス、この映画の監督ウォシャウスキー兄弟は攻殻機動隊等日本アニメ(ジャパニメーションは死語らしい)のファンで、攻殻機動隊にそっくりなシーンも各所に出てくる。ここで恒例となっている雑誌、徳間書店のGaZO、Vol.5にウォシャウスキー兄弟のインタヴューがあり、更にマトリックスを見た押井氏のコメントもある。

1999/10/13

去る10月7日に人狼が公開された。…スタジオジブリの上映室で。IG社長の石川氏に、押井氏、沖浦氏も来たそうだ。詳しいことは(詳しくも無いが)ジブリの製作日誌に書かれている。
『公開したら見に行きましょう』とあるが、まずは公開日を教えてくれ…。IGのページの週間少年ひとおおかみでも触れられている。

1999/10/11

コミックガヤ banner 先日、私の元にメールが届いた。
COMIC GAYAというサイトの担当の方からだ。アニメのことがあったり声優のことがあったり同人サークルの事があったり即売会やコスプレイヴェントの情報があったりというページだが、ここでプロダクションI.GBLOOD特集を組んでおり、そこでBLOODの企画に協力されたという押井氏について紹介しており、我が野良犬の塒を『押井守関連リンク』として掲載したという内容であった。少なくともこれで一人は野良犬の塒がリーフファイトサークルではなく押井守HPであると認識していることがわかった訳だ!

話を本題に戻そう。IGで製作されているというフルディジタルアニメBLOOD、押井氏はその企画に協力しているという。だが具体的にどれ位かかわっているかの情報についての情報は私は見出しておらず、IGのページにもコミックガヤのページにも(少なくとも現在は)存在しない。スタッフロールに押井氏の名が載っているが、実際には押井氏はほとんど何もしておらず「騙された」と漏らしたというレムナント6という映画の例があるので、はっきりした情報があるまでBLOODについてはあまり触れないでおこうと思っていたのだが。何かの雑誌に載っていたとかいうたれ込み情報があれば掲示板の方に書いて頂ければ幸いである。

最後に人狼の公開だが、やはり早くても来春、2000年3月以降のようである。

1999/09/27

少年エース1999年11月号が発売された。今回の犬狼伝説では、ついに首都警の解体が決せられ、今までずっと語られなかった歴史、ケルベロス騒乱が始まったところである。『本当に最後まで連載されるのか』と終始危惧していたが、ここまで来たらもう大丈夫だろう。遂に犬の物語が完結する。

1999/09/18

すっかりここではお馴染みとなっている東京都写真美術館だが、9月25日にパネル・ディスカッションが行われ、沖浦監督も参加されるということである。詳細は東京都写真美術館イベント案内のページを御覧頂きたい。筆者は状況許せば今度こそまともな取材に行きたいが…。

1999/09/07

不気味な情報がある。
押井氏との繋がりもある今敏監督の千年女優という長編アニメーションのページの千年机という今監督の雑記のようなところの、その中のいつもの風景という文章に『人狼の日本公開は来年の4月か5月』という噂が書かれている。

『秋』とは一体いつまでだろう? 現在の段階で公開日の告知が全く無いことを考えると…。

1999/08/26

少年エース10月号が発売された。この号の人狼は『狂犬』。しかし2号続けての巻末である。本当に本当に完結まで無事に連載されるのか?
またProduction IGに、人狼がモントリオールFANT-ASIA映画祭アジア映画部門で2位を獲得したということである。ちなみに1位は『リング』、3位は『催眠』。

1999/07/28

少年エース1999年9月号表紙 新旧の話を織り交ぜて書く事にする。
まずは比較的新しい話から。7月26日に少年エースの9月号が発売された。その表紙は鷲尾翠である。しかしその中の犬狼伝説の副題が『野良犬 -マッハ軒立喰師撲殺事件異聞-』というもので、これをまんがの森店内で見た筆者は危うく噴出すところであった。作中には「滅相もない 地ベタに戦闘機なんぞありゃしません!!」という台詞まであるし…。
内容については立ち喰いのプロとはほとんど関係が無いが、「真冬に冷やしタヌキ」だの「ネギ抜きのカケ」だの相変わらず拘っている。ここまで見ると本当に犬狼伝説の話かと疑われるだろうが、取り合えず最後はちゃんと纏められてはいる、相変わらずの押井調なのだが。
こんな様子で本当に『あの』少年エースで最後まで連載が続くのだろうか…(今月の少年エースには『ブレンパワード』休載のお知らせが載っていた…)。

次に、先日紹介した東京都写真美術館での人狼の展示だが、その写真がProduction I.Gのページの後藤日報帖に掲載された。例の張りぼてプロテクトギアの写真も掲載されているが、これは写真で見ると立派に見える…。やはり撮影で使ったものなのだろうか? このページは期間限定公開だそうなので、早めに訪ねてページを保存しておこう。

その次に、8月18日にポニーキャニオンより劇場版うる星やつら オンリーユー(ノーカット版)のDVD版が発売される。価格は5800円、映像特典などは一切不明だが恐らく何も無いだろう。単純に過去のLDをDVDに落としただけのものと考えられ、押井氏へのインタヴューなどは間違っても期待しない方が良い。
また、9月17日にはうる星やつら3 リメンバー・マイ・ラヴが、その後は順次にうる星やつらの劇場版DVDが発売される予定だが、ビューティフル・ドリーマーはすっぱり抜けている。BDは過去にヴィデオで再販がかかったときにもこれだけの発売予定が無かったという過去があり、やはり配給会社の絡みの問題であろう…。しかしヴィデオ再販時にはBDも遅れながらもちゃんと発売されたので、DVD版ビューティフルドリーマーもいずれ発売されるものと思われる。とりあえず、これらのうる星やつらを見たことが無い人は買ってみるのも良いだろう。話は逸れるが、筆者はうる星やつら劇場版の3と『いつだってマイ・ダーリン』(共に押井作品ではない)は断じて認めない(あたるの気持ちが完全に無視されている!)

1999/07/15

週間アスキーのI LOVE COMPUTER!! の押井氏の連載が復活している。氏はポーランドの『ロケハン』から帰国されたということだ。今までの情報ではポーランドに『撮影』に行っていたということになっているが、これでは『ロケハン』になっている、つまり本格的な撮影はこれからということである。他にも『脚本の直しと絵コンテに突入…』という言葉もあったので、実際にはまだポーランドでの『撮影』は行われておらず、ロケハンだけらしい。

さて、最新情報というわけではないが、筆者(都々目)は17日に、人狼の展示が行われているという東京都写真美術館に『取材』に行く予定である(先週沖浦氏が来ていたということを予め知っていたなら真っ先に行っていたのに…)。1400時頃から、真っ黒の無地の帽子をかぶってバックパックを背負った男がいたら恐らく私であろう、見かけたら声をかけるなり一戦交えるなりしてくれれば幸いである。美術館なので騒ぐわけにもいかないが。

1999/07/13

初版絶版となり、現在入手が非常に困難なコミック、原作押井守、作画もりやまゆうじの『とどのつまり』。これが現在FRANKENから電子通信販売が可能になった。
要するにこれはクレジットカード購入という形で、とどのつまりのAcrobat形式のファイルをダウンロードすることが出来るというものである。しかし実際にここでとどのつまりを見るのはかなり面倒だ。まずFRANKENのページを正しく見るにはInternet Explorerでないと駄目なようだ。そして当然の事ながらAcrobat Readerがインストールされている必要がある。そしてFRANKENでの会員登録をしておかなければならない。その上e-Parcel登録とダウンロードもして、勿論インストールする必要がある。e-Parcelとはいわば電子通販受信ソフトで、購入したソフトやデータなどをダウンロードするのに必要なソフトである。そしてここでの通販を利用するにはUC、VISA、Masterのいずれかのカードを保有していなければならない。
そしてやっとダウンできたとしても使い勝手が悪い。ダウンしたとどのつまりを見るには必ずe-Parcelを立ち上げる必要がある。そしてデータは著作権保護のため暗号化されているので、簡単にコピーしてバックアップを取ったり別の場所に保管したりということもできない。こんな調子では電子通販が普及するのはまだまだ先だ…。

そこまでしてとどのつまりを見たいというかどうかは置くとしても(ここの読者なら多分見たいと言うのだろうが)、FRANKENにはとどのつまりについての押井氏のインタヴューが掲載されているので、取り敢えずは覗いてみても良いだろう。それを見るだけならNetscape Navigatorでも可能だ。

この情報はぺぺ氏により提供された。

1999/07/06

旧聞となるが、東京都写真美術館で6月25日から10月3日まで行われている『アニメーションとメディア』という催し物で、人狼のプロモーションフィルムが上映されている。入場料は500円。筆者はまだ行っていないのでこれ以上詳しいことは書けないが。この情報は吉良氏と松田氏により提供された。

1999/07/02

GaZO 4号表紙 現在徳間書店から発売中のGaZO 4号に押井守氏へのインタヴューが3ページ掲載されている。インタヴューの内容は、何とSONYから発売された犬型ペットロボットAIBOについてだ。といっても、犬主義者の押井氏が犬ロボットを見ての言葉と云うよりは、ロボットがペットになる時代、テクノロジーについて主に語られている。

重要な点は、ここで押井氏が現在撮影を行っているという実写映画について触れられていることである。それにより、この映画のタイトル(仮名だが)が遂に明らかになった。その名は『アヴァロン』。アヴァロンといえばアーサー王が最後の戦いで受けた傷を癒すために、船に載って向かった西方の島の名と云うことが真っ先に浮かぶが、果たして…。

『アヴァロン』は想定予算が50~60億円にもなったという『G.R.M』を一時中断し(中止ではなく、改訂シナリオを準備中とのことだが…)、『G.R.M』での実験で培われた技術も使用した、実写とCGを使用した映画だという。こちらの制作費は8億円で、大友克洋氏の『スチーム・ボーイ』に先んじてデジタルエンジンの第1作目になるという(やはりスチーム・ボーイも苦労しているという話は本当だったらしい)。『暖めていた構想が、CGの発達により撮影を実現させることが出来るようになった』と云うことを押井氏は言ったそうだが、同じような台詞はG.R.Mの時にも聴いた気がするが…。
アヴァロンはポーランドで撮影中で、役者とスタッフは現地の人間を使うと云うことであり、出演者は全員日本人ではないそうだ。本当にアーサー王伝説の映画になるとはとても思えないが、一体どんな物が出来上がるのだろうか。

犬狼伝説(帯あり)犬狼伝説(帯なし)さて、1日に角川書店から犬狼伝説の復刻版が発売された(実際には数日前から出回っていたようだが)。今回はB6サイズと更に小さくなっている。『折角だから俺はこの赤い表紙の犬狼伝説を買うぜ!』と言いたくなるほどの赤い色で、カバーのようにしか見えない巨大な帯が特徴的である。
今回の再販では、押井・藤原両氏による再販についての後書きが追加されているが、それ以外は中表紙の色が多少変わっていたりする以外は日本出版社から出された白表紙の普及版(A5サイズ)と変わらない。銀表紙のB4サイズの犬狼伝説にのみあった友成純一氏や高取英氏の文章、設定資料なども復活していない。

1999/06/29

こちらへの情報掲載が遅れてしまったが、26日に発売された少年エースで到頭犬狼伝説が復活した。第二部最初の話は、嘗て押井守全仕事に脚本が掲載された、幻の第五話『軍用犬』である。
しかし少年エースの一般購読層にこの作品が受けるかと云うことだけでも不安なのに、いきなりこんな話を見せて大丈夫なのだろうか? 我々に出来ることは、アンケート葉書にチェックして送付することだけだ。何せ『あの』少年エースだ、連載打ち切りにならないことを祈ろう…。

1999/06/20

うる星時代から押井作品には書かせない脚本家となっている伊藤和典氏のホームページが開設された。ここの掲示板にはゆうきまさみ氏(パトレイバー)、とり・みき氏(パトレイバーXIII)、樋口真嗣氏(G.R.M、ガメラ)等という実に豪華な名前が並んでいた。
さて、このページで触れられていたことだが、既にここでも上げたが現在押井氏は、伊藤氏の脚本による作品の撮影のためにポーランドにいるということである。公開は2000年の予定だ。また余り触れたくないようだがG.R.Mについては「中止ではなく凍結だと認識している」というコメントを書かれている。しかし暫く写真を見ていなかったが、老けられたようで…。

この情報はイワノマサル氏により提供された。

1999/06/16

最新の情報によると、犬狼伝説の復刻版は発売日が7月1日に変更になっている、既に何回か延びたようだが…。また犬狼伝説第二部の掲載される少年エース8月号は6月26日発売だ。刮目して待とう。

1999/06/12

SLR氏に提供された情報であるが、EX:MAGAZINE -THE ONLINE WORLD OF ANIME & MANGA-というサイトに、UCLA(カリフォルニア大学ロスアンジェルス校)で行われたJINROH『人狼』の公開の様子が掲載された。私のいい加減な英語力で下手に訳すのは止めておくが、沖浦氏のインタヴューが掲載されている。またストーリーについても簡単に触れられており、物語の裏で進む政治策謀について示唆されている。また室戸文明が暗躍するのであろうか。

1999/06/03

私は暫く新聞を読んでいない。ニュースはほとんどWebの各種ニュースサイトで読んでいる。その為この事も気付かなかった。

5月31日の朝日新聞に、フランスで開催されるアンシー国際アニメーションフェスティヴァルに、人狼が出展すると云うことが掲載されたそうだ。といっても人狼自体の情報は余り無かったらしいが。
アンシー国際アニメーションフェスティヴァルのページでは人狼の紹介もされている。ほとんど情報は無いのだが。
この情報は、ポト氏、SLR氏、石川氏により提供された。

1999/05/26

角川書店より少年エース7月号が発売された。犬狼伝説と人狼の『大』特集という仰々しいタイトルの割には、宣伝を含めてたったの5ページしか無く、すかすかの内容であるが(私が同人誌で書きたいと思っているケルベロスに関する事の1/10も無い!)。
ともあれ、今度こそ本当にあの『ケルベロス騒乱』が描かれるという、藤原カムイ氏作画の犬狼伝説第二部の連載が始まる、少年エース8月号の発売は6月26日である。また角川書店のページによると、犬狼伝説第一部のコミックは6月20日発売ということだ。

さて、CNETでも紹介された、現在発売中の雑誌サイゾーだが(本当に良く分からない雑誌だ)、情報通り押井氏の連載が掲載されている。タイトルは『アニメにはもう飽きた!』だが、今回の内容はアニメというよりはTVドラマの話になっているのだが。

1999/05/15

久し振りの更新である。
嘗て押井氏が連載を持っていたWIREDという雑誌が休刊してからかなり経つが、そのスタッフが新たにインフォバーンという会社からサイゾーという雑誌を新創刊することになった。雑誌のジャンルについては…良く分からない。メディアのことがあったり政治のことがあったりと得体が知れない。ともかく、その雑誌に押井氏が「アニメにはもう飽きた」という連載コラムを持った模様である。創刊号は5月18日発売。この情報はシム氏により提供された。
その一方、週間アスキー(I LOVE COMPUTER!)、月刊モデルグラフィック(迷走ガジェットFILE)、月刊WAN(熱海バセット通信)の各連載は軒並み休んでいる。6月からポーランドで撮影開始予定とされる新作実写映画の準備と関連があるのではないかと思うが、単なる推測に過ぎない。

さて、5月25日発売予定の月刊少年エース7月号では人狼の特集が掲載される予定である。またコミック「犬狼伝説」の再開はその次の8月号だ。

1999/04/05

複数の情報源によると、プロダクションI.Gの新入社員歓迎会で押井氏が挨拶し、この時G.R.M計画が正式に中止となったことを公表したという。そして1999年6月からポーランドで実写映画の撮影に入り、その映画は2000年の夏に公開予定とのことである。そして2001年にはI.Gに戻ってアニメの製作を行うとのこと。
G.R.M公式サイトは相変わらずの状態だが、到頭夢は潰えてしまった。やはり日本でこのような計画は無理だったと云うことなのであろうか。

また人狼に関しては、9月より松竹系で公開というかなり詳しい情報も入っている。

1999/04/02

昨日はエイプリルフールでした。

1999/04/01

全く何を考えているのか、期待すればいいのか恐れればいいのかさっぱり分からない。
NHKで連続ドラマとしてあの、あの『御先祖様万々歳!』が放映されることになった、勿論実写である。
放映開始は6月とのことで、1時間で4回に分けて1週ずつの放映になるということだ。そしてこの為に新たに押井氏が脚本を書き直すという。そしてキャストの名前には竹中直人氏の名前がある…。
果たして一体どんなものが出来上がってくるのか? 以前舞台で御先祖様万々歳が行われたことがあるそうだが、脚本が書き直されると言っても大体家庭崩壊だの近親相姦だのといったネタの作品をあのNHKがやろうと考えたことが驚きであり、何を血迷ったのかと言わざるを得ない。

追記 別の情報源によると、セットは部隊演劇風のステージを用意するということで、音楽はフルオーケストラ(NHK交響楽団!?)にコーラス隊付き、音楽アレンジとピアノは「映像の世紀」の音楽を担当したことで有名な加古隆氏になるという(信じられるか?)。

ともかく、我々一人一人がその運命の日を待とうではないか。

さらに追記 制作中止といわれ、情報が止まって久しいG.R.Mだが、何と現在ゲームとして開発中であるということが明らかになった。Dreamcast用の専用ゲームで、当初の映画の予定と同じ年の2000年内に発売される見通しだという。死の床につこうとしていたG.R.Mが、ついに我々の前に目を現すのだ。また制作中止にならないことを祈ろう。
ゲームのスタッフは映画とほとんど同じで、監督は勿論押井守氏。押井氏のゲームは評判が宜しくないのがある(MD版パトレイバーはぼろくそ言われた)のが心配だが。
PlayStationの後継機の話が発表されて「DC終わったね、セガつぶれるね」などと公然と陰口が叩かれている現状だが、このソフトがDCの活性化に繋がるだろうかと期待したいところだが、発売予定が遅い。だからそれまでDCが滅びないように、皆DCを買おう。SONYがあの手この手で妨害工作をしてくると思われるが(守ってくれるせがた三四郎はもういないのだ!)負けてはいけない。

このソフトの驚くべき点だが、モットーは「ディジタルとアナログの融合」なので、プレイする人は電悩化ユニットを装着する必要がある。この「電悩化ユニット」がどういうものなのかは謎が多いが、HMDタイプのディスプレイとかつてSFCであったグローブコントローラーらしきものの写真があり 、それを装着した湯川元専務のサイバーな姿の写真も公開された。取り敢えず電脳化手術を受ける必要はないらしい。Dreamcast用の電悩接続ユニットはゲームと同時に発売予定とのこと。

1999/03/29

以前から掲示板に出ていたが、ようやく私の方で確認が取れたので、ここに掲載する。
まず、見付からない見付からないと言われ、絶版ではないが既に重版しておらず在庫切れ状態になっていると思われるコミック犬狼伝説だが、角川書店(大日本出版社ではない)から6月に販売されると言うことである。更に同じく角川書店から刊行されている少年エースに、原作・押井守、作画・藤原カムイという当時のままの組み合わせで犬狼伝説の連載が8月号より掲載されるということである。これには「完結編」の文字が踊っており、遂にケルベロス騒乱について語られるのかと期待されるところだ。更にここでは人狼は「今秋公開」となっている。
だが、不安なのは掲載紙が少年エースだということである。とにかくこの雑誌新世紀エヴァンゲリオンだの万能文化猫娘だのの例があり、いつ「作者多忙につき」休載という形の連載中止になるか分かったものではない。願わくばこれが杞憂に過ぎないことを…。

さて、見ることが出来なかった人のために先日放映された「デジタルクリエイター ~ハリウッドに挑む日本人~」について報告しておこう(逆に悔しいからと嫌がられるかも知れないが…)。番組中ではガメラの絡みでデジタルエンジン研究所も紹介されていたが、押井氏は登場しなかった(といっても少し映された例のパトレイバー実写版に映っていたのだが)。またプロダクションIGの紹介では短いが攻殻機動隊についての紹介と、これも短いが人狼の紹介が出ていた。勿論マルチメディア 音と光フェスティバルシンポジウムのページの長さは最高だが画質の酷い予告編に比べれば遙かにましだが。まだ見ていない人のために説明しておくと、人狼の予告編の完全版は上のページのRealVideoのムーヴィーの22分くらい進んだところから見ることが出来る。

1999/03/26

3月31日にNHK 衛星第2の春休みアニメ特選で、幻の劇場版ニルスのふしぎな旅(監督鳥海永行・演出押井守)が放映される。これは作成されたものの事情により劇場で公開されなかったというものである(後にバンダイよりLDが発売された)。
押井色は低い作品だが、取り敢えずチェックしてみよう。
この情報はいばた氏により提供された。

1999/03/20

3月26日深夜0305時~0430時(27日0305時~0430時)の85分間に渡り、TBSテレビねないで×××」で「デジタルクリエイター ~ハリウッドに挑む日本人~」という番組が放映される。19日に放映された1回目ではILMなどハリウッドの特撮スタジオが紹介されたが、26日に放映される2回目ではプロダクションI.Gなど日本のスタジオが紹介される。このときに人狼の情報が公開される可能性があるということなのでチェックしよう。
この情報はAKIYAMA氏により提供された。

1999/03/18

下に書いたベルギーの映画祭、Brussels International Festival of Fantasy Film,Science-Fiction & Thriller(BIFFF)のサイトがあったので紹介させて頂く。
ここでJIN-ROHが紹介されている。
この情報は阿部和広氏により提供された。

1999/03/17

今週の週間ASCIIの押井氏の連載は休みであった。
ところで日経CGの1999年3月号には、例の実写版パトレイバーについて掲載された。あの画像の作成や合成などについての4ページの記事だ。

そして人狼だが、今度はベルギーの映画祭にで公開されるらしい。人狼の世界放浪はいつまで続くのか。
それと押井氏の手を放れた劇場版パトレイバーXIIIであるが、一時期製作中止の噂も流れたが、ある情報筋によれば一応細々と製作は続いているらしい。

1999/03/10

喜ばしい知らせである。
プロダクションI.Gのページに掲載された情報によると、ポルトガル映画祭Fantasporto 1999(ファンタスポルト99)にて人狼がJury's Special Award(審査員特別大賞)及びAward for the Best Anime(最優秀アニメーション賞)を受賞されたということである。筆者はこの情報をポルトガルのWebサイトで発見できないかと捜索してみたが、そもそもポルトガルのWebの検索エンジン自体が見出せなかったが、阿部和広氏に発見していただいた。
監督の沖浦氏は、ベルリンの映画祭の後すぐにポルトガルに飛んだそうだ。そこでこの栄誉である。この影響で日本での人狼公開の規模も大きくなればと願うものである。

1999/02/26

ベルリン国際映画祭のページがあるのだから釜山アニメーションフェスティヴァルもあるのではないかとYahoo! KOREAを探してみたら本当にあった。内容は勿論ハングル文字でさっぱり読めないが、取り敢えずGUESTのところに押井氏と沖浦氏の写真を発見。Screening Filmsでは公開された作品が掲載されており、パトレイバー2、天使のたまごといった押井作品の他、スプリガンや青の6号など他にこの時公開された作品が紹介されている。
VivoActive Playerをインストールすれば、ハングル語でのパトレイバー2や天使のたまごの解説を見ることが出来る。また非常に長いがこちらでも天使のたまごなどの各上映作品の解説を見ることが出来る。

また、SFマガジン4月号にガメラ3の脚本を書いた伊藤和典氏のインタヴューが掲載されている。この中で伊藤氏は押井氏の新作の脚本を書き上げ、その映画が6月にクランクインするということが触れられていた。世界は攻殻機動隊の後みたいな感じになる実写映画で、公開は2000年の予定だという。押井氏と10年前から暖め続けていた企画が、ディジタル技術の発達によってやっと撮影可能になったのだと。
以上の話からこの映画はG.R.Mではないようだ(G.R.Mだったらタイトルを伏せる必要もないだろう)。押井氏は何度か「映画を1本作って2000年に公開する」ということを講演などで言っていたが、これのことと思われる。『トーキング・ヘッド』以来の実写映画ということになるわけだが、果たして…。

そして確認できないままにここに書くのを忘れてしまっていたのだが、Sound & Recording Magazineの1月号に川井憲次氏と押井氏のインタヴューが掲載されていたということである。2ページ程度で、内容はパトレイバーDVD版の5.1chに関するコメントである。他の雑誌などに掲載された内容と大して違わないようだ。今更これを見てバックナンバーを注文しようという物好きな人もいないだろうが…。

GaZO 2号表紙

1999/02/25

情報通り、徳間書店からGaZOの2号が発売され、その中に人狼の原作・脚本の押井氏と、監督の沖浦氏の対談が掲載されている。ちなみにこれは、釜山で行われたアニメーション・フェスティヴァルの時に収録されたものだそうだ。
この中で押井氏は人狼を賞賛することしきりであった。『珍しく良い脚本が書けた』ので、本当は『自分で監督をやりたかった』と未練がましいことが何度も書いてあったが(監督とは未練なものだと以前語っていたが)、押井氏は沖浦氏の監督した『人狼』をべた褒めしていた。「(出来が悪かったら)沖浦と殴り合いになるかもしれないけど」と以前インタヴューで語ってはいたが、勿論実際に立場的に人狼を批判するのは難しい。しかしあの押井氏が本当にべた褒めしているのである。「あの芝居はすごい。ああいうものが出てくるっていうのがやっぱりすごいんだよ」「今まで都合3回観たんだけど、3回観ても全然飽きない。そのたびにね、結構ジーンとするんですよ」「1本の映画としては、僕が最近観た映画の中では1番いいと思う」「これは別に宣伝でもなんでもないから。ホントにいい映画になってたからね」と、最大級の賛辞を送っている。
ところで多くの人が疑問に思ったことと思うが、何故この作品のタイトルが「犬」ではなく「人狼」になったのかという店である。それは「これは狼の話だ。狼と赤頭巾ちゃんの悲しい恋の物語だ」(押井氏)というのが答えであるようだ。予告編の台詞にも「昔話の悪役は、昔から狼と決まっているんだ」「我々は犬の皮を被った人ではない。人の皮を被った、狼なのだ」という台詞が出ている。
我々としては兎角『押井作品』ということで目が行ってしまいがちだが、監督沖浦啓之のテヴュー作としても期待したいと思う。

またこの日はモデルグラフィックスも発売されており、今月も押井氏の連載「迷走ガジェットFILE」が掲載されている。中身は延々とパトレイバーに搭乗するレイバーへの呪詛が書かれており、今考えると良くもまあ押井氏がパトレイバーの仕事をしていたものだとさえ思える代物である。
さらに、犬雑誌WANでの押井氏の連載「熱海バセット通信」では、押井氏がダニー(押井氏が飼っている犬のうちの1匹)を叱ろうとして逆にダニーに言いくるめられてしまう様子が記されている…。

ところで先日テレビ朝日で放映されたAXELという番組に人狼が取り上げられていたが、はっきり言ってその番組は人狼の情報が知りたいと欲していた我々にとっては期待外れだった。その番組ではつまるところ、ほとんど旧来のアナログ手法を使って作成された人狼は、時代の流れに逆行する希有な作品であって、世間一般はどんどんディジタル化に向かっているのだということである(これに対してI.Gの人々が怒りをぶちまけたらしいが)。ベルリン国際映画祭のことについても釜山のアニメフェスティヴァルについても何も無しである。
印象に残っていたのは、スタッフがわざとらしく人狼の原画(しかも前後の繋がりが全く無い、本当に単なる原画の固まり)をパラパラとめくらされて、「制作中」の様子をTVのスタッフに「演じさせられて」いたところである(勿論人狼はとうの昔に完成しており、そんなことを今する必要は全く無い)。やらせがマスメディアから消え去ることはない。

また、1999/02/18付けで私が書いた憶測、「『寒い某国』とは何処なのか?」という話だが、考えてみればG.R.Mのメインテーマ(勿論プレ版だが)はケルト語で収録されたものなので、イギリスかアイルランド辺りにその時押井氏達が収録のために行ったという可能性もあるということを思い出したので追記しておく。

最後に掲示板に提供された情報を。99年ベルリン国際映画祭のページで、RealPlayerで見ることが出来る人狼の映像とスタッフインタヴゥーが掲載されている。この人狼の映像に搭乗している少女が、爆弾運びの『赤頭巾』(スタッフからは「ジバクちゃん」と呼ばれていたらしい)の阿川七生(ヒロインの圭の妹)である。この情報はKERO氏により提供された。

1999/02/18

先日の情報の補足をしておこう。
コンピューター情報誌『週間アスキー』の1999年3月3日号から、押井守氏の連載が始まった。内容は、押井氏が今まで使っていたPC-9821Xt13のハードディスクがお亡くなりになり、意を決して新マシン、Vintage Pro(PentiumII450MHz)を導入するまでの日誌である。

何を隠そう、パソコンを使い初めて12年になるものの、僕は万年初心者であり、かつ時代遅れのDOS人間であり、しかも拡張嫌いで冒険心に乏しく……つまりトホホですらない、ただのタハハなのである。

というような感じである。

ところでここに注目すべき面白いことが書かれていた。

ロケハンで寒い某国に行ってからというものワインが好きになり、酒量そのものが急激に増え、体重もそれに比例して増加中です。
ロケハンに行った『寒い某国』とは何処なのか? ワインということは北欧辺りか? G.R.Mのロケハンで寒いところに行くとも思えないし、何か別の新しい企画が動いているのではないだろうか?

勝手な憶測を飛ばしつつ、この連載を見て行きたいと思う。

1999/02/17

幾つか情報提供があったので掲載したい。
まず私のほうでまだ確認できていないが、現在発売中の週間アスキーに押井守氏が載っているそうだ。中身はWAMコンピューターの使用レポートということで、あまり興味はないかもしれないが。
次に、Production I.Gに載っていた情報だが2月19日深夜0030時にテレビ朝日で放映されるAXELという番組で、人狼の監督である沖浦氏のインタヴューが放映されるらしい。忌まわしいことに関東ローカルでの放映である。
最後に、大分で開催されたマルチメディア 音と光フェスティバルシンポジウムのページで、RealPlayerを使って押井氏のその時の講演の様子を見ることが出来る。その中に人狼の予告編も入っている、画質はRealPlayerの上にスクリーンに映った画像を更にカメラで撮っているので悪いが、内容は素晴らしいものだ。
以上の情報はAKIYAMA氏により提供された。

1999/02/12

アニメージュ1999年3月号に、第1回釜山アニメーション・フェスティバルの記事が掲載された。韓国の釜山(プサン)で行われたこのアニメフェスティバルで世界各国のアニメが公開されたのだが、この中に日本の「紅の豚」「カウボーイビバップ」「スプリガン」などの作品、そして「天使のたまご」「 機動警察パトレイバー2 the Movie」そして世界初めて「人狼」が公開されたのである(韓国で日本映画の公開が解禁になったのはつい最近の話だ)。
記事は僅か2ページだが、内容はほとんど押井氏に関してである。韓国での押井氏の知名度、人狼公開の様子などが掲載されていた。
人狼は英語とハングル語の字幕が付いての公開である。公開は大成功のようで、監督の沖浦氏の元に終了後にファンが殺到したと云うことである。

ちなみに人狼は今度は2月25日に発売されるGaZO 第2号に人狼特集が掲載されるらしい。最近ようやく人狼の情報が雑誌に出るようになってきた。

また野良犬の溜まり場での阿部和広氏の情報提供によるが、また人狼が日本に先んじて公開される予定のベルリン国際映画祭で人狼が"JIN-ROH" として公開予定。上ページにこの作品の背景などが書かれている。

また、SKY PerfecTVの727チャンネル、北野チャンネルで2月22日に放映予定の押井氏のインタヴューだが、ケルベロスのメイキングVTRや攻殻機動隊のロケハンの様子などの映像の公開なども含まれ、押井氏の銃器に関する話など2時間に及ぶインタヴューであったということである。
誰かヴィデオに撮って送って…。

アニメの未来を知る 表紙

1999/02/10

テン・ブックスから、『アニメの未来を知る』という本が出版された。監修・船本奨、電子学園総合研究所編となっている。定価1300円。
内容はWIRED日経CGに掲載された、アニメーション制作者へのインタヴューなどを再録、再編集したものである。
これには押井守氏へのインタヴューが34ページも掲載されており、押井氏の話を見たいだけでも価値はある。その中では(何度か他の本でも語られているが)押井氏の学生時代の話、アニメ製作に関わることになった切欠、ディジタルとアニメーションなどについてなどが語られている。
ちなみにこの本は、私はムックかと思ってA4サイズくらいの雑誌サイズの棚を探していたら実際にはB6サイズだった(実際にはそれよりも少しだけ大きく、ブックカバーが掛からない非常に中途半端な大きさである)。

1999/02/04

またもや番組関係者からのたれ込み情報メールがあった。このページも知名度が上がったものだ…(というか押井氏を扱っているページがここくらいしか無いという方が正しいか)。
今度はSKY PerfecTVの727チャンネル、北野チャンネルで2月22日から放送される『北野映画塾』に押井氏が出演される。内容は特殊効果マンの納富喜久男氏との銃と映画に関する事についての対談と云うことだそうである。詳しいことは上のページを見て頂きたい。
さて筆者はBSとWOWOWを見る環境はあるが、CSの環境は持っていない。誰かヴィデオに撮って送ってくれ…。

ところである情報筋によると、人狼は配給会社は決定したとのこと。公開は夏以降になる見込みだという。

1999/01/31

観ることが出来なかった人のために、この日放映された、押井氏が出演した『ステージドア』についての情報を纏めておこう。
この番組は竹中直人氏と押井氏との対談という形で進められ、アニメ制作に関わるに至った切欠、CGと映画と役者についてなどといったことが語られ、貴重な映像として実写+CGのパトレイバーの映像と、人狼の映像も公開された。
だが、とうとう『G.R.M』という言葉は一度も語られなかった。先の『SPA!』の記事内でもこの単語は登場せず、一つの作品としてのG.R.Mの頓挫は疑いがないようである。とにかく押井氏としては、G.R.Mの実験の結果生まれたもの、いわばG.R.M計画の遺品から何かを作りたいと思っている状況らしい。
実写版パトレイバーの画像は、一部がアニメ雑誌などに掲載されたことがあるので見た人も多いだろう。パトレイバーが踏切を通過するシーンや、肩に整備員を乗せたパトレイバーがリボルバーカノンを発射するシーンなどである。
人狼は既に完成していると番組内でも言われたが、公開日などについての情報は全く出ていなかった。やはり配給の問題と見て間違いないだろう。だが押井氏はこの作品の出来についてかなり満足している模様である。

しかし番組内で一番印象的だったのは、押井氏の次回作への出演希望を熱く語り、どんな役でもいいから使って欲しいと要請する竹中氏と、それに困ったように笑って答える押井氏であった。声だけであろうとパトレイバー2であれほどインパクトの強いキャラクターを演じた竹中氏である。そのイメージを払拭するのはかなり難しかろう。

またこの番組を見逃してしまったという方。2月6日1530時から再放送が行われるとのことである。今度こそ見逃さないように。

SPA! 1999年2月3日号 表紙

1999/01/27

週刊誌『SPA!』1999年2月3日号に押井氏のインタヴューが掲載された。内容はDVD版パトレイバーを作るにあたって考えたこと、最近のCG映画への批判などがある。
『もうアニメを作る気はないのか』という問いには『アニメを止めたという気は毛頭ない』という答えが返っていた。もっとも欄外には、
「僕は『うる星やつら』の頃の自分はとっくの昔に捨てちゃった。せめて言えば、心の中の押し入れにはラムちゃんもテンちゃんもいる。でも、その扉を開けて見せるのは今の彼らにとって残酷な気がする。作ってる人には申し訳ないけど、『ルパン三世』とかって年取らないじゃない。あれじゃゾンビだよ。声優さんも亡くなったのに、そっくりさんまで使ってまだ喋らせなきゃ気が済まないのか」

というコメントが載っていた。さすがはルパンにトドメを刺そうとした男の言葉である(押井氏は宮崎駿氏の推薦で、カリオストロの後にルパンを作る企画があったのだが潰れてしまった)。
また、興味深い発言もあったので引用してみる。

-一応、新作は『G.R.M(仮題)』というタイトルだけが知られてますが。
押井 いや、『G.R.M』になるかどうか、それはまた別問題。『G.R.M』って、結局ね、そういうものに乗り出すための合言葉みたいなものなんですよ。それは作品としてできるかどうか、そういうものじゃないんだ、と最近思い始めた。

この言葉は何を意味するのか? G.R.Mの製作中止説が流れ、それを否定してくれる言葉も何処にも見出せない現在。押井氏は作品としての『G.R.M』を諦めてしまったのだろうか?
ところでDVD版パトレイバーのデモの時に流されたという実写版パトレイバーの映像(CGのレイバーと実写の風景を合成したもの)は、G.R.Mの実験画像として作られたものであるという。押井氏はこの実写版パトレイバーについては結構やる気があるようで、「バンダイビジュアルに要望を出してくれれば…」などとイヴェントで話していたという。
ところで、SPA! に出ていた押井氏、やはり犬の絵のプリントされた服を着て、部屋には犬のポスターやら写真が貼られ、使用しているPCには犬の壁紙。NHKの『ステージドア』でも同様の姿を見せてくれるのは絶対に間違い無いだろう。

1999/01/26

情けないことに今まで全く気付いていなかったのだが。大日本絵画社の月刊モデルグラフィックに現在押井守氏がコラムを連載している。現在の内容はパトレイバーの制作裏話について。(このことは何度か語られたこともあるが)押井氏がイングラムのデザインに憤慨したとか、ロボット兵器が銃を撃つことの無理と無謀と無茶などについてが吠え立てられている。

1999/01/20

昨日の情報についての補足を少々。
TV番組誌『TV Station』には以下のようにあった。

00[S]ステージドア
▽最新オリジナル映画「G.R.M」(ガルム)の製作現場から
[ゲスト]押井守

本当にG.R.Mは制作中なのだろうか? しかし公式サイトは最後の更新から半年以上経過したままである…。

1999/01/19

久しぶりの更新である。
まずは最新情報を。わざわざNHKの方が掲示板に書いていただいた。
99年1月31日2100時から2130自までNHK教育で放映される『ステージドア』という番組に押井守氏が出演される。何とインタヴュアーは竹中直人氏だ。メディア初公開の情報もあるということである。私の勝手な予想だが、多分人狼の関係だろう。人狼はとうに完成しているはずなのだが、あちこちアニメ雑誌などをチェックしても全然情報が載っておらず、公開時期は『99年』としか書かれていなかった。またこの番組で製作中止の噂が流れているG.R.Mについての確かな情報があることを望もう…。

次は偶然見つけてしまった物を。オーディオの新しいフォーマットであるDTS(Digital Theater System)だが、筆者がそれについての情報を集めようとしてDTSホームページに辿り着いたら突然人狼の絵が出ていて驚いた。要するに劇場公開作品『人狼』はDTSディジタル/DTSステレオに対応しているという宣伝文である。ここから辿れるリンクはそのままProduction I.G人狼ページに繋がっているだけで、詳しい情報は全くない。

最後に旧聞になるが。セガドリームキャストで発売予定の謎の大作(大作ということが強調されているが、どういうゲームかよく分からない)『シェンムー』制作発表会押井守氏が招かれた。別に押井氏がこの作品に関わったということはなく、単なるゲストであったらしい。押井氏は「今までポリゴンのキャラクターというのは嫌いだったが、このゲームのシェンファというキャラクターは凄い、これを見られて満足だ」などと話したらしい。


 

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