ウグルーク†
概要†
解説†
アイゼンガルドのウルク=ハイ。パルス・ガレンで指輪の仲間を襲撃したアイゼンガルド組のリーダー。低く唸るような声と、大柄な体格を持つ。
主人であるサルマンより「小さい人を無傷で捕らえ、アイゼンガルドまで連れ帰れ」との命を受け、モルドールから派遣されたオークや北のモリアから遠征してきた霧ふり山脈のオークと共にパルス・ガレンにて指輪の仲間を襲撃した。彼らアイゼンガルドのウルク=ハイはボロミルを殺害し、メリーとピピンを捕らえることに成功する。
だがその後、捕虜の処遇を巡って一団内で争いが起こる。グリシュナーハらモルドール組はホビットをルグブールズへ連行すべしとの命令を受けていたためウグルークに強硬に反抗し、一方でモリアからやって来た北方組は何の命令も受けておらず、ただ仲間の復讐のために指輪の仲間を追跡してきただけであったため捕虜など捨てて北へ帰ることを要請する。
アイゼンガルドへ戻るためには彼らにとって敵地であるローハンの平原を横断する必要があったため、ウグルークは一団が分裂することを許さず、問答無用で数人のオークを切り伏せるなどして主導権を握り、アイゼンガルドへの不眠不休の強行軍を開始した。
だがオークの一団は直ちにエーオメル率いるロヒルリムの騎馬隊に察知されて追跡を受けた末、ファンゴルンの森のそばにある小高い丘で包囲された。ウグルークには勝算があり、森に潜む別働隊である「マウフールとその子分ども」の攻撃に呼応して、包囲を突破する心積もりであった。だが合流したグリシュナーハのために捕虜のメリーとピピンには逃げられてしまい、時同じくして攻撃を仕掛けたマウフールたちもロヒルリムに撃退されてしまう。夜明けとともにオークの一団はロヒルリムによって殲滅され、ウグルークは楔型陣形で包囲の一角を破ることに成功したものの、森まであと一歩のところで騎馬隊に追いつかれ、下馬したエーオメルとの一騎打ちの末に討たれたという。
このほかにも捕虜たちを運ぶ負担を軽減するため、額に傷を負ったメリーにオーク流の治療*1を施し、またメリーとピピンにオークの酒を飲ませて走らせるなど、かなり理性的な行動が目立っており、サルマンへの忠誠心も高い。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
俳優 | Nathaniel Lees |
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日本語吹き替え | 斎藤志郎 |
ボロミルを殺すのは映画オリジナルキャラであるラーツというウルク=ハイになっており、その後のローハン横断を統率するウルク=ハイとして登場する。
『エクステンデッド・エディション』ではグリシュナーハとの対立、メリーに(原作での気付け薬というより、捕虜へのからかいとして)オークの飲みものを飲ませるシーンが追加されている。
なお、エーオメル達に倒されたオークの死骸が積まれて火葬されている場面では、彼のものらしき首が槍に刺されて晒されているのが確認できる。
コメント†
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