飛蔭 †
概要†
解説†
ローハンのメアラス族の長。ガンダルフの乗馬であり、彼とは強い友情で結ばれている。
灰色の毛並みをした大きな馬で、駆ければ飛ぶように速く、また持久力もずば抜けていた。馬具を付けることは拒み、また自らが許した者しか背に乗せようとしないが、いざ許せば乗り手が落ちないように運んだ。
「かれの表皮は昼は銀のようにきらめき、夜は物の蔭と紛い、その走る姿は目にもとまらぬ。また歩みの軽いこと!」*2
飛蔭はもともとローハン王しか背に乗ることを許さない駿馬であったが、大いなる年にオルサンクから脱出したガンダルフがエドラスで助力を乞うた際、(当時蛇の舌に毒されていた)セーオデンは「どの馬なりとくれてやるから消え失せろ」と口走ってしまい、ガンダルフに貸し与えられることになった。当初飛蔭はガンダルフを寄せ付けなかったが、ガンダルフは2日かけて平原で飛蔭を追いかけて馴らし、その背に乗って黒の乗手に追われているフロドを助けるべくローハンからブリー村へ、さらに裂け谷まで駆け抜けた。その後飛蔭は単独でエドラスへ戻ったが、すでにガンダルフしか背に乗せないようになっていた。
やがて再訪したガンダルフによってセーオデンが毒から癒やされると、セーオデンは正式な贈り物として改めて飛蔭をガンダルフに与えた。以来飛蔭はガンダルフの愛馬となり、角笛城の合戦では散り散りになったウェストフォルドの軍勢をその俊足によって呼び集め、またピピンを共に乗せて戦の迫るミナス・ティリスまで馳せ参じた。ペレンノール野の合戦では、魔王のもたらす恐怖のために人も馬もみな逃げ出した中、ただ一頭その恐怖に抗って踏みとどまる勇気を示した。
指輪戦争の終結後もその友情は変わらず、ガンダルフが灰色港から中つ国を去るとき、その傍らには飛蔭の姿があった。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
原作では灰色の馬であるが、映画ではアンダルシア種(Wikipedia:アンダルシア馬)の白馬が演じている。飛蔭役の馬は2頭おり、外見の違いは映像では修正されている。
画像†
グッズ†
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コメント†
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