アゾグ†
概要†
解説†
モリアのオークの首領。残忍で奸智に長けたオークで、図体が大きく、大きな頭を鉄で被っていた。
「だが、今はだれがここの王なのか、もしやつの家族が知りたがったらな、やつの顔にその名が書いてあらあ。おれが書いたのよ! おれがやつを殺したのよ! おれがここの主よ!」
そこでナールは首をひっくり返し、その額にかれにも読めるドワーフ文字で、アゾグという名が焼きつけてあるのを見た。その名はその後かれの心に、またすべてのドワーフの心に消しがたい烙印となって残った。*1
第三紀2790年、単身モリアの東門(大門)に入り込んできたスロールを殺し、その切断した首に己の名を烙印して、モリアは自分のものだと宣言する。そしてこのことを他のドワーフ達に伝えるよう、スロールの従者ナールに要求し、「駄賃」として小銭袋をナールへ投げつけた。
その結果、2793年よりドワーフとオークの戦争が始まる。ドワーフの連合軍によって霧ふり山脈のオークはモリアに追い詰められたが、最後の戦いである2799年のナンドゥヒリオンの合戦において、アゾグは彼によく似た姿の護衛兵達を引き連れて姿を現し、くろがね連山のナーインと戦って彼を殺した。だがその最中に自陣が全滅したことに気づいてモリアに逃げ帰ろうとしたところを、後を追ってきたナーインの息子ダーインに討ち取られた。
その首は杭にさらされ、口にはかつて彼が投げつけた小銭袋が突っ込まれた。
それから142年後の2941年に、アゾグの息子ボルグは霧ふり山脈のオークを率いて五軍の合戦に参戦し、再びダーインと相まみえることになる(『ホビットの冒険』)。
映画『ホビット』における設定†
俳優 | マヌー・ベネット |
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日本語吹き替え | 吹き替えなし |
原作では故人だが、映画では登場。グンダバド出身のオークで、モリアを占拠していたオークの首領。「穢れのオーク、穢れの王」*2の異名を持つ。
回想シーンにおけるナンドゥヒリオンの合戦ではメイスを武器に戦い、スロールを殺害。その後ソーリンと戦い、左腕を切り落とされてモリアの中へ逃げ帰る(この時ソーリンは樫の枝を盾にしたという、オーケンシールドの名の由来が登場。またアゾグはダーインに討ち取られたことにはなっていない)。
その後もアゾグは生きており、左腕に鉤爪の義手を付け、白いワーグに乗り、エレボールに向かうソーリンとその仲間を追い回す。
『竜に奪われた王国』でもソーリン達の追跡を続けているが、死人占い師に呼び出されたためにドル・グルドゥルに戻ることになり、ソーリンの追跡は息子のボルグに引き継がせる。その後、ドル・グルドゥルに潜入してきたガンダルフと対峙する。
『決戦のゆくえ』で、ドル・グルドゥルの軍勢を引き連れてエレボールとデイル(谷間の国)を攻撃(五軍の合戦)。この時は、左腕の義手が刃になっている。アゾグたちは、ソーリンたちをからすが丘に誘い出してフィーリを殺し、その後のソーリンとの対決ではオルクリストに刺され、相打ちになって死んだ。
画像†
グッズ†
#amazon(B00DMQWN22) #amazon(B00JRHQCV8) #amazon(B01M8MMVYF) #amazon(B07H2MGR2B) #amazon(B076P14CY6)ゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
アザルヌビザール(ナンドゥヒリオン)の合戦の回想などに登場。プレイヤーが戦うことはないが、ナールの回想によるスロール殺害の場面、アザルヌビザールの合戦でダーインに討ち取られる場面などが再現されている。
コメント†
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