現在Amazon Prime Videoにて『ニルスのふしぎな旅』がPrime会員に対し、前半26話分が「シーズン1」として公開中です。
『ニルスのふしぎな旅』はスウェーデンの児童文学ですが、日本にてスタジオぴえろ(現ぴえろ)にてアニメ化されたものがNHKで放送されました(その後海外版も放送)。監督は、押井守監督が師匠と呼ぶ鳥海永行氏(故人)。押井氏は『ニルス』には各話演出で参加しており、いろいろと経験したと話しています。なんでも予算はたっぷりあり、動画をたくさん使わないと逆に怒られる贅沢な現場、しかも余裕もあるスケジュールで作れてみんなホクホクだったとか。シリーズ後半になると鳥海氏は現場にどんどん好きにさせる(放置?)ようになり、みな趣味に走った演出をするようになって、押井氏は「鳥を爆撃機のように飛ばす」ことにこだわったとかなんとか。
この作品では動物がたくさん出てくるため、のちにSFアニメ『ダロス』をぴえろで作ることになったとき押井氏は「ぴえろならサイボーグの犬が描ける!」と喜んで出した、なんて話もあります。
Netflixにて独占公開配信されている『攻殻機動隊 SAC_2045』ですが、そのシーズン2を再構築した劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』が11月23日より公開されます。
そして12月2日にグランドシネマサンシャイン池袋にて行われる上映にて、『SAC_2045』総監督の神山健治氏と共に(本作には関係ないはずの)押井守氏が舞台挨拶に立つことになりました。
正直なところ私はNetflixの契約をしていないし、シーズン1の劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』も見ていないのでさっぱりなのですが。
EMOTION 40周年記念の一環として押井守原作/脚本による映画『人狼 JIN-ROH』の舞台挨拶付き上映が、テアトル新宿にて行われることになりました。
上映は12月3日、登壇は監督の沖浦啓之氏と、キャラクターデザイン/作画監督の西尾鉄也氏。西尾鉄也氏描き下ろしのステッカーなどが入場者特典として配布。チケットは12月24日1900時からオンラインで、また11月25日より劇場窓口にて(席が残っていた場合)販売とのことです。
テアトル新宿 12/3(日) EMOTION 40th Anniversary Program 『人狼 JIN-ROH』舞台挨拶付き初DCP上映会
prime video 人狼 JIN-ROH
ヤングマガジンのWebコミックサイト“ヤンマガWeb”にて、12月13日まで『攻殻機動隊』原作コミックが無料公開されています。ですが私はこれを見て違和感を抱きました。何かがおかしい、物足りない……。そして気づいたのです、枠外の書き込みが全部カットされていることに。
SNSアカウントに続き、予告されていた『攻殻機動隊』グローバルサイトが10月31日より公開されています。
正直「今更?」という感じで内容には全く期待していなかったのですが、このサイトに非常にレアな、原作者である士郎正宗氏のインタビューが掲載されております。
史郎正宗氏には、マンガの欄外に自分の考えを含めた細かい書き込みを入れるので有名な一方、めったにインタビューに登場することはありません。押井守版アニメ『攻殻機動隊』の、最初に出たLDだったかDVDに士郎氏の肉声インタビューが入っていたのですが、のちのDVD/BDパッケージではそれも削除されています。よくインターネットだSNSだという話題になったときに『攻殻機動隊』が題材、預言書のように取り上げられることが多いのですが、士郎氏がインタビューに応じてくれないためか、代わりにいつも押井守氏が引っ張り出されています’(押井氏自身は何度も「あれ(攻殻)は士郎さんの世界」と言っているのですが)。
ですがこの『攻殻機動隊』グローバルサイトで、士郎正宗氏のインタビューが掲載されており、非常に貴重と言えます。
単行本や副読本などで作品について説明することはあったが、原作者の士郎正宗がインタビューという形で『攻殻機動隊』について語るのは、今回がほぼ初めてとなります。
作品を描くことになったきっかけから、注目している最新技術まで、30年以上の時を経て原作者自らが『攻殻機動隊』を語ったロングインタビューを掲載しました。
士郎 たとえば電脳空間でサイバーの細い線のリングでできたものがいっぱい並んでいる絵がどこからきたんだろうというのを自分で考えたことがあります。2段階になっていて、近いほうでは松本零士氏の『銀河鉄道999』で、機関車のメーターがたくさん並んでいる絵です。理屈はわかりませんが、丸いものが並んでいるという状態に電脳空間のリングの機能のようなものを感じました。もう一段前は父親の仕事です。父親が印刷会社で文字を書いたりする仕事をしていて、家に絵の具を入れた丸い瓶がずらっと並んでいました。物心ついたときから、その状態を見て、「あれはなんだろう」と思っていました。綺麗な色の丸いものがいっぱい並んでいるところに、夢とか自分にわからないものを感じていて、丸いものがいっぱい並んでいたらSFっぽいという概念ができたわけです。だから松本零士氏の絵に惹かれて、不思議な未知の空間みたいなものを描くときに、「どういうイメージがいいだろう」と考えるとリングが並んでいる絵が出てきたんだと思います。
――首の後ろに有線するアイディアは、当時画期的だったと思いますが、どこからヒントを得たのでしょうか。
士郎 当時、無線接続というのがなかなか伝わりづらかったんです。『アップルシード』で警備ロボットが無線で乗っ取られるというシーンやコントロールセンターにいるオペレーターたちがパソコンの画面を見てて、視覚で乗っ取られるというシーンも描いてるんですが、これが伝わりませんでした。携帯電話もスマートフォンも持っていない時代で、データを送信するときは線で繋ぐしかないということになりました。線で繋がっていれば目で見てわかるので、『攻殻機動隊』のときには、頸椎に有線接続するという表現方法を採用しました。
原作・日向理恵子、監督・西村純二、脚本・押井守によるWOWOWオリジナルアニメ『火狩りの王』第2シーズンのPVが公開されています。
第2シーズンはWOWOWおよびWOWOWオンデマンドにて2024年1月より放送予定、第1シーズンはWOWOWオンデマンドで公開中、その他配信サイトでもレンタル公開されています。
なんで今?

押井守氏曰く“一部の人々に強烈なフェロモン”を発し続けてているという、いわゆる“ケルベロス・サーガ”(後付けの名前)に出てくる強化装甲服「プロテクトギア」。未だに人気があり、特にワンフェスのコスプレでは必ず目撃報告が上がるほどですが(いつもご苦労様です)、またもやフィギュアが海洋堂より発売されます。しかも『ケルベロス 鋼鉄の猟犬』バージョンが。このタイトルを聞いて「ああ、そんなのあったな」と思うでしょうか、それとも「何それ?」と思うでしょうか。ともかく『鋼鉄の猟犬』バージョンのプロテクトギアが、オリジナルの黒だけではなく、白と赤のカラーバリエーションも含め、1体12,100円にて2023年12月発売予定、海洋堂のサイトでは現在予約が行われています。
amazonでの予約も始まりました。若干安いですが色は黒のみ。
ストリーミングではWOWOWオンデマンド独占配信だった『火狩りの王』が、第1シーズンのみですが10月1日よりHulu、U-NEXT(11月1日より)で見放題配信、あとdアニメストア、DMM TV、Amazon Prime Video(10月13日より)、Google Play(10月13日より)などで配信開始されています。レンタル配信では1話ごとに視聴料が必用です。
あんまり話題になってない感じですけど(まあ配信プラットフォームが制限されたらどうしても……)、日向理恵子の小説を原作とし、脚本・押井守、監督・西村純二によるアニメ『火狩りの王』のシーズン2が2024年1月から放送・配信開始されることになりました。こちらは(第1シーズンの時から)WOWOWオリジナルアニメとして放送・配信されております。WOWOWオンデマンドというネット配信もありますが、BSで見るのと同様にWOWOWと契約する必要があります(1カ月無料トライアル放送やってたり、衛星波の無料放送日があったりしますが)。
とりあえず第1シーズンもWOWOWオンデマンドでやっているので、第2シーズンも全話の配信がされたら無料配信期間の内に全部見るというのもひとつの手でしょう、第何シーズンまでやるのかはわかりませんが。
現在福岡市美術観にて日本の巨大ロボット群像 -巨大ロボットアニメ、そのデザインと映像表現-という展示をやっているとのことですが、美術展ナビの記事によると、
展示終盤には、押井守さんや中島かずきさん、亙重郎さんら6人の識者による巨大ロボット文化の分析も紹介されています。
だそうです。福岡での展示は11月12日まで。その後横須賀美術館に場所を移し2024年2月10日から4月7日まで行われ(内容がどこまで同一かは不明ですが)、さらに詳細不明ですが京都でも2024年夏に巡回して開催されるとのこと。
アニメだけではなく実写でも『パトレイバー』を作った一方で、さんざん「人型ロボットの無意味さ」についても語っている押井氏は、どちらの側から語っているのでしょう。