機動警察パトレイバー the Movie 1+2 SET Blu-ray

発売&価格も「パト」レイバー! 当時の感動はそのままに、新装・特別価格で限定生産!
シリーズ不朽の名作!監 督・押井守による劇場版2作品が特別パッケージで復刻!

2023年の8月10日「パトレイバーの日」に、押井守監督による『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー2 the Movie』の2作品セットとなったパッケージが発売。音声は従来のパッケージ通り、劇場公開版とサウンドリニューアル版(DVD用に5.1chでミキシングされたもの。1作目の全編および2作目の一部は再アフレコ)の両方を収録。スリーブケースが新しくなったこと以外は真新しい点は特にありませんが、(抱き合わせとはいえ)低価格で発売されること自体は喜ばしいでしょう。一応EMOTIONレーベル40周年記念という扱いでもあるそうです。しかしわざわざ『WXIII 機動警察パトレイバー』をハブる必要はあったのか。「需要」といったら身も蓋もありませんが……。

8月10日がパトレイバーの日というのは日本記念日協会によって認定・登録された記念日ですが、ぶっちゃけ適当な理由をつけて日本記念日協会にカネを払えば、たいていの“記念日”は認定されます。そのカネによって日本記念日協会は運営されており、企業の宣伝目的によって大量の馬鹿げた記念日があるわけなのですが。

現在Amazon Prime Videoなどで配信中(会員登録のみで視聴可能)の、総監督押井守によるアニメシリーズ『ぶらどらぶ』ですが、ニコニコ動画にて5月12日に一挙無料配信されることになりました。有料会員でなくても視聴可能、タイムシフトにも対応しています。

書籍『押井守の人生のツボ 2.0』発売

押井守の人生のツボ 2.0

以前東京ニュース通信社より『押井守の人生のツボ』という本が発売されましたが、この度『押井守の人生のツボ 2.0』が発売されることになりました。それにあわせ押井守監督と、構成・文を担当した渡辺麻紀氏による対談がYoutubeにて公開されております。<

現在『押井守の人生のツボ 2.0』は書籍版のみで電子書籍版に記載はされておりませんが、『押井守の人生のツボ』は少し遅れて電子書籍版が出たので、『2.0』の電子書籍版も待っていたら出るでしょう。

2023年2月9日に行われた、『ダロス』HDリマスター化を記念した上映会・トークショーのダイジェスト映像がYouTubeにて公開されました。ダイジェストとは言え50分はあるボリュームあるものになっています。『ダロス』Blu-rayは発売中。

押井守が40年の時を経て明かした「ダロス」の謎。「自分の運命を狂わせたのもOVAで、立ち直ったのもOVA」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

世界を見据えるアニメ映画祭、新潟で開幕 押井守「裾野の広さを自分の目で確かめて」 - KAI-YOU.net
第1回新潟国際アニメーション映画祭が開幕!押井守監督が意気込みを語る「アニメーションの裾野の広さを確かめてほしい」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
押井守が語る、アニメ業界の課題とヒット作の必要性「『ヤマト』や『ガンダム』がなければ、私は監督になっていない」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
押井守が今の若い監督に望むことは? アニメーション業界における批評の不在を語る|Real Sound|リアルサウンド 映画部
映画祭の役割は賞だけじゃない。押井守監督がほぼノンストップで語るアニメ文化の継承と業界の問題点 | CINRA
押井守監督インタビュー:「つくり手は、世の中にもっとケンカを売ったほうがいい」:第1回新潟国際アニメーション映画祭、まもなく開幕! | WIRED.jp

押井守監督が審査委員長を務めている、第1回新潟国際アニメーション映画祭についての押井氏のインタビューで目についたものを。私も何度も書いていますが、日本のアニメ業界、映画業界では、とにかく「商売相手と仲良く付き合う」ことばかり考えて、批評の「批判」がまるで存在しない、「今後の付き合いに影響するから」と配慮の結果、日本でラジー賞みたいなものは絶対にできないという重大な欠陥があると以前から考えております。日本のマスコミでの作品の取り上げ方は、公開前は宣伝費に比例、公開後は「売れたから、これの記事を載せれば視聴者を集められる」という打算のもとに作られるものばかり。「売れてないけど注目すべき」はあまりないし「金かけたはずなのに、どうしてこんなにひどいものになった」はさらにない。

『火狩りの王』第2シーズン発表

WOWOWにて10話まで放送された『火狩りの王』ですが、「第2シーズンの制作決定」とのことです。というか最初から決まっていたのだろうから「制作決定」とは言わず正しく「第2シーズン制作を発表」と言って欲しいですが、作業は既に始まっているはずだし。ただ第2シーズンの放送開始日は発表されていません。

西村純二×押井守 WOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」 第2シーズンの制作決定!先行カットも公開!オンデマンドでは第1シーズンを全話配信中!|株式会社WOWOWのプレスリリース

2023年2月9日に行われた、『ダロス』HDリマスター化を記念した上映会・トークショーのレポート記事が出ています。このトークショーには押井守氏と、ゲームクリエイターの小島秀夫氏が出演しました。

押井守監督に小島秀夫が鋭く切り込む『ダロス』40周年記念上映&トークショーレポート - ぴあ映画

押井監督が師匠と仰ぐ鳥海永行監督との共同監督体制について、押井監督は「半分ずつ話数を担当することになって、自分の持ち話数に関しては脚本も絵コンテも演出も全部担当した。お互いの担当話数がどうなっているか全く知らずにコンテを切ったから、初めて相手の作品を観た時にそういう話だったのかと驚いた」と語り、本作の特殊な制作体制を明らかにした。 

そして、「(作中に登場する)“ダロス”って何だったんでしょうか?」と劇場のファンも気になっていた質問に突然切り込む小島監督。「それを言われると辛い(笑)」と返しつつ、「当初は(構想されていたシリーズの)真ん中の美味しい4話だけを作って、作品として成功したら、第1世代から続く大河ドラマとして月面を舞台にした独立闘争を描こうと思っていた」と押井監督。

さらに押井監督の口から「ダロスは地球からは見えない月の裏側にあって、外宇宙に顔が向いている。オズマ計画のように、ここに人類がいるぞと外宇宙に向けてメッセージを送るために、第1世代の開拓者たちが作った」と語られ、謎に包まれていた設定が明らかになった。

もともとTVシリーズとして作られていた企画を強引に全4話のOVAにしたため“序章で終わっている”という雰囲気が否めなず、でも物語は面白くなる可能性を感じられただけに、4話しか作られなかったのが残炎です。

気がついたら2カ月このブログを更新してなかったのでヤバいと。ネタ自体は見つけたらTwitterにあげているんですけど、Movable Type(このブログのシステム)のエディタが使いにくくてなかなか手が。ブログ記事にするならちゃんと体裁整えないと、と思うのもあり。

本題。押井守に学ぶアニメ・映画というストリーミング動画による講座が公開されています。合計時間は約300分とのことで、視聴金額は10,000円、現在は期間限定割引中で7,980円とのこと。共に税込。テスト視聴できないので高いか安いかの判断もできないのですが。内容はインタビューとワンシーン分析、そして映画理論や制作についての押井監督による講義によって構成されているとのことです。

  1. 押井守先生と出逢い、アニメと出会う(7分)
  2. 駄作こそ人生を変える(8分)
  3. 監督による分析:不可視の映像表現と『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(7分)
  4. 嘘も方便(9分)
  5. ディテールの塊(9分)
  6. 監督による分析:『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の限界に学ぶ(7分)
  7. 監督業、すなわち、戦争(8分)
  8. サスティナブル ワーク(9分)
  9. 監督による分析:『イノセンス』に見る、人間と人形(7分)
  10. 一本のフィルム、一人の監督(6分)
  11. アニメと手仕事(6分)
  12. 監督による分析:『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』のアニミズム(8分)
  13. 監督になるな(5分)
  14. 魚、犬、鳥、妄想(19分)
  15. シネマティック トライアングル(23分)
  16. キャラクターの本質(38分)
  17. アクションのない場面(20分)
  18. 世界観の構築(29分)
  19. レイアウトの重要性(22分)
  20. シーン探求力(30分)

詳細はプレスリリースに。氷川竜介氏によるコメントもあります。

正直、ベンチャーの企画立ち上げ時などに宣伝のため押井守監督の名前が使われ、そのままそのベンチャーは潰れるというのを何度も目にしているため、どうしても疑いの目で見てしまうのですが。

『火狩りの王』第1話が先行無料配信

構成・脚本を押井守が、監督を西村純二が担当するアニメ『火狩りの王』の放送開始が間近ですが、それに先駆けて第1話がYouTubeにて先行無料配信されております。

HDリマスターされ、2023年3月にBDが発売予定の『ダロス』ですが、その発売に先駆けて2023年2月9日、新宿ピカデリーにて上映会とトークショーが行われることになりました。登壇者は押井守監督と、特別ゲストとして小島秀夫氏。何度も書いていますが、『メタルギア』『DEATH STRANDING』などを手がけた小島氏は、押井氏のファンであることを公言しており、自身のPodCastへ押井氏をゲストとして呼んだほか、対談などを行っております。押井氏も『DEATH STRANDING』などのゲームをプレイしたことを話しています。EMOTION 40th Anniversary Program『ダロス』40周年記念上映&トークショーは2023年1月15日までチケットが抽選販売中。

また『ダロス』BD化を記念して、「第2部 ダロス破壊指令!」が2022年12月23日15時までYouTubeにて無料公開中(どうせならYouTubeもHD画質にして、HDリマスターでどうなったのか見せて欲しかったのに……)。この第2部(全4話のうちの第2話)は押井守氏が絵コンテ、演出を担当しましたが、本企画の原案者である鳥海永行氏が担当した第1話とは演出、雰囲気がまるで違って笑えるほどです(第3~第4話では、戦闘パートは押井氏が担当、それ以外は鳥海氏が担当と切り分け)。この第2部では、銃撃時に空薬莢が飛び散るなどの場面で、押井氏のテイストを見ることが出来ます。

ところで思い出しましたが、2022年3月に『ダロス』サウンドトラックCDリマスター版が限定で発売されたのは、このBD用HDリマスターが行われていたためだったのでしょうね。

押井守氏が『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を高く評価しているというのはたびたび語られている話ですが、かつて庵野秀明氏が作った同人誌『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』にも押井守氏がインタビューで参加しております。この同人誌、なかば伝説的な存在となっており非常に希少なものとして扱われておりましたが、商業ラインで復刻することが決まりました

まずコミックマーケット101で先行販売されたあと、Amazonなどでの販売も行われるとのことです。この本、私も読んだことがないのでこれ以上語れませんが、興味深く発売を待たせていただきます。

Amazonでの受付が開始されています。