押井守氏が小島秀夫氏のスタジオでモーションキャプチャーアクターに挑戦

ゲームクリエイターの小島秀夫氏がX(Twitter)のアカウントに、押井守氏がモーションキャプチャーに挑戦している様子をポストしました(Xとかポストとかいう言い方ほんと慣れない)。Tポーズ(身体をまっすぐに立て、手を左右に伸ばす)とは3Dキャラを作る上でのモデリングなどの基本形、原点となる姿勢なので、ゲームで使われるのはほぼ間違いないでしょう。

小島秀夫氏の作品はゲーム内に小ネタが沢山仕込まれていることで有名で、『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』では敵キャラの中に小島秀夫氏の姿をしたキャラが混じっています。そもそも『DEATH STRANDING』は実在する俳優の顔などを取り込んで製作が行われ、3Dで動いています。そして小島氏は現在『DEATH STRANDING2』を制作中のため、この『デススト2』に押井氏が何らかの形で登場するのではないかという観測も出ています(むしろ私は1作目で「映画監督」というNPCが出てきたとき、押井氏の姿をしていなかったことを意外に思ったほどでした)。

映画好きとして知られる小島氏は押井氏の作品も好きだと公言しており、押井氏は小島氏は過去に何度も対談するなど交流があります。押井氏の方も『ぶらどらぶ』に『デススト』ネタを入れ込むというようなことをしていました。

ゲームについての『デススト』について非情に主観的な話も付け加えておきましょう。私はEPIC STOREでデスストを期間限定大幅セールしているときに購入し、ついでに『DIRECTER'S CUT』アップグレードも付け足したWindows版でプレイしました。マシンスペック的には『デススト』を最高画質で遊べるPCです。

それでゲームについてですが、序盤は退屈でした。ただ見ていることしかできない長いムービーに、面倒くさいだけの移動が多く非情にかったるかったのですが、徐々に制限がアンロックされ乗り物に乗れるようになってからはオープンワールドの価値が発揮されてぐんと面白くなりました。一方で冒険的なシステムなどをやっている分、まだ練り込まれていない部分も見受けられ「使い勝手が非情に悪くてほとんど使わなかった装備がある」「敵やミッション(クエスト)のパターンが少なく、敵出現視点もいつも同じ」「『敵を殺してはならない』などの制限が多くプレイの自由度が低い」「人がいる都市や集落の形状がみな同じなど、風景に変化が少ない」という欠点もありましたが、それが2作目でどう解消されるかというのを期待しております。

ゲーム内容に関しては「文明崩壊した世界で、略奪者や正体不明の敵、(超)自然現象などと闘いつつ、人から人へと荷物を配達する」ゲームで、戦闘もありますがメインではありません。荷物は徒歩で持ち運ぶことも可能ですが、重すぎる、多すぎる荷物はカート(のようなもの)を使ったり自動追跡ロボットに持たせたり、車やバイクに乗せて運んだりできます(航空機は使用不可能な世界観)。また岩場や川などの障害物には道や橋を建設したり、車も交通困難な山岳部の途中にてビバークする場所を作ったりすることができます。特徴的なのはオンラインマルチプレイ対応になっているものの、ゲーム内で他のプレイヤーを見ることはないのですが、他のプレイヤーが作った橋や道などといった施設を自分も使うことができる(補修もできる)という点があります。そこで「ああ、こんなありがたい場所に橋を作ってくれて助かる!」と思いながら他のプレイヤーに感謝しつつ“繋がり”を感じることができます。

そして大量の荷物を、背を曲げながら運ぶ主人公サム・ブリッジスの姿を見ているうちに、Amazonやら楽天やらの荷物を運んでくれる配送屋さんがどれだけ大変で大切な仕事なのか、痛感することになるでしょう。