不運ふうんなるものたちの墓石ぼせき

概要

カテゴリー物・品の名前
スペルStone of the Hapless

解説

カベド・ナエルアマルスの崖の縁近くにマブルングらが建てた、トゥーリンニエノールを追悼する墓石のこと。後に墓石には二人の父フーリンの手によって、フーリンの妻でトゥーリンたちの母モルウェンの名も加えられた。

トゥーリンがグルサングを使って自害した後、彼を追いかけてきたマブルングエルフ達とハレスの族人間達は彼が倒れていた場所に高い塚山を築き、彼の亡骸をグルサングの破片と共に葬った。そして塚山の上に大きな灰色の石を立て、ドリアスルーン文字で「トゥーリン トゥランバール ダグニル グラウルンガ」及びその下に「ニエノール ニーニエル」と刻んで、二人の墓石とした。だがニエノールはテイグリン川に身を投げたため、彼女の亡骸はここにはない。
後にフーリンはこの場所で、墓石の傍に座っていた妻のモルウェンと再会した。モルウェンがフーリンに看取られながら息絶えると、彼は墓石の西側に墓を作って彼女を葬り、墓石に「ここにモルウェン・エレズウェンも眠る」と文字を刻んだ。

予言者グリルフインは、不運なる者たちの墓石はモルゴスによって汚されることなく、例え海が全陸地を呑み込もうと、永久に覆されることはないであろうと予言した。怒りの戦いによってベレリアンドが水没すると、この墓石がある場所は予言された通り水没することはなく、トル・モルウェンという島になったと言われる。

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