ロヒルリム哀悼歌

概要

カテゴリー詩・歌
スペルLament for the Rohirrim

解説

かつてローハンのある詩人が初代の王エオルについて歌った歌。
エドラスにやってきたアラゴルン二世は、塚原を通り過ぎるときにローハン語でこの歌を歌った。そして彼は言葉が分からないレゴラスギムリのために共通語で以下のように訳した。

邦訳

あの馬と乗手とは、何処へいった? 吹きならされた角笛つのぶえはいまどこに?
かぶとよろいかたびらは、風になびいた明るい髪の毛は、どこに?
竪琴をかなでた指は、赤く燃えた炉辺の火は?
春はどこに? 稔りの時と丈高く熟れた穀物は、どこへいったか?
すべては過ぎていった、山に降る雨のように、草原を吹く風のように。
過ぎた日々は、西の方に、影を負う山々のうしろに落ちてしまった。
燃えつきた焚木たきぎの煙を集める者があろうか?
流れ去った年月の海から戻るのを見る者があろうか?*1

原文

Where now the horse and the rider? Where is the horn that was blowing?
Where is the helm and the hauberk, and the bright hair flowing?
Where is the hand on the harpstring, and the red fire glowing?
Where is the spring and the harvest and the tall corn growing?
They have passed like rain on the mountain, like a wind in the meadow;
The days have gone down in the West behind the hills into shadow.
Who shall gather the smoke of the dead wood burning,
Or behold the flowing years from the Sea returning?

映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定

角笛城の合戦を前にギャムリングから鎧を着せ付けられるセーオデンが詩句の一部を誦える。

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