ネン・ヒソエル†
概要†
解説†
シンダリンで「霧の冷水(Mist-cool Water)」の意。エミュン・ムイルの山々に囲まれた長円形の湖。大河アンドゥインが北側の峡谷から流れ込み、湖の南端からラウロスの大瀑布へ向かって流れ出る。
北の峡谷の入り口にはアルゴナスの門が築かれている。湖の南端ではトル・ブランディルが大河の中から聳え、その西の対岸にアモン・ヘン、東の対岸にアモン・ラウがあり、アモン・ヘンのそばの岸辺にパルス・ガレンの草地がある。
せばまっていた水は拡がり、長円形の湖、水うす青きネン・ヒソエルとなっていました。湖の周囲を取り囲む険しい灰色の山々は、その山腹を木で覆われていましたが、頂には何もなく、陽の光に冷たく光っていました。一番遠い南のはずれには三つの峰が聳えていました。 そのうち真ん中のはあとの二つから離れていくらか前に出ていて、川の中に島のようにそそり立っていました。流れる水は薄青くきらめきながらその島を両の腕でかき抱くようにしていました。遠くかすかにしかし殷々と響きわたって、遠雷にも似た轟音が風に乗って聞こえてきました。*2
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