Wight's Chant

概要

カテゴリー詩・歌

解説

塚人が、塚山に捕らえた四人のホビットたちに歌いかけた、まじないの歌。
歌を聞いたフロド・バギンズは初め体が石になったように感じ、それから逃げ出したい思いに駆られた。

呟くようなひややかな声で、高まり低まりしてつづきました。限りなくものさびしく、はるかかなたから聞こえてくるようで、空の高みからか細くひびくかと思えば、地の底から低いうめき声のように聞こえました。 … 不気味でむごい、冷たい言葉でした。悲惨で、無情でした。夜が、奪われた朝をののしり、冷たさが、渇望してやまぬぬくみをのろっているのでした。*1

邦訳

冷えよ、手と胸と骨、
冷えよ、石の下の眠り。
石のふしどに、もはや覚めるな、
が絶え、が死ぬ時まで。
黒い風に、星々も死ぬだろう。
その時もなおここの黄金の上に、
横たわっておれ。
死んだ海と枯れた陸を、
冥王がしろしめす時まで。*2

原文

Cold be hand and heart and bone,
and cold be sleep under stone:
never more to wake on stony bed,
never, till the Sun fails and the Moon is dead.
In the black wind the stars shall die,
and still on gold here let them lie,
till the dark lord lifts his hand
over dead sea and withered land.

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