湖の町の統領
- こんな自分本位な人間が町の統領に選ばれたのは、よほど自己演出に長け、相手を籠絡するのが上手かったのだろう。 政治家向きの人間であるとは思うが。 しかし、スマウグの襲撃で馬脚を現わし、破滅の道に突き進む羽目に。 悪因悪果の典型である。 -- ねずみ
- 平時の人だったのでしょうね。平時と非常時では求められる才能が違いますし、その両方を持ちあわせている人は極少数の才能にあふれた人間だけですので。 --
- トーリン一行が町に現れたのが、彼の人生の破滅の始まり。(スマウグ襲撃で命を落とした人と比較すればマシであるが。) 彼にとってみれば、トーリンはいきなり現れたスマウグ級の破滅をもたらす存在だったのかも。 --
- はなれ山奪還を目指すトーリン一党が現れなければ、彼は統領として周りの尊敬を評価を失わず、安寧な一生を過ごせたはず。 本当に自分本位な人間だったら始めから統領には、なれないよ。 --
- でもエスガロス復興のために与えられた見舞金を全て横領したよね。 バレて、お金を取り上げられたあげく町を追放されたのか、本当に持ち逃げしてお金と一緒に野垂れ死にを遂げたのかは、分からんがこいつの本質は欲深で自分本位な人間だったのは事実かもね。 --
- バルド「計画通り・・・!」だったりしたらバルドやるなあw --
- 統領=バルド? --
- 違いますよ。バルドは谷間の国ですから。 --
- 今となっては納得できたけど、初読の頃は「新しい統領=バルド」だと勘違いしてた。バーリンが言う 「人気がある、繁栄に貢献、賢い」に当てはまるのはバルドしかいないもん。勘違いしても仕方ないよね。結局、バルドじゃなくて知らない人が統領になったんだけど…ホントはあんまり納得してない(笑 --
- 他国(谷間の国)の王を統領とすることはできませんから仕方が無い。 --
- 必要悪が悪たり得るのかは問題だと思う。教授は、この人物を悪人と断定しているのか?むしろ聖書におけるサイロスと同型なのではないか。もし逃亡の小舟の中に、妻や子供がいたらどうであろうか。彼は、都市復興を描いた。灰燼みまわれた民に、食糧を宛がうことを企画し、財源のメドを取ろうとしていたではないか。エスガロスは、教授の描写からすれば、強国ではない。外交と通商で生き残った要因には、この人物の尽力は欠かせないであろう。私は財政が転落する程の黄金を、統領が持ち出したとは思わないが、堕落したのは確認できる。しかし思うに、サルマン同様自らの良心と、私的欲求の区別を失ったという点にあるのではないか。 いずれにせよ人倫で、指導者を説くのは困難だ。 --
- 映画ではきっと、スマウグ襲来時に自分の財産を持ちだして逃げようとした時にスマウグと鉢合わせ、竜が大きく口を開け「ギャーッ」という叫び声で終わる、という結末を予想。 --
- では自分は、五軍の戦の後諸将が悲しみに沈んでる中で一人だけ財宝の山に囲まれてウハウハしていると予想 --
- 映画版だけ見れば、ただ財貨が欲しいだけなら町の一豪商止まりの方が良かっただろうと思います。市民の不満を負う筋合いがないと思うのならなおさら。 --
- おとぎ話『ホビット』の世界ではゴミみたいな小悪党だが、中つ国の歴史に組み込まれると、評価は一筋縄ではいかなくなる。 --
- でも復興資金をポッケナイナイしてとんずらこいたのはまずかったな。 --
- 大衆の心理をうまく利用して自分の地位を守る、リアルな統治者として描かれてたなぁ --
- でもトーリンと話してるときとかは、不思議とそんな悪い奴に見えなかったのよ。上手く例えれないけど、ただの小悪党とは違うなにかを感じさせる。 --
- 詐欺師は自分から正体を晒さないものだし、自らを守る術くらいはもっているでしょう。狡猾な詐欺師、しかし根は小悪党という感じ。 --
- 原作の彼は別に悪人であったわけではなく、根っからの商売人に過ぎなかった、というだけですからねえ。非業の最期はもちろん生来の気質に依るところも大きいとはいえ、龍の黄金病のせいでもありますし。どちらかというと憐れな最期です。 --
- こいつ、ゴンドールみたいな強国相手なら媚び諂うんでしょうか? --
- 落下してきたスマウグの死体に押しつぶされてたが、映画じゃあそこで死んじまったのか? --
- 映画版みたいにつぶされるか、原作で復興資金を横領して野垂れ死にするか、どっちにしろ碌な死に方してないね。 --
- 竜につぶされたあと出てきませんでしたね。岸辺てみんなが「統領は死んだのか?」「竜につぶされるのをみたぞ」といってる中、「統領はここにいるぞ!竜を倒したあと水に飛び込んだのだ!」とかいうのを期待したのに --
- あの浦辺粂子っぽいおばさんが今頃アンドゥイン川あたりだろうさーと言ってたように記憶しています。なんで早瀬川でなくてアンドゥイン川なの?と不思議でしたが、それくらい遠くまで行っちゃったんだろさという意味なのかな?と思ってました。 --
- 単純に名詞を増やして観客の脳をオーバーヒートさせたくなかったんでしょう --
- PJ、意外と容赦ないな --
- 余談だが演じてるスティーブン・フライは自身の主演作「オスカー・ワイルド」で無名時代のオーランド・ブルームと共演している。馬車を探すオスカー(スティーブン)に声をかけた男娼がオーランド。 --
- 設定資料の中には鎧姿の頭領もある。生き残らせる案もあったらしい --
- 原作だと復興資金もちにげとか残された人達はどうしたら --
- 谷間の国の統領って任期とかあるのかな。それと、「選挙」って聞いただけで嫌な顔してたけど、この人自身はどうやって統領になったのか。前任者からの禅譲かな。 --
- 政敵を落とし入れる機知には優れていたんでしょう、バルドは選挙に出るようなそぶりを見せていなかったけど、その前から芽を摘もうとしているように --
- 歴史上でも、統治の才能は一切ないのに権力闘争の才能だけはある化け物じみた無能者が国家を衰亡に追いやる例はいくらでもありますしね。彼もそうした人物だったのでしょう。 --
- 映画では「王一人に責任を負わすべきではない」と言ってトーリンを擁護しておいて、次のセリフで「ギリオンがスマウグを討ち損じなければこんなことにはならなかった」って一瞬で矛盾してるのが何ともはや小物政治家臭のする上手い台詞回しでしたね --
- ずっと賢く、人気がある人物←この人も相当有能なんだろうな。 --
- てか、その人って誰? --
- 映画の話ならヒルダがその「ずっと賢く、人気がある人物」になりそう。バルドといい彼女といい、アラゴルンとは違う「住民目線のリーダーシップ」があるよね。 --
- その記述だけで、町民からの人気を集めつつも狡猾な頭領にマークされずに地位を保っていられるだけの人物像が伺える。多分バルドよりも世渡り上手なんじゃないか? --
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