タル=パランティル
- 末期ヌーメノールの王の中で例外的に長寿 --
- やはりヴァラールひいてはイルーヴァタールへの敬愛ゆえでしょうか? --
- 長寿……ですか?アル・アドゥーナホール以来のヌメノール王はいずれもタル・パランティア同等の寿命ですが…… --
- 堕落していくヌーメノール王家の中で数少ない王。 しかし、改革していくには、味方の少なさ、時の運に恵まれなかった。 なんで、その時にヴァラールは助け船を出してくれなかったのだろう? -- 斉藤チロン
- アタナミア大王の時は、使者を派遣したのに。 来てくれたら、彼とそれに続く忠実なる者にとって、大いなる助けになったのに・・・・・・ --
- 歴史には残らなかっただけで、もしかしたら、定期的に使者が訪れていたかもしれないよ。 ただ、改心には至らなかっただけで。 タル=パランティアの頃になると周りが王党派だらけで、使者やエルダールが来たとしても、王に会わせず、有無を言わさずに追い返していたかもね。 --
- 彼はヌーメノール西部のアンドニーエに塔を作ってエルダールの船が来るのを待っていたが一度も来なかったとの記述があるよ。 彼の時代になると周りが敵対する王党派だらけで例え、王が悔悛したとの噂がエルダールに広まったとしてもヤバイから来られなかったのかも。 --
- 中つ国よりもはるかに近い距離にあるのだから、定期的に使者でも派遣して、指導してもらいたかったよな。 ヴァラールは放置しすぎだよ。 --
- 見守ってくれていることを明確に示してくれれば中立的な者達も忠実なる者となったでしょうし、ヌメノールの国民全体も忠実な立場を選んでいたでしょうにね。 --
- ヴァラールは、自分達への信仰とかにはそれほど関心がなく、さらに、エルフに干渉しすぎてフェアノールのようなものが生じたことへの反省もあって、あえて干渉しないようにしていたのではないでしょうか。ヴァリノールは彼らの領域ですが、中つ国、さらにヌメノールは人間たちの領域であり、その運命はそこに住むものが決めるべきだと・・・。 --
- ただ、サウロンら悪のマイアなどが力をつけて、モルゴスが戻ってきそうならば阻止する、という行動原理に思えます。最初にモルゴスを捕まえたときに軽い罰で済ませたように、ヴァラールには悪が理解できない。それゆえに、エルロスの末裔たるヌメノール人たちが、こともあろうかサウロンの佞言にたぶらかされてヴァリノールを襲うとは想像もつかず、ことが起こってしまってから(衝撃のあまり?)あまりにも激越な罰を下してしまったのでないでしょうか --
- 激越すぎてヌーメノール自体を沈めたのばかりでなく、それによって発生した大津波によって、中つ国自体も大きな被害に。 罰するのは罪を犯した当事者だけにしてもらいたいものである。 --
- 空想科学読本の柳田理科雄氏も記述していたが大きい大陸が一晩で沈むと周りの海水が引き寄せられて一箇所にぶつかる。 その反動で津波が発生し回りの陸地を襲うから被害は沈んだ大陸だけに留まらないとあった。 それを考えると教授の構想は的を得ていたことになる。 さすがだ。 --
- 海底軍艦のくだりだね。 本編からかなり脱落したけど --
- 第三紀の中つ国西岸の主だった港は、キアダンの灰色港と海賊のウンバールしかないから、おかしいと思ったが、その時の津波のせいだったのね。 ヌーメノール時代には、海岸の至る所に港があったはず。 --
- ゴンドールの港湾都市であるペラルギアも、河口から遡った所にあるからね。 ヌーメノール時代には、河口付近に大きな港があったかも知れないけど、津波で破壊され、たまたま残ったペラルギアを港として、定めたのかもね。 --
- 末期にはもうヌメノールに施せる手立てはないでしょう。ヴァリノール寄りの勢力を援助すれば、さおさら羨望と憎悪を掻き立てて造反者を増やすだけですよ。節士派にしても、自身らにヴァラールの好意があると自信を持てば主体性が鈍るはずです。最後にエルに頼ろうとしてミーリエルが溺れ死に、自分達の判断で中つ国への脱出を図ったエレンディルらが生き残ったように。こうなる以前はヴァラールは使者を立てて説得に努めたりと、援助も指導もしていますから、それでもヌメノールの凋落は防げなかったということなのでしょうね。 --
- 施せる手立てがないから見捨てるというのはあまりの酷でしょう。 少数派になりつつあったとは言え忠実なる者はいたのですから。 彼の時代にも使者を立てるなどして援助すれば、その後の歴史は大きく変わったかもしれませんよ。 それでも凋落は防げなかったら、残った少数派をどこかに避難させる手もあったかもしれませんし。 --
- 見捨てたわけではないと思いますよ。ただ、直接的な援助をしても事態は好転するよりむしろ悪化したのではないかと思うわけです。自分達の意思で島を脱出してすら、故郷とヴァリノールへの憧憬は禁じがたいものがあったというのに、もしそれがヴァラールの指導によって行われでもしていれば、後世の彼らは故郷を捨てさせて不死から永遠に引き離したと、なおさら強く西方を憎むようになったのではないでしょうか。 --
- 忠実なる者だけを新しい土地に避難させても世代が変われば、堕落してヌーメノールと同じ道に。 結局は過ちを繰り返す羽目になるから、今度は放置しないで、ヴァラールの使者やエルダールに定期的に指導してもらうようにしたほうがいいかもね。 --
- 心を閉ざしていない者にそれとなく「予感」を与えるなどの目立たない形で援助していたかも。少なくともウルモが指くわえて見ていたとは考えにくい --
- 聖書から見れば、ユダ王国の歴代王の中で唯一ヤハウェを崇拝したヒゼキヤ王に該当するのかな? --
- ヴァラールからしたらとんでもない恩寵を与えたにも関わらず、堕落してこちらからの使者は追い払うわ挙げ句の果てにこちらに武力侵攻まで企てられた訳で。
それで忠実な者もいるから見捨てるな、使者を送れというのは滅茶苦茶だろう。使者となるエルダールが殺されたらどう責任とりゃいいんだ。それにむしろそこまでしたらヌメノールへの依怙贔屓がすぎる。
エレンディル一行の船が沈められなかっただけでもヴァラールが彼らを見捨てなかったと立派に言えると思う。 --
- もし彼等の堕落が自らのせいではなく100%サウロンなど他者によって無理やり引き起こされたものなら、ヴァラールは手を差しのべたろう。
でもヌメノールが堕落したのはヌメノーリアン達の自己責任だからね。忠実な者達がいたとはいえ、彼等が選択した事に一々干渉するなんて過保護にもほどかある。 --
- なんと『力の指輪』に登場。ヌメノール王としては初の映像化では。 --
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