ケレブラントの野の戦い
- いくらなんでも謝礼に国土を割譲するなんて歴史聞いたことない。現実の世界においても。 --
- 異民族に領土を与え辺境の守りとする、という意味ではノルマンディー公国に似ていますね。 --
- 聞いたことない、というのは暴論です。ローマ帝国末期においてダキアなどで見られた現象ですよ。蛮族の侵入でローマが滅んだと言いますが、その蛮族全てがローマに敵対的だったわけではありません。ダキア(現ルーマニア)に入植した蛮族は、ローマと然るべき契約を交わし、ローマ帝国から正式に割譲された地に入植しましたが、フン族やブルガール族が侵入するまで、その地からローマ軍への攻撃は行われず、優秀な騎兵を提供し続けました。この史実をヨーロッパ人である教授が意識しなかったとは思えません。 --
- なにより、教授の生国であるイギリス、ローマ時代のブリタニアではローマ軍がブリタニアから撤退する前から、サクソン族や北欧の蛮族に対抗するために、人口が希薄になった地に地元のケルト族であるブリトン人を積極的に招き入れています(友好的氏族に限りますが) --
- 俺たち国民国家の考える領土や領域に比べて、中世以前の領土って流動的なものだからね。本土を守るために協力的な異民族を入植させたり彼らに辺境の土地を割譲するなんてのは衰えた大国にはよくある話。 --
- とてもよくある話なんだよなあ。国民国家に生きる現代の俺たちには想像もできないだろうけど。 --
- カレナルゾンは騎馬国家ではないゴンドールにとっては、富を生み出す領土ではなく東夷を中心とした外敵から中央領土を守るための防波堤の役割が強いと思われます。
それであれば信頼できる盟友にそこの防衛と経営を任せ、限られた国力と軍事力は本国防衛に傾けた方が双方の目的は果たせますからね。
領土=自分の財産や威信である絶対王政や、自国民の分断に繋がりかねない国民国家だと、多少無理してでも価値がない領土にしがみ付くしかなかったりしますが。 --
- ここのやりとりは今になっては平和的に感じられるね。反駁も議論も紳士的にやるのが一番。 --
- んてっか、最近の反駁や論争には(失礼ながら)知性を感じないからね…。
具体的例を挙げると荒れるから、しないけど。
管理人さんも、どんなに盛り上がっても学術的な知見に立ったが故の論争はキチンと理性の一線さえ引いてれば止め立てしてないし。
専門的知識や一般的良識を兼ね揃えた人たちの間の議論には学べることしかないですしね。 --
- ロシアの起源もこんな感じ --
- イスタリでも使われている「使者を複数送り出すものの一人しか成功しない」シチュエーションがトールキン的に熱いようですね。 --
Last-modified: