キルス
- 雑感1。certh(単数形、一文字)、cirth(certhの複数形、複数の文字)。certhasは要はアルファベットのこと。現実のルーン文字のフサルク(fuþark)に相当する語。アルファベットの一覧では文字を並べるので、ルーン文字の列(Rune-rows)と訳される。Angerthasはang(長い)+certhas。特定の言語だけでなく多言語に対応できる拡張版certhas。多くの音を表すためにその分だけ文字が多くなる→文字の列が長くなる→長いcerthas。 --
- 雑感2。フェアノール文字に比べると、トールキンが書いたキアスの文のサンプルは少ない。実はバーリンの墓碑銘のクズドゥルを除けば英文しかない。 --
- 雑感3。アンゲアサス・モリアでのhとsの文字については、追補編の説明とは音の割り当てが逆転している(そういった傾向があったとも説明されている)。雑感2のように基本的に英文のサンプルしかないので断言できないが、35をS、54をhに使うのは、英文のみでの使い方ではないかと思う。 --
- 雑感4。アンゲアサスに長母音īとȳの文字がないのは不備としか思えない(特にī)。アンゲアサス・ダイロンでのクウェンヤのhyの表記は?同じくアンゲアサス・モリアでの無声のr(クウェンヤとシンダール語に現れる音)は?更にエレボール・モードでの長母音ūは?どうもアルファベットとしては未完成の感が拭えない。 --
- 自分の創作の中で利用してみたい、けれど追補編を読んだ時から感じていたことだがとても難しそう。これを理解できる人はよく勉強のした方々なんでしょうね。一部のファンサイトの方々には本当に脱帽する --
Last-modified: