エレヒ
- どうやってイシルドゥアはエレヒの石をここまで運んできたのだろうか? 転がして? --
- わざわざヌメノールの崩壊を逃れて持ち出されたところを見ると、ただの石ではなく何か呪力のようなものを秘めているのでしょうか。 --
- 作中に出てくる宝石・オブジェの例に漏れず、大きさは不明 --
- 「人間の高さほどもあります」とあるので、LotROのは明らかに大きすぎ。こんなのをどうやって運んできたのかw --
- ヌメノールの船舶が現代のタンカー並の大きさである可能性も微レ存 --
- エルの贈り物である死をなぜ人間のイシルドゥアが奪うことができたのか?どうもこの石が怪しい(石の上での誓い、アラゴルンによる石への召集、石にかけての攻撃命令)。描写からも健全なものには見えない。死者を操るという点ではサウロンがらみか、死なない(死ねない)命という点では王党派の産物かもしれない。 --
- 具体的にどんな用途で使うんでしょうか?大した説明はされてませんよね? --
- 他者から生命エネルギーを奪い取り、使い手に補充することで寿命が伸びる、という意図で作られたけど、延命の効果は得られず。生命力を奪われた方がアンデッド化するだけの品物に、とか。 --
- 結果的には子孫と中つ国の自由の民を救ったとは言えここでイシルドゥアがやったこと自体はかなり異質。肉体を保ったままの不死じゃなくてマンドスの館への招集の延期という意味で考えると決定的に異なるけど王党派ヌーメノールかサウロンの呪術かと思うレベル。一つの指輪の影響だろうか… --
- この石にかけた誓いと死者の軍勢との関係は、ハリフィリアンのエレンディルの墓石とエオルの誓いの一件と対になっている。詳しくは『終わらざりし物語』「キリオンとエオル、およびゴンドールとローハンの友情」の描写を確認してほしい。
エレヒの黒い石と、エレンディルの黒い墓石。死者のざわめきで満たされたエレヒの丘と、厳粛な沈黙で満たされたハリフィリアンの丘。どちらも丘の「黒い石」にかけて、中つ国の人間がドゥネダインに対して同盟を誓った。死者の軍勢は誓いを破り、ロヒアリムは守り続けた。その両者が共に指輪戦争では自由の民の決定的な援軍として集結するという運命の綾。
ここから考えれば、エレヒの黒い石が何であったかというのも、エレンディルの墓石の役割に照らして理解することが可能になる。おそらく「黒い石」は誓いの言葉を最大限「謹厳」にする重みを付与するというだけのもの。死者の軍勢が呪われたのは、石の力というよりも、石によって最大限に「重い」ものとなった誓いの言葉を破ったから。その意味で黒い石は単なる言葉の増幅器であって、本来的には邪悪なものではなくニュートラルなものであったはず。 --
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