花火 †
概要†
カテゴリー | 物・品の名前 |
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スペル | fireworks |
解説†
火と煙と光を用いた芸術。ガンダルフはしばしばホビット庄で余興として花火を披露し、その見事さは語り草となっていた。
ついぞない見事な打上花火は
空に青と緑の星々を散らした。
とどろく雷の後に金色 の驟雨
花吹雪 のように降りそそいだ。*1
ガンダルフはトゥック翁を訪問した折に花火を披露することがあり、当時少年だったビルボ・バギンズは夏至の前夜祭で打ち上げられた花火のことをよく覚えていた。だがトゥック翁が死に、ガンダルフの訪問が途絶えると、ホビット庄で花火が見られることもなくなった。
ビルボの111歳の誕生日では約80年ぶりにガンダルフの魔法の花火がふんだんに披露され、参列者達を大いに楽しませた。わけても龍を模した打ち上げ花火はそのあまりの迫力に這いつくばる者もいたほどだった。
登場する花火の種類†
- 爆竹 (squibs)
- かんしゃく玉 (crackers)
- 百雷 (backarappers)
- 流星 (sparklers)
炬火 (torches)- ドワーフの
蠟燭 (dwarf-candles) - エルフの噴水 (elf-fountains)
- ゴブリン大砲 (goblin-barkers)
- はたた神 (thunder-claps)
きらきらきらめく小鳥たちが、美しい声で歌いながら群れをなして飛ぶ打ち上げ花火がありました。幹が黒い煙でできた緑の木々が現われ、その枝々は一瞬にたけなわの春が訪れたように若葉を広げ、色鮮やかに燃えたつ花々は、きらめく枝先からさんさんと散って、驚き呆れるホビットたちの頭上に降りそそぎ、そのあおむいた顔に正にふれんとして、甘い香りを残して消えてゆくのでした。また無数の蝶々が噴水のように吹き上げられて、羽根をきらめかせながら木々の中に消えてゆきました。また、さまざまな色
彩 の火の柱が立ったとみるや、それらはたちまち鷲になり、帆船になり、空飛ぶ一群の白鳥になりました。赤い雷雨があるかと思えば、黄色い夕立ちがありました。また銀色の槍が林立して、ふいに空中に現われ、陣営の鬨 の声が湧き起こったと思うと、やがて何百という熱せられた蛇のようにシュウシュウと音を立てて、川の水の中に落ちていきました。*2
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
ビルボの誕生会のシーンで、ガンダルフが花火を披露する姿が描かれている。龍の花火は原作とは異なり、メリーとピピンがいたずらで勝手に打ち上げる形となっている。
コメント†
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