忍 びの者 †
概要†
カテゴリー | 言葉・単語 |
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スペル | burglar, thief |
異訳 | どろぼう、 |
解説†
固い守りも突破して忍び込み、人知れず財宝を盗み出す、大胆さと巧妙さを併せ持ったどろぼうのこと。『ホビットの冒険』でビルボ・バギンズは忍びの者という名目でソーリンとその仲間に加わった。
エレボールに巣食うスマウグに武力で挑もうとするソーリン二世に対し、ガンダルフは隠密行動こそが肝要であると説き、ビルボを連れて行くようにと助言*1。その際にガンダルフはビルボが凄腕の忍びの者であると吹き込み、ソーリン達にビルボの同行を認めさせた。
自分の知らぬ間に忍びの者ということにされたビルボは仰天したが、結局はガンダルフに冒険心を焚き付けられて「財宝の14分の1の分け前」という契約でソーリン達に雇われることになった。
ホビットはもともと足音を立てずに行動する隠身が得意な種族ではあったが、この言葉自体は、恐らくガンダルフの単なる思いつき、もしくはこじつけに過ぎなかったと思われる*2。だが結果的にはビルボは「忍びの者」として、ガンダルフが期待した以上の活躍を見せることになる。
「わたしは内心では忍びの者と思ったことはないが、かりにそうでも、正直な忍びの者でありたい。」*3
訳について†
『ホビットの冒険』原文中では主に‘burglar’の言葉が使われており、これは直訳すると“押し込みの夜盗、住居侵入者”の意味がある。‘thief’の単語も一部で使われており、こちらには“こっそりと盗む泥棒、こそどろ、かっぱらい”の意がある。
映画『ホビット』における設定†
アーケン石に、「ドワーフの軍勢を召集するのに必要」という設定が付け加えられており、スマウグの財宝の中からアーケン石を手にいれるため忍びの者が必要であると、理由付けが強化されている。
『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』における設定†
『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン』では、「バーグラー(Burglar)」がプレイヤーのクラスの1つとして実装されている。他のゲームにおける盗賊(シーフ)、斥候(スカウト)、暗殺者(アサシン)などの役割にあたるもので、『指輪物語』独特の世界観にあわせて、バーグラーの言葉が使われている。
同ゲームにおいてバーグラーは、敵に見つからずに行動する能力、その状態からの奇襲攻撃、敵の攻撃力や防御力を引き下げる能力に長ける。「なぞかけ(Riddle)」(敵になぞなぞの問題を与えることにより、困惑させて行動不能にする)などの、原作のビルボを意識したスキルもいくつか使える。
コメント†
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