メリーとピピンが作った出発の歌

概要

カテゴリー詩・歌
スペルFarewell Song of Merry and Pippin

解説

くり窪の家で陰謀者一味がかねてより進めていた「陰謀」をフロド・バギンズに明かし、それに感動したフロドが彼らの旅への同行を認めた時、メリアドク・ブランディバックペレグリン・トゥックが喜びながら歌った歌。
メリアドクとペレグリンがソーリンとその仲間を参考にして、同じ節回しで歌うよう作詞した。

邦訳

煖炉と広間に、別れを告げよう!
風が吹こうと、雨が降ろうと、
夜明け前には、発たねばならぬ、
森を越え、高い山を越えて、はるかに。

今もエルフの住む、だにへ、
霧まく谷の森の空地へ、
荒れ地をわたる馬を進めよう。
そのさきの行方は、さらにわからぬ。

行く手には敵、後ろには恐怖、
大空の下が、われらの寝床、
われらの辛苦が、すぎるまで、
旅が、使命が、果てるまで。

行かねばならぬ、行かねばならぬ、
夜の明ける前に、馬にうちのって。*1

原文

Farewell we call to hearth and hall!
Though wind may blow and rain may fall,
We must away ere break of day
Far over the wood and mountain tall.

To Rivendell, where Elves yet dwell
In glades beneath the misty fell,
Through moor and waste we ride in haste,
And whither then we cannot tell.

With foes ahead, behind us dread,
Beneath the sky shall be our bed,
Until at last our toil be passed,
Our journey done, our errand sped.

We must away! We must away!
We ride before the break of day!

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