ボロミルの謎歌†
概要†
カテゴリー | 詩・歌 |
---|---|
スペル | Boromir's Riddle |
その他の呼び名 | 夢のお告げ(the dream) |
解説†
ファラミルとボロミルが見た奇妙な夢の中で告げられた一連の言葉。
この夢は第三紀3018年6月20日、オスギリアスがモルドールに襲撃された夜にはじめてファラミルを襲い、以後もたびたびファラミルは同じ夢を見た。そして一度はボロミルも同じ夢を見るに至る。
「その夢の中で、わたくしは、東の空が暗くなり、雷鳴が次第にその轟きを強めるように思いました。しかし西の方には、おぼろな光が消えやらず残り、そこから声が聞こえてきました。それは遠くかすかな声でありながらはっきり聞こえました。」*1
しかし二人には夢で告げられている数々の言葉(特に「折れたる剣」「イムラドリス」「イシルドゥルの禍」「小さい人」)の意味がわからなかった。故事に通じる父デネソール二世は、「イムラドリス」が北方にある賢者エルロンドの隠れ里であるという事のみを二人に教える。
そこでボロミルは、夢のお告げの謎解きをエルロンドに乞うべく単身イムラドリスを求めて旅立った(当初はファラミルが旅立とうとしたのだが、道中の危険を考えたボロミルが代わりにその役を買って出た)。
イムラドリス(裂け谷)にたどり着いたボロミルは、エルロンドの会議の席上で実際にイシルドゥルの世継アラゴルン二世から「折れたる剣」を示され、「小さい人」のフロド・バギンズが携える「イシルドゥルの禍」を目にする。
「それではいよいよミナス・ティリスの滅びの日が迫ったのか? しかし、それならなぜ折れたる剣を探せというのだろう?」
「夢に告げられた言葉は『ミナス・ティリスの滅びの日』ではない。」と、アラゴルンがいいました。「しかし、滅びの日も大いなるいさおしの日もげに間近に迫った。 」*2
邦訳†
折れたる剣を求めよ。
そはイムラドリスにあり。
かしこにて助言を受くべし、
モルグルの魔呪より強き。
かしこにて兆 を見るべし、
滅びの日近くにありてふ。
イシルドゥルの禍 は目覚め、
小さい人ふるいたつべければ。*3
原文†
Seek for the Sword that was broken:
In Imladris it dwells;
There shall be counsels taken
Stronger than Morgul-spells.
There shall be shown a token
That Doom is near at hand,
For Isildur's Bane shall waken,
And the Halfling forth shall stand.
映画『ロード・オブ・ザ・リング』における設定†
登場しない。
ボロミルはデネソールの命でエルロンドの会議へ出席したことになっている(その経緯は『二つの塔 エクステンデッド・エディション』にのみ登場)。
コメント†
最新の6件を表示しています。 コメントページを参照