ベルーシエル†
概要†
カテゴリー | 人名 |
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スペル | Berúthiel |
異訳 | ベルシエル |
その他の呼び名 | ベルーシエル王妃(Queen Berúthiel) |
種族 | 人間(黒きヌーメノーレアン?) |
性別 | 女 |
生没年 | 不明 |
配偶者 | ファラストゥル |
子 | なし |
解説†
ゴンドールの12代目の王タランノン・ファラストゥルの妻。しかし二人の間に愛情はなく、子供はいなかった。
『指輪物語』ではアラゴルンがその名を挙げるのみだが、『終わらざりし物語』に詳述されており*1、邪悪かつ孤独で、タランノン王の愛なき后であったという。
彼女は海を厭い、タランノンがペラルギル下流に建てた屋敷ではなくオスギリアスの王宮に住んだ。凝った装飾も嫌い、黒と銀のみを身に纏い殺風景な部屋で暮らした。
ベルーシエルは9匹の黒猫と1匹の白猫を使役して、この猫たちと会話し、或いは彼らの記憶を読むことができると噂されていた。白猫は黒猫たちを虐め、監視する役だった。彼女は猫を使ってゴンドールのあらゆる秘密を探らせたため、人々はベルーシエルの猫を恐れ、猫が去ると悪態をついた。
やがてベルーシエルの名は王たちの書から抹消され、タランノンは彼女を船に乗せて海へ流した。檣頭と舳先に猫を配したこの船は、北風に運ばれてウンバール沖を飛ぶように去っていくのを最後に消息を絶ったという。*2
だが、ベルーシエルの猫のことは人々の口の端に残り続けた。
「かれは、ベルーシエル王妃の猫よりも確実に、真っ暗な夜、家に戻る道を見いだせるのだから。」*3
コメント†
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