青少年健全育成条例改定案

既に多くの人がこの問題について触れている中、私がこの問題に触れるのが少々遅くなった感がありますが、それでもやはり、まだこの条例の危険性について知らない人がいたら知ってほしいと思い、東京都の青少年健全育成条例改正案について触れることにしました。

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他の人の意見の繰り返しになるので、私は簡単にまとめるだけにしておきますが、

  • 規制基準が曖昧すぎ、解釈によってどれだけの作品が該当するのか、見当もつかない。
  • 過去作品の焚書に繋がる。
  • ある人物が見たら不快とか不健全だと判断できるという理由だけで規制するのは、判断者の主観に寄りすぎており、表現の自由に反する。
  • この条例の運用が、政敵・反政府メディアに対する政治的攻撃の口実に使われる可能性がある。
  • 企業が東京に集中している日本において、この条例は単なる一地方の条例では済まされない。

等々の問題を含んでおります。

確かに現在、非18禁の出版物などにおいて、露骨な性描写が含まれるものが流通してしまっているという問題はあります。だからといって「青少年の健全な育成」を口実に、「判断基準が曖昧で、規制者の主観によって好きなように規制できる」法を作るという先例ができてはなりません。法を「法律運用者が善意で解釈してくれる」という想定の下に作るのはあまりに危険です。

東京都青少年健全育成条例改正問題のまとめサイト
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