野良犬の塒
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押井守最新情報 2000年下半期

2000/12/31

コミケも終わって落ち着いたところで書き逃していた情報を。
アヴァロン公式ページが更新され、トレイラー(予告編)に新しいものが加わっている。こちらは以前掲載された『特報~アクション編』とは別の『本予告』で、内容も違っている。銃を撃っているだけだった前回のトレイラーより趣の深いものとなっている。公式サイトに掲載されているのはMPEGとRealVideo(ストリーム)だが、ストリーム形式の予告編がmanga zooにはWindows Media File(ストリーム)形式のものが掲載されている

また、東京ビッグサイトで行われるスーパーフェスティバル20で、1月8日にアヴァロンの展示が行われる(スーパーフェスティバルは7日と8日に行われるが、展示が8日だけという意味なのかは不明)。『ほんとに小さい展示』という事だが、スーパーフェスティバル20ではBLOODの展示もあるので(こちらの詳細はProduction I.Gのページを参照)行ったのなら見てみるのが良いだろう。

2000/12/27

一応掲載。
文化庁メディア芸術祭ノンインタラクティブ部門アヴァロンが優秀賞を獲得し、押井氏のコメントが掲載されている。またこれのアニメーション部門ではBLOODが大賞を獲得していて、こちらには北久保氏のコメントが掲載されている。
しかしこの賞、どうにも受賞しているものが偏っているというかあてにならないというか…。

ところで筆者のアヴァロンドッグタグ入手については目処がついた。色々情報提供してくれた人々に感謝。

では諸君、コミケで会おう。

2000/12/23

人狼DVDは購入しただろうか? 或いはDVDプレイヤーを持っていないのでレンタルで借りてきたとか? まだなどという話は聞きたくない。
人狼DVD、何度も高い高いと言っているが中身の出来は個人的に期待していた以上だった。人狼DVDの特典ディスクに収録されているスタッフインタヴューだが、これは人狼前売り券に付いていたDVDのインタヴューとは別物であるので混同されないよう(同時に撮影したものと思われるが)。インタヴューの内容は中々面白く、アヌシー映画祭の模様も短いが入っている。
そして判ってはいたのだが、改めて封入された人狼の絵コンテを見るととにかく凄い、本当に馬鹿みたく描き込んであり、絵コンテマニア(?)には堪えられない一品だろう。DVDプレイヤーを持っているなら高くても頑張って買うべし。別にバンダイビジュアルに抗議されたのでフォローしているのではない、念のため。しかし「週間少年ひとおおかみブックレット」の扱いは解せない…。筆者の確認した限りでは、ヤマギワソフトでDVDを購入すると予約していなくても先着で手に入るようである。

またアヴァロン先行DVDの「gate to Avalon」も発売されているが、筆者はまだ手に入れていないのでリポート不可能。実のところ予約特典のドッグタグの存在を全く見逃していて(私としたことが!)今からでも手に入らないかとあちこち駆けずり回っているのが原因である。もしここに何も書かれていなかったのでやはりこれを手に入れ損なったという人がいたら真に申し訳ない。
アヴァロンのサウンドトラックにも予約特典としてポスターが付くという、詳細はアヴァロン公式サイト関連商品を参照されたい。

さて、朝日新聞アニマゲDON押井守インタヴューが掲載されている。真新しい事は書かれていないが、次回のアニメ作品について少しだけ触れられている。完成は「早くて2年後」だとか。何を製作するかという企画は決まったようだ。

Avalon 灰色の貴婦人
アヴァロンファンブック リアルクエスト クラスA

2000/12/15

既報の通り、小説版アヴァロン『灰色の貴婦人』とファンブック『リアルクエスト』がメディアファクトリーから発売されている。

『Avalon 灰色の貴婦人』は押井氏の書き下ろしで、こちらは映画とは全く別の話になっているが、『アヴァロン』の世界観を理解するには良い本だ。そして例によって延々と銃に冠する薀蓄が書かれていたりする(筆者はまだ読破していないが)。

『アヴァロン ファンブック リアルクエスト クラスA』は一言で言うと「厚めの映画パンフレット」という感じで、シノプシスや現地での撮影風景、アヴァロンのゲームシステムについての解説などが入っているが、当然ながらネタばれは避けられている。またこの本にはインタヴューが載っているのだが、押井、伊藤、川井といったメインスタッフ及び出演キャストは無く、ビジュアルエフェクト・スーパーバイザーの古賀信明氏、デジタルアートディレクターの林弘幸氏、サウンドデザイナーのランディ・トム氏という顔ぶれになっている。恐らくメインスタッフとキャストのインタヴューは2001年1月19日に発売の『アヴァロン メイキングブック ムービーコンストラクション』に収録されるものと思われる。逆に言えばそういった方だけが見たい人は、そちらだけを買えば良いのだが。しかしムービーコンストラクションは3500円と高い(リアルクエストは1800円)。

さて、21日に発売の人狼DVD、こちらは当初「週間少年ひとおおかみ(カラー版)ブックレット」が付くと書いたが、これは正確には予約特典でも封入特典でもなく、販促用として店に配布されたものだという。そしてこのブックレットが購入時に付いてくるかどうかは店次第だという事だ。購入する時に店に確認しておいた方が良いだろう。

2000/12/11

ちょっと修正。一部で噂が立っていたのは、押井氏が「劇場サクラ大戦」をやるという話だという指摘があった。
まあ、どちらにしても押井氏がサクラ大戦をやる事は、ナマコが知的生命体になってモノリスを降らせてくるような世界でも有り得ない。


右から押井氏、神山氏、藤崎氏 2000/12/10

先日行われたBLOOD公開記念のオールナイト上映"Production I.G Night"のリポートを少々。
この日はゲストとして押井守氏、神山健治氏(BLOOD脚本)、藤咲淳一氏(ゲーム版BLOOD総監督)がゲストとして来ていた。それでBLOOD監督の北久保氏の話になったのだが、「僕は(押井塾に北久保氏を)呼んでない」「押井塾講師じゃなかったんですか」「いったいいつから?」という話で、いつのまにか北久保氏が押井塾に現れいつのまにかBLOODの監督になっていたというような話が…。
また押井氏は「小説版BLOODを買ってください。書店に無ければ注文してください。今重版がかかるか非常に微妙な時期なので、書店に無ければ必ず注文してください。アヴァロンの小説も買ってください、小説を読んでも映画の邪魔にはならないので」と宣伝に一生懸命だった。藤咲氏及び神山氏はそれぞれ「ゲームのBLOODを」「人狼のDVDを」とまた宣伝していたが。

さて、今まで無視していたのだが、到頭こちらにまで波及してしまったのでここで叩き潰しておく。
押井氏がサクラ大戦をやるという愚かな噂がある。話の出所は2チャンネル方面だ。
さて、ここに来る人にこんな事を言う必要も無いと思っていたのだが、押井氏がサクラ大戦を作るという事は、例え明日金星人が地球に侵略して来るような世界になろうとも有り得ない。その理由は、押井氏の性格、最近の活動内容等からあらゆる所に理由を見出せるが。

2000/12/08

先日アヴァロンのスクリーニングがルーカスフィルムやドリームワークスで行われたようだが、ガブリエルの憂鬱及びmanga zooに掲載されている(manga zooリポートへのダイレクトリンク)。

新刊情報。押井守全仕事の増補改訂版が2001年1月19日に発売されるという。アヴァロン及び人狼の事について追記されると思われる。

そしてこれもたれ込み情報だが、メディアファクトリーから発売中のコミック誌、コミックフラッパーにアヴァロンのコミックが掲載される事になった。作画担当は大槻保彦という人物だが、調べてみてもさっぱり情報が無い。どんな絵柄だ?
ところで私はこの雑誌は雑君保プ目当てで買っているが、まあそんな事はどうでも良い。

また、最後もたれこみになってしまったが、DesignPlexという雑誌の12月号に、AvalonのCG解説が3ページ分程掲載されているという事である、生憎こちらで確認は出来なかった。

2000/12/05

情報訂正。先日NHK BS11(ハイヴィジョン)で攻殻機動隊を放映とあったが、これはスターチャンネルBSで放映の誤りだった。放映は12月9日で変わらず、2550時から。
もっともこれはBSディジタルなので、これを見られる人間が一体どれくらいいるか…。

犬の気持ちは、わからない 2000/12/01

既報の通り、『犬の気持ちは、わからない 熱海バセット通信』が出版されている。これは以前ペットライフ社の『WAN』に連載されていた熱海バセット通信に加筆されたものだ。

さて、Production I.Gのページで、BLOODのイヴェントが行われる事が告知されている。TSUTAYAでBLOODサントラを購入した人か、PS2ゲームのBLOODを予約した人に整理券が配布されるとの事。
問題は、何のイヴェントが行われるか今の段階では全く判らない事である。取り敢えず北久保氏と押井氏が来るらしいが…しかも平日…。

ハイビジョンでの攻殻機動隊放映についてはまだ未確認。情報を焦ったか?

2000/11/29

人狼公開館情報しぶとく更新。何と2001年に公開するところが追加されている。
ところで前述のNHKハイビジョンでの攻殻機動隊放映だが、幾つか話が出ているが取り敢えず情報源はスタッフの人からなのだが、まだ番組表では確認出来ていない。もし情報に間違いがあったら判り次第お知らせしたい。

2000/11/24

NHKで12月9日(の筈)に攻殻機動隊が放映されるのだが、これがハイビジョンである。これのためにわざわざ押井氏が直接編集作業を行ったのだそうだ。もっともハイビジョンを見られる環境の人など滅多にいないと思うが。

また掲示板に宣伝があったので、折角だからこちらにも書いておく。三省堂書店名古屋店で12月16日に押井氏のサイン会が行われるそうで、11月25日より整理券配布、PS2版BLOODの予約かか獣たちの夜を購入した人に配られるらしい。

2000/11/23

現在発売中のキネマ旬報2000年12月上旬号にBLOODの記事がある。正確に言えば押井塾の記事で、押井塾にいた神山健治氏(BLOOD脚本)らの対談があり、また押井氏へのインタヴューの記事が掲載されている。

また、エンターブレインからは11月30日に『犬の気持ちは、わからない』という本が販売される。こちらは以前にペット雑誌『WAN』に連載された「熱海バセット通信」を纏めた物で、連載より大幅に加筆している為連載を読んだ人でも楽しめるだろうとの押井氏の言。イラストは桜玉吉氏。

2000/11/21

TV放映の情報。11月26日0900時よりにTX系で放映されるシネマ通信のSpecial Cutというコーナーにて、5分ほどだが押井氏のインタヴューやアヴァロンの映像が出るとの事。

次は雑誌。11月25日に発売される月刊プレイボーイ2000年1月号に、「特別対談 ジェームズ・キャメロンVS押井守 新作『アヴァロン』の秘密を語り尽くす」という特集が掲載される。ターミネーターやタイタニックで有名なキャメロン氏だが、パトレイバー劇場版1・2及び攻殻を観ていたく気にいっているという。

ついでに書いてしまおう、11月22日に角川書店から発売されるさいとデータ 2000年1月号に「ネットで押井守にはまる」という特集が掲載される。そう、感の良い人なら想像出来るだろうが…(私はまだ記事を見ていない)。

最後に、押井守作品とは切っても切り離せない作曲家である川井憲次氏の公式ページがオープンした。11月22日には「川井憲次ベストアルバム K-plesure」も発売される。このアルバムには紅い眼鏡、Straydog、Talking Head、パトレイバー1・2、MAROKO~麿子、攻殻機動隊といった押井作品やその他リング、カオスといった川井氏の手掛けた劇場作品の音楽が収録され、また初回封入特典として「押井守・画『川井くん』シール」なるものが入っているそうである。
しかしこの公式サイト、『詳細な作品リスト』を選択したら公認ファンページの川井憲次Libraryに飛ぶのが笑えるが…。

左から監督の北久保氏、押井氏、脚本の神山氏、音楽の池氏 2000/11/20

実はまだ最後では無かった人狼公開館情報更新。鳥取県西部地震の影響により中止となっていたMOVIX日吉津での人狼公開が再開される事になった。

さて、先日18日に、BLOODの公開が行われ、舞台挨拶があったのでその時の写真など掲載しておく。北久保氏は自身の事を「監督をする事しか出来ない社会不適応者なんで」と言う一方、押井氏は「僕は小説も書いているんで」としっかり宣伝していた。

2000/11/15

最後の人狼公開館情報更新。
さて人狼だが、12月2日から韓国での公開が開始される(わざわざ韓国人の方からもたれこみのメールがあった)。沖浦氏は韓国に飛んで、新聞、雑誌、ウェブサイト等のインタヴューに答えるという。沖浦氏は人狼の事はもうかなり忘れていて、答えにくいようなのだが。
その韓国の人狼公式ページはこちらで、当方で確認したところNC4.75では正常に表示出来なかった(IE5.01及びNetscape6ではMacromedia Flashで表示可能)。

2000/11/14

シネセゾン渋谷で12月9日にオールナイト上映が行われる。プログラムはパトレイバー2・攻殻機動隊・人狼で、上映前に押井守氏、神山健治氏、藤咲淳一氏による「押井塾」座談会が行われるそうだ。
恐らくこれが関東において、人狼を劇場で見る最後のチャンスだろう。
筆者自身は丁度この日が入稿直前なので行けるかどうか…。

2000/11/13

アヴァロン公式サイトに、11月3日、4日に行われた東京国際映画祭の、国際映像シンポジウムとアヴァロン先行公開の模様が掲載されている。それほど詳しくは無いが。
また、現在角川書店から発売中のニュータイプ12月号にアヴァロンの記事が2ページ掲載されている。こちらも写真は多いが文字は少なく、大した事は無いが。

2000/11/07

ここ数日間の多忙でどうにも体調を崩してしまった。まあそんな事はどうでも良い。
たれ込み情報。また伝えるのが遅くなってしまったが、11月8日(明日!)に和光大学表現文化学科で「表現の手前にあるもの」というシンポジウムが開かれ、それに押井氏も招かれてトークセッションが行われるという。時間が1500時からで会社勤めの人間には行けないのだが。

BLOOD 獣たちの夜 2000/11/06(PM)

さて、朝日ソノラマから発売されている特撮雑誌『宇宙船』2000年秋号(Vol.94)にアヴァロンの特集が3P掲載されている。写真、インタヴューと色々で中々面白い。

そして2001年4月25日に、パイオニアから天使のたまごDVDが発売されるようだ。価格は5800円とまあまあで、『天野嘉孝イラストギャラリー静止画収録予定、カラー解説書(4P)封入』との事。押井守の不条理面を極めたともいえる作品で、評価も人によって様々である。

そして押井氏の小説第二段になる『BLOOD 獣たちの夜』が発売されている。押井氏の経験が深く反映されたもので、学生闘争についてのうんちくが深い。

2000/11/06(AM)

伝えなければならないことは色々あるが、取り敢えず緊急報。
押井氏が出演したETV2000の再放送が、11月6日(今日!)の深夜0115時から放映されるようだ。見逃した人は今度こそチェックしよう。
…といってもこちらに載せるのも遅すぎるのだが(ここ数日忙しくて…)。

2000/10/30

既報の通り押井氏がETV2000に出演している。見逃した人は再放送をチェックしよう。
内容は非常に濃く、正しく時間はあっという間に過ぎ去って番組が終了した時には「もう45分なのか?」と驚いた程だった。しかし最近雑誌等で出てくる押井氏の対談・インタヴューは(アニメスタイル等)レヴェルの高いものが非常に多い。やはり対談する相手のレヴェルが重要なのだと…。いや、またかもしれないが色々私的な事で…。

それと、やはり既報の通り角川書店から発売中のザ・スニーカー2000年12月号に押井氏の特集が掲載されている。小説『TOKYO WAR』の他にBLOOD、アヴァロンの小説に付いても少々触れられており、そして『マジで』立ち喰い師についての記事が…。

ところで今回やたらと「既報の通り」を強調しているが、最近『ちゃんと最新情報に書いたのに…』と思う事が多いからだ(批判とか嫌味ではなく、哀しいのである)。もっとも今まで私の記述の方式が纏まっておらず五月雨式で見辛かったのが原因なのだが。という訳で今回からカレンダーを作ってみた。ちゃんと更新できるのか?

 2000/10/27

アヴァロン公式サイトが更新された(ページ製作のやる気はあるようだ)。そこで現在トレイラー(予告編)が公開されている。70秒の予告編でRealVideoとMPEG形式の二つ。筆者の第一印象は「やっぱりモーゼル(銃)が出るのか…」だった。
またこちらのサイトで色々関連商品が紹介されている。プレDVD『gate to Avalon』が2000年12月22日発売(3800円)、サウンドトラック(勿論川井憲次)が2001年1月19日(2500円)、ファンブックなるものが2000年12月15日(1800円)、押井氏自身によるアヴァロンの小説が2000年12月15日(1200円)、メイキングブックが2001年1月19日(3500円)。…12800円?

さて、文藝春秋より発行されている雑誌『Title』の2000年12月号に『立ち食いそばマニア座談会』なる企画があり、それに押井氏がちゃっかり出演している。そこで押井氏の立ち喰い師列伝の野望が語られており、先日紹介した『スニーカー』にこれから連載されるという。10月30日発売のスニーカーでは、取り敢えず「諸般の事情」で没になった企画書とプロットが全文掲載されるとの事。正気か?

2000/10/24

そろそろ情報が出ているようなので。
人狼DVDの封入特典だが、絵コンテの他にProduction I.Gのページで連載された作画監督西尾鉄也氏による『週間少年ひとおおかみ』が全話、しかも新作付きで、更にカラー化されて収録されたブックレットが付くという事である。先日氏に会った時には、それの作業で徹夜していたと言っていたが。

最近幾つかのWebページでAvaronの評が掲載されているようだが、全部記載すると大変なので(ネタばれの危険も含む故)特にこちらの最新情報には掲載しない。掲示板にたれ込みが書かれている事が多いので、興味のある人は個別に見て頂きたい(情報提供者に感謝)。

2000/10/19

人狼LDに付いて。
先に人狼LDの音声はDS(ドルビーサラウンド)と報じたが(情報源はバンダイビジュアルのページ)、I.Gの告知によるとDD(ドルビーディジタル)5.1chとなっている。それでどちらが正しいのかというと、DD 5.1chだそうだ。どうも最近情報が錯綜している。
人狼のLDは完全予約生産との事。取り敢えずバンダイビジュアルのDVDは非常に質が高いので(値段も高いが…)某スターチャイルドのようにLDの方が質が良いという事態は無いだろうから、DVDが観られるならばDVDを買っておけば良いだろうが。

2000/10/17

少し前から情報はあったのだが、そろそろ書いておく(あまり早くに書いても忘れてしまうと思ったのだ)。
NHKで10月30日に放映されるETV2000に押井守氏が出演。サブタイトルは『ヴァーチャルリアリティの未来・映画はどんなリアルを語るか』だ。こちらは放映は30日と31日に分かれており、当初押井氏の出演するのは31日となっていたのだが、実際には30日の放映分に変更となっている。話によると収録は非常に好評だったとのこと。期待して良いだろう。

さて、このHPで色々な問題の種(?)になっているBLOODだが、その映画版の公開日が11月18日に決定している。公開館リストはProduction I.Gのページに掲載されているが、シネセゾン渋谷では舞台挨拶があり、監督の北久保弘之氏は勿論として、脚本の神山健治氏(人狼の演出担当)そして押井守氏(BLOODでの肩書きは企画協力)も出演する予定という事である。

最後に、角川書店から10月30日に発売されるスニーカーに押井氏の記事が掲載される。SF大会のリポートや『立喰師列伝』が掲載される予定…マジで?

2000/10/13

人狼 LDが発売される事が決定している。発売日は2001年1月25日、予約締め切りは12月13日。こちらのLDはDTSではなくDS(ドルビーサラウンド)となっている。LDでのDTSは普及していないので無理も無いが、しかしDD(ドルビーディジタル)くらいにはして欲しいものだった(DSはリアがモノラル、DDはリアがステレオ…らしい)。LD版の価格は9800円。
DVDの方はDTS Editionが12月21日発売(予約締め切り11月15日)。こちらは絵コンテ以外にも何やら付くらしい…。

ところで鳥取県西部地震の影響により、MOVIX日吉津での人狼の上映が劇場補修作業の為中止になっている。再開については未定。

2000/10/11

アヴァロンだが、一般劇場公開用の特典付き前売りティケットが10月14日より発売開始、ポスターが付くとの事。現段階での公開館は渋谷東急3、丸の内シャンゼリゼ、銀座・プランタン隣・丸の内東映B1F、新宿シネマミラノ、シネ・リーブル池袋、上野スタームービー、横浜オスカー2となっていて劇場窓口のみでの販売らしい。アヴァロン公式サイトより。

2000/10/10

犬と言えば押井守、押井守と言えば犬という事はここに来る人にとっては言うまでも無いだろうが一応書く。
押井氏は大の犬好きで、作品中に犬や犬に関係する言葉を隙あらば出し、TVや雑誌に登場するときもいつも犬の絵のプリントされた服を着ていて、以前『WAN』という犬の雑誌に記事を連載し(単行本化されて発売の予定らしい)、熱海の自宅でも犬を二匹飼っており、『犬の生まれ変わり』を自称している。
そんな押井氏だが今回はPet Japanというサイトの「クリエイターとHoneyたち」(恥ずかしい名前だ)というコーナーに、愛犬の『ガブリエル』『ダニエル』と共に出演している。

ところで先の『ゲーム版BLOOD押井脚本誤報事件』だが結構影響が大きいようで、私は少なくとも二つのサイトに「誤報だった」と転記されているのを見た。GAMESPOTだけではなく、ファミ通ドットコム記事も良く見てみるとしっかり『押井シナリオ』と書いてあるのだ。どうも発表会側にミスがあったものと思われる。どうするんだおい…。
それで本当は脚本は誰なのかというと、ニュータイプ2000年11月号に「やまざきかずお氏」(うる星やつらTVシリーズで押井氏の後にチーフディレクター(監督)となっている)との記述がある。

2000/10/08

私はZDNet JapanGAMESPOTが嫌いだ。何故嫌いなのかは先日ここにも書いたしこのコーナーの本題に反するので今回は省略するが、とにかく嫌いだ。そして今回更に嫌いになる事が起こった。

先日私は偶然国分寺に行ったのだが、そこでばったり西尾さんという人に出会った。そしてたまたまその人は人狼の作画監督をやっていた人だったのだが、その時に氏と話す機会が運良くあって、彼が何故知っていたのか不思議だったが、こう指摘された。
「BLOODのゲームでは押井さんは脚本書いていませんよ」
私が9月28日付けの情報で「ゲーム版BLOODの脚本を押井氏が担当するらしい」という情報を書いた。これはGAMESPOTに掲載された記事が情報源であった(今見たら訂正されていて、押井脚本の文字が消えている!)。言い訳がましいが私はこの話、押井氏自身が脚本というのを半信半疑に思っていたのだが、これを否定する情報も無かったのでそのまま載せた。だが、実際にはBLOODで押井氏が直接関わるのは小説版だけだというのだ。
「いや、最初掲示板に書き込もうかと思って、文章も打ったんだけど、これ書かなかったら売上が一つ伸びるかな(*1)、書いたらI.Gへの背信になるかなと思って送信ボタン押しませんでした(*2)。まあ会った時に直接言おうと…」
ともあれ、これで私がPS2を買ってSONYに膝を屈する必要も無くなった。しかしGAMESPOTは正に第一級「俺のケツをなめろ」に値するものである。
ともかく、誤った情報をでかでかと拡声器にかけてしまったことを謝罪したい。

さて、そのBLOOD小説版、押井氏自身の間違い無く書き下ろしによる『獣たちの夜』は角川書店から10月26日に発売されるそうだ。また11月5日(東京国際映画祭でのアヴァロン公開翌日!)に小説版BLOOD発売記念ということで、三省堂コミックステーション渋谷でサイン会が行われるとの事。この本の購入者先着200名に整理券が配られ、電話予約も可能(予約開始は10月10日より)。詳細は角川書店のWebページを見られたい。

そして、東京国際映画祭での11月4日のアヴァロンの前売りティケットだが、もう売り切れたらしい(私自身は何とか確保できたが)。11月3日の国際映像シンポジウムのティケットに付いては不明、当日券があるかも不明。

ところで書き忘れていたのだが、御先祖様万々歳DVD-BOXの発売日は11月3日。

原註

  1. ここの情報を見に来ている人々の数からすると、一つどころでは済まないだろう。
  2. 送信ボタンを押して一度登録したら、直ちに削除してもシステム管理者には判ってしまう。それで私は気が付かなかった。
人狼MANIAXX 表紙

2000/09/28

私はソニーが嫌いだ。何故嫌いなのかはここの本題と逸れるので書かないが、とにかく嫌いだ。MSX時代もずっとPanasonicのMSXを使っていたし、コンシューマもサターンからDCへとセガのハードを愛用している。一応PSは持ってはいるもののほとんど稼動しておらず、PS2で世間が無意味に騒いでいた時にも「精々初期不良掴まされて泣くが良いわ(*1)」とほくそ笑んでいた。
だが、そんな私もPS2を買わねばならなくなった。屈辱だ。
PS2のやるドラDVD第二段がBLOODとして発売されるという事がGAMESPOT(*2)ファミ通ドットコム等に出たのだが、そのゲーム版BLOODの脚本を押井氏が担当するらしい(誤報 10月8日付で訂正記事あり)。

BLOODについて纏めておこう。まずBLOODは、同一の世界観上での時代の異なる作品群の事であり、共通しているのは少女が吸血鬼と戦っているということらしい。これはProduction I.Gの『押井塾』から出た企画が元となっている。この押井塾で、押井氏がI.G内で演出について教えているという事だ(SMEのBLOODページに詳しい記述がある)。そしてアニメのBLOODでは押井氏は『企画協力』としてクレジットに入っているが、アニメのBLOODについては押井氏は「脚本の第2稿まで目を通しただけ」で、製作にはほとんど関わっていないそうである(監督は北久保弘之氏)。
一方、BLOODの小説『獣たちの夜』は押井氏の書き下ろしで、こちらが10月末に発売予定、そして今回のPS2のゲームの脚本も押井氏の脚本ということである。その他BLOOD作品としてはドラゴンマガジンに連載される小説(押井氏の小説とは別)と、エースネクストに連載されるコミックのBLOODがある。以上簡単なBLOODの説明であった。

しかしまた話は逸れるのだがこの『やるドラ』、私はPS版の一番最初の『ダブルキャスト』をやって思い切り失望した人間だ(I.Gの人が見ていても構わず書く)。アニメーションはこれより前に出ていたサターンの『だいなあいらん』(現在はWin版もある)の方がずっと良く動いたし画像も綺麗(ムーヴィーではなく全部プログラムで描き替えていたので画像のあらが全く無い)、『選択肢によって物語が変化する』といっても、Trueエンディングに進む選択肢以外を選んだら『自分の殺され方が変わるだけ』という『殺られるドラ』(某Kanosoを連想した人、大して外れてはいない)、そして『頼むからそんな陳腐な話にしないでくれ』と願う方向にどんどん進んでゆくストーリー…。
PS2のやるドラDVD『スキャンダル』はやったことがないが、一体どんなものかと甚だ不安だ…。

さて、散々発売日が延びまくっていた角川書店の人狼マニアックスがやっと発売になった。既に発売されている『人狼 BEHIND OF THE SCREEN』に比べてかなりビジュアルを意識した作りになっているのが特徴だ。こちらには押井氏の脚本初稿が(恐らく)全文掲載されているのが貴重である。

原註

  1. 私の知るある例によると、PS2を買ってきて動かすと3時間で壊れた。交換してもらったマシンは10時間で壊れた。
  2. 最近の日本語版GAMESPOTは本当に媚びた記事しか書かない。ゲームメーカーに都合のいい事しか書かず、ゲームと全く関係無いアニメやら何やらの本当に単なる宣伝にしかなっていない事でも載せる。金を積んだらどんな事でも書いてくれる素晴らしいマスメディアだ。

2000/09/26

東京国際映画祭追加情報。
11月03日1500時から1800時まで、国際映像シンポジウムが行われ、押井氏が出席、アヴァロンのメイキング映像などが公開されるようだ。こちらは映画祭の一般ティケットとは別料金になっているらしい。1000円で会場はシアターコクーン(MapFanによる地図)。

また、10月05日にフジテレビで放映予定の『テライユキのデジタルドリーム2』という番組(関東ローカルらしい)で、押井氏のインタヴューとアヴァロンの映像が出る模様。しかし放映日等は変更の可能性があるようだ。

さて、やっと角川書店から犬狼伝説 [全]が発売になっている。本来これは予約者のみの販売となっていたが、一部店頭にも出ているようだ。予約を忘れていた人は探してみよう。
この犬狼伝説[全]は、犬狼伝説の全話を一冊に収録し、それぞれの版の後書きが収録されている他、編者の後書きも収録されている。そして更にCD『連続放送活劇 紅い眼鏡を待ちつつ 改訂版』が付録に付いている。これはラジオドラマとして放映されたものの再録で(オリジナルマスターテープは現存しないそうだ)、音楽は川井憲次氏。内容は、都々目紅一の帰国を張り込む公安の人間たちが、ケルベロス騒乱や立ち喰い師について語り合うというものだ。
しかしこの[全]があってもやはり銀表紙版にしか無い資料があったりするのだが。

2000/09/25

人狼公開館情報更新。累計49館。

東京国際映画祭でのアヴァロン公開だが、現在の予定は以下のようになっているとの事である。

2000/09/21

角川書店から発売中のニュータイプドットコム2000年11月号に押井氏のインタヴューが掲載された。「ロングインタビュー」と表紙に書いてある割にはたった2Pとちょっとしかないが。押井氏のパソコン通信や情報化社会(死語か?)についての考え方、人間と「逃避」について、アヴァロンで行われたディジタル技法の使い方などについて書かれている。とにかく押井氏はメールなどが嫌いなようだ。
また、こちらでは押井氏自身の執筆による小説「BLOOD THE LAST VAMPIRE 獣たちの夜」が10月末富士見書房から販売されるという事についても触れられている(10月の書店用文庫本新刊情報には記載されていなかった)。

2000/09/18

到頭、次の押井守監督作品『アヴァロン(Avalon)』の姿が見えてきた。
ぴあ 2000年9月25日号のトップにアヴァロンの記事が写真つきで掲載されている。『非合法の戦闘体感ゲーム“アヴァロン”の中で展開する女戦士アッシュの死闘を描いた新感覚の体感ムービー。』とある。
そしてここで、一般公開が2001年1月から、更に2000年10月28日から11月05日まで開催される東京国際映画祭の中でプレミア上映される事が公開されている。上映スケジュールは現段階ではまだ公開されていない。

また、スポーツニッポン新聞2000年9月19日号にもアヴァロンの記事が掲載されている。

スポーツニッポン新聞2000年9月19日号 人間破砕!!これが“新世代映像”
押井守氏最新作「Avalon」
コンピューター上で再構築 実写使ったアニメ

世界申で大ヒットしたアニメ「攻殻機動隊」作者で“ジャパニメーションの旗手”と言われる映像作家・押井守氏(49)=顔写真=の実写最新映画「Avalon(アヴァロン)」の話題のCGシーンを、本紙が独占入手しだ。後方から撃たれた兵士が、クレー射撃の的のように瞬時に砕け散る驚異の場面=連続写真。実写にCGを組み合わせたのではなく、実写、手描きアニメ、CGなどの各素材をデータとしで取り込み、コンピューター上で再構築。いわば実写映像を使っだアニメ。
撮影は1998年の夏から2年間、ポーランドで極秘に行われた。押井氏ら主要メンバー以外は、スタッフ、キャストともにポーランド人で、せりふも前編(*1)ポーランド語。同国軍隊の全面協力も取り付け、本物の戦車やヘリコプターが臨場感を盛り上げている。
押井氏の極秘作として、世界の映画関係者の間では早くから注目されていた。「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督も、さっそくハリウッドにフィルムを取り寄せで観賞。「いままで作られたSF映画の申で最も美しく、芸術的で、スタイリッシュな1本」と衝撃を受けた。今秋の東京国際映画祭の特別招待作品にも決定。“新世代映画”にふさわしく来年初頭に日本、その後、世界中で公開される。

しかし文章の端々からやはりいかにもスポーツ新聞的な無教養さが滲み出ているように思えるのはどうしてだろう…。

原註

  1. 誤字原文ママ。

2000/09/12

人狼DVDの音声について正確に書いておく。
まず、12月21日に発売されるDTS Editionに収録される音声はDTS5.1chとDS(ドルビーサラウンド)2chのみで、DD(ドルビーディジタル)5.1chは収録されない。従って、DTS非対応の環境で再生した場合にはDS2chとなり、5.1chでは聴けない。そのためDTS対応の環境に買い換える必要がある。
しかしDTS映画館で5回観た私の個人的見解を言わせて貰えば、人狼の5.1chの使い方ははっきり言って大した事は無い。非DTS環境の人がこれのためにDTS環境に買い換える必要があるか疑わしい(少なくとも私はその予定は無い)。
それにしても本当に人狼DVDは高い…。

2000/09/05

Production I.Gのページに掲載されたのでこちらでも書いてしまう。
人狼のDVDの発売日は12月21日予定。実はBANDAI VISUALDIGITAL BEATのページに一瞬だけ掲載されたのだが、すぐに消されてしまった。これは「間違ってフライングで載せてしまった」らしい…。劇場公開の続いている現在、下手にDVD発売日をばらすと興行収入に響くから神経質になっていたようだが…。野良犬の塒は別に情報をすっぱ抜く事を目的としているのではないので、発売日暴露については触れなかったのだが。

さて、I.GのページによるとこれはDTS&ドルビーサラウンド仕様で、メイキング&資料収録特別ディスクが別に付くらしい。他にも色々I.Gの情報ページに書かれているのでそちらを見たほうが早かろう。

アニメスタイル2号表紙

2000/09/01

人狼公開館情報更新。石巻テアトル東宝、鯖江シネマ7、滋賀OTSU7シネマが追加。

さて、現在美術出版社から発売中のアニメスタイル2号が面白い。これに押井氏と、Production I.G社長の石川氏のインタヴューが掲載されている。この押井氏のインタヴューがとにかく長くて読み応え充分だ。内容はアニメや映画に関してで、アヴァロンについてはほとんど無いのだが。
そして石川氏のインタヴューも面白い。この発言中で面白いコメントに「I.Gが今後やろうとしている事は一点なんですよ。押井守のアニメーション映画を作る。これ一点に絞っていこう。タイトルは、まだ言わない方が良いと思いますが。」アヴァロンの次の押井守アニメ作品の姿が見え隠れしている。また、この本ではBLOODについても触れられている。

ところで発売日が延びたのは人狼MANIAXXだけではなく、犬狼伝説《全》も9月末頃に発売延期になっている。

2000/08/30

角川書店の『人狼 MANIAXX』の発売日がまた延びて9月25日になった。一体何をやっているのやら。もしかしたら人狼の公開が好調で延びているため、『政治的理由により』延期なのかもしれない。

2000/08/28

御先祖様万々歳! DVD-BOXの追加情報。
こちらに封入されるプレミアムディスクには、『押井守 幻のパイロットフィルム インドラ』というものが収録される。このインドラとは何か? 名前を見た覚えはあって、何処だったかなと資料をかき漁っていたところ前略、押井守様。に記述を発見した。

押井(中略)「インドラ」って、今思うと「G.R.M.(仮)」に似てなくもないんだよね。戦艦みたいなのが飛んで来てね、世界の終わりの物語。見てみたいけど、今見ると怖いってのもあるし、あのパイロットはね、資祐さんが全部原画やってて、音響関係は斯波(重治)さんにお願いして、かなりお金もかかってる。3~4分くらいのものだったけど、結構頑張って作ったんだよね。

(中略)

「『インドラ』は30分のテレビ・シリーズの番組企画である。押井守の原案をもとに、鳥海氏とふたりで企画した。『神秘的な古代インドの伝説にキャラクターを求め“シンドバッドの冒険”の空想を加えた、従来のSFアニメのパターンにはない、まったく新形式のSFヒロイック・ファンタジィ』を目指していた。ゆるやかに滅びの道を歩む、惑星プルシア。その地中の球体都市シェルティに育った5人の少年は、聖剣の導きを受け聖地ムーンゲイトへの冒険の旅に出発する。彼らは、伝説の英雄インドラの血を引き、世界の再生をになう。物語は“ノンポリシー”な少年、主人公のシュードラが自我に目覚め、インドラとして世界を救うまでが描かれる」

(「アニメージュ」'84年10月号記事より)

「彼らは、破壊と殺戮をふり巻き、悪神として畏れられている神秘的に美しいアシュラ王により、ムーンゲートへと導かれている。その後、幾多の困難を乗り越え、アシュラ王により渡された聖剣により、ムーンゲートの守護神ヴァルナ・ミトラとの戦いに挑んでいく。シュードラが、聖剣によりムーンゲートの封印を解いた時、惑星プルシアが蘇る。これは、武勇の神インドラの末裔、若きシュードラの夢と冒険にみちた物語である」
(パイロットフィルム本編のナレーションより)

その他プレミアムディスクには、予告編、劇中歌集、鳥の生態小話集(本編のものを纏めたもの?)、作品解説、キャラクター&キャスト紹介、スタッフ紹介、デジタル資料(オリジナル・ビデオジャケット、絵コンテ)が入るそうだ。

余談その1
『前略、押井守様。』を読み返していて私が押井作品についてまだまだ知らない事だらけで甘々であるということを思い出させられた。野田さんは凄い(言い訳のようだが私の年齢でタイムボカンだのの記憶は…)。
余談その2
私はインドラよりも『サンサーラ・ナーガ2 プロモーションアニメ』の方が余程見たい。しかしこちらは版権が日本ビクターにあるので難しいそうだ。
余談その3
G.R.M.(仮)のサイトは到頭消滅したらしく、アクセスも出来ずYahoo! Japanからも消えていた。そのYahoo! Japanには押井守のカテゴリが出来ていた。といっても登録されているのは野良犬の塒のほかにはガブリエルの憂鬱だけだが。

2000/08/27

池袋での公開だが、正確には9月8日まで続くそうだ。一日一回のレイトショーのみになるが。

また、予約者のみ購入可能となっている犬狼伝説≪全≫だが、発売が9月25日に延びたらしい。

2000/08/25

未確認だが、池袋での人狼の公開は8月31日で終了ということである。もう最後のチャンスだ

現在インフォバーンから販売されている『サイゾー』2000年9月号に押井氏のコラムが連載されているが、そのコラムとは別にアヴァロンの記事が3/4ページほど掲載されている。真新しい事は全く無いが。
また、アスキーの『ウルトラグラフィックス』(旧3Dグラフィックス)2000年9月号に人狼についての押井氏と沖浦氏のコメントが半ページずつ、またBLOODに関しての北久保氏のコメントも掲載されている。これもこのために1580円払って見るほどの物ではないが…。

さて今日の特種。秋葉原やYahoo! Auctionでふざけた値段が付けられている『御先祖様万々歳!』が、DVD-BOXとして発売される事となった。
詳細だが、まず5.1chではなくステレオである。片面一層のDVD5枚組となって、うち3枚にはOVA版のそれぞれ2話分ずつが入れられ(LD-BOXの枚数よりも増えているのが甚だ疑問)、1枚には劇場上映用として再編集された『麿子』が入る。そして残り1枚はOVA発売当時のジャケットやポスター静止画、また本編の音楽3曲を収録し、それに映像を載せて再編集された特典映像などが入った『プレミアムディスク』となる。ブックレットの類などは無く、御先祖様LD-BOXの市場価格を吊り上げている最大の原因である川井憲次御先祖様サウンドトラックCDも無い。価格は29,800円。
『プレミアムディスク』の内容が良く判らないので何ともいえないが、しかしサントラCDなしというのは痛すぎる。価格設定も非常に高いし5.1chではない…。まだ御先祖様を観た事が無い人にとって、現在観る事が非常に困難な御先祖様を通しで見るチャンスというのは大きいのだが。
今回発売元はバンダイビジュアルではなくエスピーオーとなっている。バンダイビジュアルのDVDの画質は非常に高品質だったのでそれも気になるところである。筆者は見た事が無いのだがエスピーオーのDVDの画質はどうなのだろう?

ところで、角川書店から販売される『人狼 MANIAXX』の発売日は8月31日ということである。

2000/08/18

人狼上映館リスト更新。
さて最新情報でも何でもないが、まんがの森新宿店4Fギャラリーにて人狼のセル画が30点ほど展示されているということだ。BLOODのイメージボードなどもあるそうである。

左から神山氏、西尾氏、井上氏、藤木氏
フィギュアコンテストの出展物

2000/08/05

さて、この日の人狼オールナイトの模様を記す。

…が、こちらも後日manga zooに(ムーヴィー付きで)公開される模様なので、座談会自体の内容はそちらに任せる。そして先方で座談会の模様が公開された後、またこちらで追記するという形にしたい。

代わりに、ここでしか書けない事を書こう。開演前に私はバンダイビジュアルの担当の人に特別にお願いして、控え室に入れて頂いた。西尾鉄也氏に犬本(野良犬の塒から頒布される人狼同人誌)の原稿の御礼が直接言いたかったためである。控え室には当然西尾氏の他に、この日のゲストの神山健治氏、井上俊之氏、藤木義勝氏がいた。
真っ先に私の目に入ったのは、「男ビールTシャツ」だった。男ビールのマークの入ったTシャツで、この日フィギュアコンテストの入賞者に贈られるものになっていたものである。1日で描いて1日で作ったという(アイロンプリント?)世界に一つしかない代物である(非常に残念な事にディジカメのバッテリーが上がって写真が撮れなかった…)。

さて私はこの時、野良犬の塒の人狼掲示板と人狼アンケートのログを手渡してきた。スーパーフェスティバルの時に沖浦監督に渡したものの続きだったのだが、そのときのやり取りである。
「悪い意見も入っています?」
「ええ、そうですね…率直な意見というところです」
「率直な意見は大歓迎です」
「これの前の部分は沖浦さんに?」
「そうです」
「見せてもらってないんだけど(笑)」
「うん、見てない」
「腹が立って、燃やしちゃったんじゃないの?(笑)」
「『何も判ってない』とかって(笑)」
果たして消えたアンケートの行方は!? 何でしたらもう一度プリントアウトしたものか、或いはログの入ったFDを郵送致します(笑)。
また『週間少年ひとおおかみ』ではいつも自画像にジバクちゃんを描いていた西尾氏、この日はジバクちゃんコスプレで来てくれると信じていたのに普通の格好だった。
「西尾さん、ジバクちゃんの格好で来てくれるって信じていたのに」
「みんなそう言うんだよなあ、そんなに30男のスカート姿が見たいかぁ?」

ところで8月12日からテアトル池袋に人狼の公開が移るが、こちらもDTSで館の規模はほぼ同じ、そして現在新宿に展示されているプロテクトギアも一緒に池袋に移動するそうだ。そして現段階で既に池袋に置かれているという人狼の宣伝用イメージボード(?)だが、これが非常に良い出来でこれだけでも見に行く価値はあるとか。またテアトル新宿での人狼の半券を池袋に持っていっても、リピーター特典の絵葉書が貰えるという事だ。また現在BLOODの前売りも発売中である。

2000/08/02

今年はパシフィコ横浜で開催される日本SF大会で押井守氏が出演し、故光瀬龍氏について語るという企画が用意されている。本来押井氏に他のゲストと銃器について語って欲しいという事で、実行委員会の方から依頼があったのだが(実は私も一部依頼の仲介に立っていたりした、押井氏に直接はネゴしていないが)、その企画がいつの間にか『光瀬龍を語る』という企画に摩り替わっていたようである。どうやら光瀬氏のファンだったという押井氏の提案らしい。
しかしこの企画、スタッフの話によると実際に行われるかかなり微妙な情勢だという。押井氏のスケジュールの問題で前日まで確定的な事が判らないらしい、何だか押井氏の犬(どちらかは不明)が病気だか体調が悪いだかで、その様態にもよるとか…。
ともあれそのような状況なので、押井氏を目当てにしてこのイヴェントに行くのは避けたほうが良い、何せ参加費が高い。しかしイヴェント自体はその他色々な企画が入っているので、そちらに興味があれば行って損は無いだろう。

さて、今ではもうかなり昔の話になるが、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で人狼を見たという佐伯日菜子女史(週間少年ひとおおかみで西尾氏が触れていた)の、人狼の感想が@niftyCINEMA TOPICS ONLINE公開されているのが発見されたので掲載しておく。この情報はARP氏により提供された。

2000/07/31

人狼公開館情報更新。追加された劇場が幾つか。

テアトル新宿での公開は8月11日で終了し、8月12日からはテアトル池袋に場所を映して上映が続けられる、素晴らしい。そして8月5日のテアトル新宿のオールナイトで、ゲストは既報の通り神山健治氏、西尾鉄也氏、井上俊之氏の他に藤木義勝氏(伏一貴役)が来られて、大座談会とプレゼント抽選会が行われるという事である。そしてその座談会の模様はMANGA ZOOサイトにて生中継されるという事だそうだ。RealVideoか何かか?
そして当日は海洋堂から販売されたプロテクトギアのフィギュアを使ったコンテストが行われるそうであり、作品を募集している。この部分を引用すると、

●●●海洋堂ケルベロス・コンテスト●●●
海洋堂から発売しているプロテクトギア(以前に発売されたキットでも可)を使用した作品コンテストを開催。自由な発送でのアレンジも可。展示の関係上なるべく台座を付けて参加して下さい。また、今回は特別に『人狼』に関わる“とっておきなもの”(イラストやオブジェなど愛のある作品ならば)での参加も可能!大募集致します。

受 付:当日も窓口にて受付。
    事前にお電話で詳細をご確認下さい。事前搬入も可能です。
    テアトル新宿 
    3352-1975 担当:沢村・鈴木
    作品をオールナイト中、劇場で展示(もちろんピラミッド型に!)。
    オールナイト終了後、参加者は持ち帰り。
* 但し、授賞作は『人狼』興行終了まで劇場に展示させて下さい。
* オールナイトに優先的に入場できる訳ではございません。ご了承下さい。
*コンテストのみの参加も受け付けます。
参加賞:参加された方には“人狼プリントしおり”3枚プレゼント!!!
審 査:審査基準はなし。審査員の方にゆだねます。
    トーク開催前にゲストの方に審査して頂きトーク中に発表予定。(各賞1名)
・ プロダクションI,G賞・海洋堂賞・ホビージャパン賞・テアトル新宿賞(以上を予定)

今回は特別に『人狼』に関わる“とっておきなもの”(イラストやオブジェなど愛のある作品ならば)での参加も可能!…。同人誌もあり? って野良犬の塒の犬本を出すのは卑怯臭いのでやらないが。取り敢えずこれだとコスプレ衣装も可能なようだ。ここはやるしか!→掲示板常連の某氏
その他詳細に関してはテアトルのページを見られたい。

2000/07/28

8月5日のテアトル新宿での人狼オールナイトについて判明した情報が少し。
こちらでは、I.Gから神山健治氏(演出)、西尾鉄也氏(作画監督)、井上俊之氏(副作画監督)と更に声優の方々(詳細は不明)が出席しての座談会が行われるという事だ。他にも何かある模様である。

2000/07/26

上の人狼公開館リストを更新してある。新たに増えた劇場は無いが、公開日が判明した館がある。

2000/07/25

テアトル新宿でまたもやオールナイト。今度は8月5日『人狼FESTIVAL』となっており、“大座談会あり”という題目が付いている。スタッフの『方々』を交えてのトークショーだとか、それをWWWで生放送するとか。上映作品は人狼のほかに、(何故か)PERFECT BLUE、(何故か)オネアミスの翼になっている。詳しい情報についてはテアトルのページを見られたい。プロテクトギア・コンテストなるものがあるが、残念ながらコスプレ大会ではない(つまらん)。
これでまた私の原稿が妨害される…。

2000/07/22

Production I.Gのページで、スーパーフェスティバルの時に販売されたジバクちゃんグッズの通販が開始された。地方の人で欲しかったが行けなかったという人は覗いてみよう。
しかしこちら、当日販売していたジバクちゃんストラップは入っていない。こちらは売り切れたのだろうか。

また、先にお知らせした海洋堂人狼 ホビーロビー、Production I.Gのページの記述によると、大阪での開催が中止となり、東京での展示が8月一杯まで変更になったという。海洋堂のページは22日現在変更されていない。

何事も無かったかのように…。

2000/07/19

やあみんな! 入稿明けでずたぼろ状態の都々目だよ\(≫o≪)/ 無関係ジャンル二冊同時編集で精神分裂症状態さ♪ でも都々目はまだイラスト描きで結局コミケ直前まで修羅場が続くのさ。『頑張ってください』というか『自業自得だね』というかは君たち読者のモラル次第だね。バンバンバン! :-o___

さて、まずは悪名高いゲーム採点記事で有名なファミ通のページに人狼の評が載ったって話だよ! ってもう掲示板に載って随分経っているからみんな知っているよね! あははーっ(佐祐理さん

お次はようやっと公式サイトのガブリエルの憂鬱が更新されたって話だ! 更新予定のままずっと放っておかれて永遠にこのままじゃないかと思っていたから驚きだね! アヴァロンの話とか載ってるよ!
[ou]はどうするんだってのは禁句かな? こっちのサイトはいつこっそり人知れず消えるか、みんなで予想してみよう!

その次はVariety-J人狼ページに色々載ってるよって話だ! ここもずっと前からあったけど都々目が書き忘れていただけなんだよね! 人を馬鹿にしているよね! バカっていうやつがバカなのよー!

ところでみんなコミケカタログは買ったかな? 夏コミ会場で野良犬にか見つかれないように注意しようね、それじゃばっはは~い!

2000/07/15

大阪での公開はどうだっただろうか? 私はさすがに大阪にまで『取材』には行かず、ずっと原稿の編集作業だったが。

さて、そのテアトル梅田でも押井・沖浦関連作品のオールナイト上映が行われるとの事だ。トークショーは無いが以下のような上映作になっている。

日付 公開作品
07月29日 『AKIRA』
『機動警察パトレイバー 劇場版』
『人狼 JIN-ROH』
08月05日 『紅い眼鏡』
『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』
『機動警察パトレイバー2 the Movie』
08月12日 『AKIRA』
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』
『PERFECT BLUE』

当日はレアグッズの販売だとか、人狼フィルム栞の配布だとかがあるらしい。詳細はテアトルのHPを参照のこと。

2000/07/11

人狼公開館情報を更新。横浜西口名画座、前橋テアトル西友、新潟シネウインド、静岡ヴェルデ東宝、富士シネ・プレーゴ、岐阜CINEX、高岡ピカデリー、倉吉パープルタウンシネマエポック、大分フォーラムが追加、長野東宝グランド劇場の公開日変更、キネカ筑波の公開終了。詳細は上図を見られたい。

2000/07/10

発売中のニュータイプ8月号に、小さいが人狼公開初日の舞台挨拶の模様が掲載されている。もっともこれでは人狼は何故か「三部作完結編」という扱いにされてしまっているが。
またこの誌に掲載された広告で、角川より出版予定の『人狼 JIN-ROH MANIAXX』の事が少々触れられている。発売は8月中旬予定との事で、『深く静かにつくられた密度の来い映像に、監督、スタッフによる各シーンの解説や、「戦後」「赤ずきん」「プロテクト・ギア」など、キーワード解説、押井守、沖浦啓之をはじめスタッフインタビューほか、押井版シナリオ初稿など、オモテ・ウラ両面から深く切り込む濃密・充実の一冊。』だそうだ。筆者が某筋から聞いた話(渡辺氏からではない)によると、これには少なくとも押井版シナリオの「一部が載る」らしいのだが。予価は2000円との事。

2000/07/04

先日名古屋シルバー劇場で公開初日に舞台挨拶があると報じたが、これは中止になってしまった。名古屋の方々、ぬか喜びさせてしまって申し訳ない。テアトル梅田での舞台挨拶は予定通り行われる。

さて、先日『トークショーで渡辺氏が「今日の朝日新聞の夕刊に沖浦さんのコメントが…」という話をしていたのだが、筆者が調べても該当記事を発見出来なかった。御存知の方がいたら教えて欲しい』と書いたら、何と渡辺隆史氏本人からメールを頂き、更にわざわざ該当記事をFAXにて送って頂いたのでここに掲載する。

東海版朝日新聞2000年7月1日号夕刊 「昭和30年代」輝き増す
エレベーターの扉が開くと、昭和三十年代の甘酸っぱい空間が広がる。愛知県師勝町歴史民族資料館、またの名を昭和日常博物館が開館十周年を迎え、これまでの活動を集大成した特別展が一日から始まった。今、多くの分野でこの時代が脚光を浴びている。私たちは、どうして昭和三十年代に引かれるのだろうか。(石飛徳樹)
「これが何なのかわからないという世代が増えてるんですよ」と言いながら、師勝町歴史民俗資料館の市橋芳則学芸員が出してきたのは、テレビのチャンネルのつまみと電話機のダイヤル部分。特別展「ボクの知らない昭和時代」の展示品だ。「昭和時代が歴史になってきたんです」
おもちゃ、菓子、学用品、電気製品、家具。一見がらくたのような物を収集し始めたのは開館三年後の一九九三年から。「それまでは至って普通の資料館でした」。
“普通の資料館”のころ、一万数千人だった年間入場者が、昭和時代をコンセプトに衣替えして増加に転じ、現在は四万人に上る。新横浜ラーメン博物館など昭和三十年代の街を再現した場所が全国に誕生し、関連本が相次いで出版されるなど、懐古ブームが訪れたのも追い風になった。
今回の特別展にはこれまでに催した二十の展覧会を振り返るコーナーもある。今の同館の原点になった九三年春の「屋根裏の蜜柑箱は宝箱」、日常生活博物館宣言といえる九七年夏の「日常が博物館入りする時」、ノスタルジーにはいやし効果があるという昨冬の「ナツカシイってどんな気持ち」……。ユニークな切り口は、昭和生活史を考える手がかりになる。初めて小冊子も作った。
同館は、各地で増えてきた昭和生活史の展覧会へ積極的に史料を貸し出している。今月末から江戸東京博物館で開かれる「近くて懐かしい昭和展」にも協力している。
市橋さんは書う。「ここにはほかの時代の物もあるが、やはり昭和三十年代の人気が高い。日本人にとって米国のフィフティーズ(一九五○年代)に当たる古き良き時代なんでしょうね」
三十年代は映画やテレビでも脚光を浴びている。八日から名古屋・シルバー劇場で公開されるアニメ「人狼」は、国家治安部隊に属する男が反体制組織と戦う日々を描く。物語は近未来を思わせるが、背景には、三十年代の街並みが忠実に再現してある。
沖浦啓之監督はこの物語はこの時代が必然だと言う。「敗戦から立ち直り、平和・発展に向かって進んでいた。その裏で新特代にそぐわない古い物が切り捨てられた。戦闘マシンである主人公も不用品の一つだったんです」
一足早く封切られた東京では幅広い年齢層に支持され、ロングランを続けている。
テレビでは、NHKが保存している昔の番組を放送する「NHKアーカイブス」(日曜深夜)が四月に始まった。炭鉱事故を描く昭和三十一年のドラマ「どたんば」や政財界癒着に迫る三十四年の「氷雨」などが放送された。今見ても完成度が高く、昭和三十年代が持っていたエネルギーに改めて驚かされる。
このような記事で、人狼の都電の写真が掲載されている。記事自体は何でもブームにしたがる典型的なマスコミの手法だが。人狼(犬狼伝説)の世界観は10年以上前に出来ていたのだ。


2000/07/02

オールナイトでの渡辺氏の発言「今日の朝日新聞夕刊に…」の真相が判明した。これは東海版の朝日新聞2000年7月1日号夕刊にのみ掲載されたものであるという事である。つまりあの時会場に来た人間のほとんどはこの記事を見る事は出来ないという事になるのだが…。

左から司会の渡辺氏、沖浦氏、北久保氏

2000/07/01

またテアトル新宿にてオールナイト上映が行われた。この日のメニューは攻殻機動隊、パトレイバー2、そしてMEMORIES(沖浦氏はMEMORIESの途中で引き抜かれて攻殻に移ったそうだが)。そして放映前のトークショートして、沖浦氏とI.Gの北久保氏のトークショーが行われた(司会は前回と同じく元アニメージュ/GaZO編集長の渡辺氏)。
この日は押井氏は来ない&放映される作品はレンタルヴィデオ店で容易に見られる物であるということから、先週ほどの混雑は無かった。しかしやはり立ち見が出たのだが。

さてこのときのトークショーの模様もまたもやMANGA ZOO先に書かれてしまったので(私はオールナイトの後そのまま同人誌即売会を覗きに行ったんだよ…)、それに補足する形で掲載。

北久保氏が沖浦氏の名前を知ったというアニメについてだが、
北久保「言っていいの?」
沖浦「言わないで」
と名前は伏せられた。ただ、あの伝説のアニメ『くりぃむレモン』より濃いアニメだとか…。
北久保氏は沖浦氏のことをとにかく「とにかく融通の利かない奴」「手を抜くということを知らない」「頑固一徹」「そこまでやらなくていいからと何度止めても聞きゃしない」と評し、老人Zの製作の追い込み、急がなければならない時にも沖浦氏が駄々をこねていた(?)らしい事を仄めかしていた。
人狼についての印象を訊かれると、まだ人狼を観ていない人に変な印象を与えることを恐れつつも(MANGA ZOOには2人ほどとあるが実際には6人くらいはいた)キネマ旬報にあったことを繰り返して「究極の童顔脚フェチアニメ」と語り、「脚フェチですか?」と渡辺氏に聞かれると「脚フェチです」と断言。「このアニメーションほど女の脚にこだわった作品は無い」「童顔脚フェチアニメとしてはこれ以上の作品は無い」「それ以外の印象というのが無い、あまりにその部分だけ異様にインパクトがあったので、他の部分が全部吹っ飛んだ」「腿(もも)から膝(ひざ)から踝(くるぶし)から踵(かかと)から膝の裏まで、脛(すね)から脹脛(ふくらはぎ)からよくここまで脚を見せるなっていうくらい描きまくった」「何もそんなアングルから撮らなくてもいいだろうという、脚を見せるために作られたようなレイアウト」「何故そこで滑り台を出す、みたいな」「監督のリビドーというものが素直にフィルムに表われている」と語り、渡辺氏が「一見ストイックのように見えますが」と言っても「フェチですよー! 脚はうるさいですよー!」と強調。そう言われた沖浦氏は「俺の電波を受け取ってくれて有難う」と回答した。
因みに押井氏が人狼を撮っていたら「究極のロリータ犬アニメ」になっていただろうと北久保氏はコメントしている。「あの人犬フェチですから」「年増と美少女と犬と食事シーンは欠かせないから」と言うと、渡辺氏が「アヴァロンにも(その4つが)全部出ている」と言い、北久保氏は「でしょうね。別に驚きはしません」と答えた(私も驚かない、というか出ていなかったらそっちの方に驚くだろう)。とにかくフェチという言葉を多用した北久保氏である。

さてBLOODについてだが(沖浦氏は原画で参加)、アニメは「痛快B級アクションホラー」というコンセプトで作られており、またそれとは別に押井氏が小説を書き下ろしていて、しかしアニメとは時代や設定は異なって主人公の少女と吸血鬼が登場するという事のみが共通だそうだ。


ところでこの日付の日経新聞に以下のような記事が掲載され、押井氏のコメントが載っていた。少々長いが興味深い記事でもあるので引用する。

日経新聞 2000年7月1日朝刊 アニメ製作簡単ソフト

日立・スタジオびえろ
原画1秒2枚で自然な動き再現
日立製作所とアニメーション制作会社のスタジオぴえろ(東京都三鷹市、市川郁司社長)は、テレビや映画のアニメ制作を大幅に効率化するソフトウエアを開発した。滑らかに動く映像を作るには、通常、一秒間に八枚の絵が必要だが、このソフトを使えば原画を二枚かくだけで、残り六枚をコンピューターが自動的に作成してくれる。制作工程の作業が三、四割減るので、制作目数や人件費を大幅に減らすことができる 。
日立中央研究所などが開発したソフトは、コンピューターにまずアニメの原画を取り込み、絵の輪郭と色を指定する。毎秒ニコマの原画を入力するだけで、ソフトが原画と原画の間の動きを分析して、その間の絵を補い毎秒八コマに増やす。自動的に色も付けられるので、彩色の手間もいらない。また画面の一部を拡大したり、光が差し込むような映像を作ったりすることも簡単な操作で可能だ。
三十分のテレビアニメは約三千枚の原画からなり、一枚ずつ手作業で絵を描いて、色を塗る必要がある。このため、投じられる制作スタッフは二百人以上で、期間は三カ月もかかる。テレビでは年間二千五百本以上のアニメが放映されているが「需要があるのに、人材が足りずこれ以上は作れない」(スタジオぴえろ)のが実情だ。開発したソフトはこうしたアニメ制作現場の慢性的な人材不足の解消に役立つ。この成果は米国で二十三日から開くコンピューターグラフィックス(CG)学会「シーグラフ」で報告する。

制作スタッフの不足解消に一役
解説:アニメはゲームと並び、日本が誇る世界有数の成長産業だ。「ポケットモンスター」など海外でも日本製アニメは人気で、世界のアニメ市場は九六年時点で十五兆円という調査もある。
アニメ作品が映画などのビデオ売り上げに占める割合は、全体の四分の一。新映像産業推進センターによると、日本のアニメ市場は現在、千五百十九億円(九九年)で、二○一○年には五千億-一兆円と三倍以上に膨らむ見通しだ。
しかしほとんどのアニメ制作会社は予算不足から人件費を抑えざるを得ず、慢性的な制作スタッフ不足に悩んでおり、制作本数を増やせない状況にある。アニメ監督の押井守氏は「現状では、だれかがアニメ映画を撮っていると(人材不足で)、別のアニメ監督は制作が終わるまで待っていなければならない」と話す。制作側の需要は多いのに、常に人材が足りない「ひずんだ構造」(スタジオぴえろ)になっている。もしデジタル技術で作業効率が上がれば、小人数で高品質なアニメを作ることが可能になる。
日本製アニメの評価は元々高いが、三次元CGなどのデジタル技術を使えば、演出勤巣のさらなる向上も期待できる。ただデジタル技術の進歩は早く「二年でコンピューターを買い替えないと追いつかない」(押井監督)状況で、日本がハリウッドのようにアニメ映画の分野で世界の映画界を席けんするには、人件費を抑えて設備投資にどれだけのコストをかけられるかが勝負になるとの見方もある。

新聞記事といえば、トークショーで渡辺氏が「今日の朝日新聞の夕刊に沖浦さんのコメントが…」という話をしていたのだが、筆者が調べても該当記事を発見出来なかった。御存知の方がいたら教えて欲しい。


 

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