『犬狼伝説』電子書籍化企画などの「ケルベロス・サーガ プロジェクト」(詳細不明)

原作・押井守、作画・藤原カムイによる、ケルベロス・サーガの1作品とされる漫画『犬狼伝説』の電子書籍化が発表されました、が……。

犬狼伝説』は、実写映画『紅い眼鏡』の前日譚となる話で、特機隊がどのように孤立し、最終的に反乱事件“ケルベロス騒乱”に至ったかまでが描かれています。一部の設定やセリフは映画『人狼 JIN-ROH』でも流用されております。『紅い眼鏡』に登場する都々目紅一といったキャラクターも登場しますがそこまで重要ではなく、当時の特機隊隊長の考えや警視庁との権力争いなどが主題です。押井守氏によると、当初は「滅び行く武装組織」という新撰組のようなものを描くイメージがあったそうですが、作画を藤原カムイ氏が担当することになって、当初考えていた方向性から変わったとのこと。

このマンガ、当初は笠倉出版社の「アメージング・コミックス」という雑誌で連載されていましたがその後日本出版社の「コンバットコミック」に掲載誌を変更、単行本も発売されました。しかし話は途中で終わっており“ケルベロス騒乱”は描かれておらず、そのまま出版社ごと消滅。その後角川書店の「月刊少年エース」にて最後まで連載され、“ケルベロス騒乱”までが描かれた『犬狼伝説 完結編』の単行本が発売されております。

その後刊行20周年として、なぜか学習研究社から「犬狼伝説(全)」という豪華版が発売された後、その廉価版も発売されました。学研からは「ケルベロス東京市街戦: 首都警特機隊全記録」というムックも発売されているので、当時の物好きな学研担当者の強い働きかけがあったものと想像できます。

ですがその後はそれっきりで(恐らく当時の担当者はもう学研の現場にいないのでしょう)学研から再びケルベロス関係の本が出ることも電子書籍化されることもなかったのですが、今度は双葉社が“ケルベロス・サーガ プロジェクト”なる企画を発表、その第一弾として『犬狼伝説』電子配信を発表しました。ただし発売時期など、詳細は全く分かりません。どうせなら『ケルベロス×立喰師 腹腹時計の少女』『犬狼伝説 紅い足痕』とかマイナーなものとか、小説しか出ていない『鋼鉄の猟犬』のラジオドラマ音源版復刻もやってほしいところですが。あと結局日の目を見なかった『エルの乱 鏖殺の島』という実写映画企画もあるんですがさすがにどう足掻いても無理ですね……。

ところで個人的に“ケルベロス・サーガ”という名前は以前から大仰だなあ、ちょっと恥ずかしいなあと思っています。