押井守の『サイボーグ009』の写真を沢山撮ってきた

CEATEC JAPAN 2010に行ってきて、押井守による『サイボーグ009』の短編3Dアニメを見てきました。
4分45秒という短いものですが、監督 押井守、脚本 神山健治、音楽 川井憲次、サウンドデザイン スカイウォーカー・サウンド、制作 プロダクションI.Gという豪華なスタッフです。

会場は撮影禁止じゃなかったので、思い切りばしばし写真を撮ってきました。ただ当然ながら3Dなので、普通のカメラで撮っても絵が2重なのはどうにもならず、その点は予めご承知ください。なお、自分でCEATECに行くつもりの人は、以下の写真は見ない方がよろしいでしょう。

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パナソニックとI.Gのロゴの後に、恒例の聖書の引用。

その日その時を知るものなし 天の使たちも知らず 人も知らず 『マタイ伝』24.36

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電脳(?)地図が表示され、上空に飛ぶヘリの一機からの視点に切り替わる(『攻殻』のオープニングみたいな感じ)。

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爆炎が舞い上がる都市の、ビルの尖塔にたたずむ009。前にも書きましたが、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0』のイメージが強いです。

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「見つけた!」といって、003が上着を脱ぎ捨て、輸送機から素子みたいな感じで飛び降りる(セリフはフランス語?)。ちなみに003は原作ではロングヘアーなのですが、おかっぱになってます。

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時間変わって昼間。都市の人混みの中にいた002、まず足を、さらに体全体を変形させ、炎を吹き上げながら一気に上空へと飛び上がる。

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時間夜に戻り、足場が崩れて落下した009、片手でビルの壁にしがみつく。落下時にスローモーションになるのは、加速装置を意識したっぽいです。

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そこに、ワイヤーを使って下りてきた003、「やっと思い出したようね」といって、009の頬に手を当てる。そのとき天使の羽根が……。

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また昼に戻る。飛来するB-2爆撃機がミサイルを発射。

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空中でミサイルを叩き落とした後、B-2にしがみつく009。

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そこに飛来して、同じようにB-2に掴まる002。「敵か味方か どっちだ ジョー?」(英語)002の飛行形態は、球体関節人形っぽいです。

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ミサイルが何発か命中して都市のタワーが崩壊。さらに、009と002が掴まったB-2がアップになって画面に迫り、暗転。

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そしてタイトルロゴ。その後スタッフロール。

映像を見た個人的な印象ですが、映画の予告編的な「これからこんな物語が展開しますよ」という作りではなく、あくまで「イメージ映像」でシーンを繋げたという感じです。ブースにいたパナソニックの人によると、映画化などの企画は未定ということでした。

また、特に3Dを意識したような演出はあまり感じられませんでした。人物のモデリングはどうしても人形のような印象を受けてしまって今後の課題というところでしょうが、ストップモーションの使い方、音楽と融合させた演出などは実に押井守的な巧みさです。思えば、このタイプの外連味ある押井守のアニメアクションは、久しぶりに見た気もします。

また押井守とは関係ありませんが、パナソニックの3DTV自体の印象は非常に良かったです。3Dメガネは普通のメガネの上からかけても負担には感じられず(時間が短かったというのもあるでしょうが)画面も明るく感じられて、映画館に行った『アバター』よりも見やすかったです(私が『アバター』を見たシステムはRealDだったはず)。

さらに関係ありませんが、個人的に興味があった東芝の裸眼立体視テレビのデモも見ようと思ったのですが、平日にもかかわらず2時間待ちだったため諦めました。