枝垂川 †
概要†
解説†
塚山丘陵から出て南西に流れる川。古森の真ん中を通って、バック郷の南端の垣出でブランディワイン川にそそぐ。塚山丘陵から古森へと入るところで滝になっており、その傍にトム・ボンバディルの家がある。
この川の流れる枝垂川渓谷は、古森の不思議の源だと考えられており、その川辺に柳じじいが立っていた。
おそい午後の金色の陽の光が、土手にはさまれたこの隠れた土地を眠くなるような暖かさで満たしていました。この土地のほぼ真ん中を茶色の水の黒ずんだ川がうねうねとくねりながら、ものうげに流れていました。柳の老木が川の両側をふちどり、流れの上を柳の枝がアーチ状に張り出し、倒れた柳の木が水の流れをせき止め、無数の柳の落葉が点々と水に浮いていました。柳の枝々からは絶えず黄葉が舞い落ちて、空中にたちこめるばかりでした。なま暖かい微風が谷間をかよい、芦がさらさらと鳴り、柳の大枝がきしみました。*2
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