南から来た男†
概要†
解説†
ブリー村でフロド達が目撃した、土気色の顔をしたいやな目つきの男。フロドは彼の外見を「半分以上ゴブリンみたい」だと感じ、メリーは半オークに似ているが彼らほどオークらしくはないと述べている。
この男は南から来た旅人の一行に紛れてブリー村に入り込み、しだ家のビルと懇意にしていた。
躍る小馬亭の集会室でフロドが一つの指輪を嵌めて姿を消す騒動を起こすと、男はビルと共にその場から立ち去り、その夜に小馬亭はナズグールの襲撃を受けた。
ずっと後にアラゴルンはアイゼンガルドの軍勢にこの男と似た風貌を持つ半オーク達がいたことから、男をサルマンの間者だと推測したが、ナズグールとも通じていたのかは分からないとした。
『終わらざりし物語』での記述†
「指輪狩り」によるとこの男は元々サルマンの手下だったが、ホビット庄へ向かう途中のナズグールに捕まって彼らの間者になったとされている。
草稿の一つによると男はホビット庄を調査するために送り込まれた
男は来る戦争に備えてパイプ草や他の物資をホビット庄から買い付ける交渉を庄境で済ませた帰りに、サルバドの渡り場近くでナズグールに捕まった。魔王に尋問された男は、ホビット庄の情報をナズグールに漏らし、魔王の恐怖の影に支配されてブリー村へ間者として送り込まれた。
「いやな目つき」(squint-eyed)†
この男は「いやな目つき」をしているとされ、半オークも同じ形容をされる。また、男は陰険な吊り目であるとも述べられている。この形容について『Beyond Bree』の編集者Nancy Martschが男はオークのような細い目を持っていたのか、目を半ば閉じていたのか*1をクリストファ・トールキンに質問し、クリストファは「英国英語でsquintは斜視の意味だが、目の端から見るとも解することができる。父にどのような意図があったのかは分からないが、(ゴブリンのような)細い目だったという意味でこの語を使ったとは思えない。文字通り斜視の意味かもしれないが、最もありえそうなのは、この男は横目で注意深く物を見ており、それが狡猾さとひねくれた気質を示唆することである。」(要約)と回答した。
コメント†
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