「完全な」光学迷彩技術?(更新)

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今までにも、何度か「光学迷彩技術を開発」という話は出ていましたが(光学迷彩が開発される? またも光学迷彩研究)、また新しい光学迷彩の話が。

米研究者、完全な「光学迷彩」技術の開発に成功 - Technobahn

 Zhang教授が開発した「光学迷彩」技術はナノサイズの特殊な素材を使ったもの。この素材に光の波動がぶつかると一般の物質のように光を反射することなしに物体の表面に沿って光波を屈折させることが可能(研究グループはこの現象を「ネガティブ・リフレクティング(negative refracting)」と呼んでいる)。結果的にこのナノサイズの特殊な素材は素材を通して向かい側の光波をそのまま反対側に通過させてしまうため、この素材は透明に見えてしまうことになるというものとなる。
 この素材、今のところ大きさが10マイクロメートルと極小サイズであること、また光を屈折させる方向は決められており、2次元の方向でしか「ネガティブ・リフレクティング」は機能しないなどの制約はあるものの、理論上は大型の物体を完全に透明化させることも可能だと説明している。
 この研究成果は近く、英科学雑誌「ネイチャー」と米科学雑誌「サイエンス」に論文発表の予定。
 この「ネガティブ・リフレクティング」技術の研究は米軍の財政支援の元で進められたものとなる。米軍ではこの技術を応用することで将来、戦車などを可視的に透明化することを計画しているという。

これは理論的には「またも光学迷彩研究」のものと同じなのでしょうか。「完全に」透明になれるかどうかについては私は懐疑的ですが、たとえ完全な透明にはならなくても、カメレオンのように周囲の色に溶け込むようになれればそれだけで軍事的には大きな意味があります。例えば戦車にこの技術を使った場合、赤外線やレーダーなどをごまかせなくても、可視光をごまかせるだけで(目視で狙いを定めて発射する)対戦車ロケットなどが飛んでくる確率は大幅に減るでしょうし。

米研究者が論文発表を行った「光学迷彩」技術とは? - Technobahn

 例えば、このメタマテリアルを格子状に張り巡らせて繊維化して「光学迷彩」を作ることができたとしても、この原理の場合だと透明になってしまうのはその「光学迷彩」そのものとなってしまい「光学迷彩」を着ている人物を見えなくすることはできないからだ。
 「光学迷彩」を着ている人物を見えなくするためには相互に並んだメタマテリアル間で光の屈折を制御する必要があり、それにはまだまだ解決しなければならない問題が累積していそうだ。

つまり、現段階で作れるのは単に「透明なシート」になってしまうということでしょうか。

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このページは、教官が2008年8月12日 13:36に書いたブログ記事です。

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