押井守脚本、深作健太監督の実写映画

押井守脚本、深作健太監督の実写映画が撮影されることになったという話。(受賞内容を追記: 情報提供 紅い少女氏)

スポニチ Sponichi Annex ニュース 芸能 押井監督が脚本「深作健太を男にする」

 映画プロデューサーの発掘・育成を目的とした「第5回日本エンジェル大賞」の授賞式が8日、都内のホールで行われ、故深作欣二監督の長男・健太監督(32)の企画「エルの乱(仮題)」など4作品が受賞した。

 「エルの乱」は、13年前に大阪で起きた暴動事件をモチーフに、親子で温めていた企画。「首都警」と呼ばれる組織に制圧された近未来を舞台に、武装蜂起する民衆の姿を描くアクションで、「攻殻機動隊」などで知られる世界的アニメ作家・押井守監督(53)が脚本を執筆することが発表された。

 健太監督のラブコールを受け止めた押井監督は、CG合成なども手掛ける予定で「欣二監督の映画を見て胸を熱くした世代として、やる以上は日本映画離れしたものを作り、健太を男にしたい」と意欲十分。健太監督も「牙を持った先輩の力を得て、突破口は見えた」と話し、来年前半のクランクインを目指す。

首都警が出てくるということは、ケルベロス・サーガと関連性がある作品なのだろうか。

角川出版事業振興基金信託 コンテンツビジネス出資プロジェクト 第5回日本映画エンジェル大賞入選者

受賞者名:
深作 健太(ふかさく けんた)

企画名:
『エルの乱(仮題)』

略歴:
1972年東京都生まれ。大学卒業後、会社員を経て、東映テレビプロダクションで助監督となり、以後フリーとして『身も心も』(荒井晴彦監督)、『時雨の記』(澤井信一郎監督)、『おもちゃ』(深作欣二監督)などの助監督を務める。2000年衝撃作『バトル・ロワイアル』(深作欣二監督)では、プロデューサーと脚本を担当し、センセーショナルなテーマで社会現象を起こし中高生に圧倒的な支持を得て大ヒット。 2003年続編の『バトル・ロワイアルⅡ[鎮魂歌]』では、製作途中で逝去した故・深作欣二監督の遺志を継ぎ、脚本を手掛けると同時に監督として作品を完成に導き、第58回毎日映画コンクール脚本賞受賞。現在、映画『同じ月を見ている』(窪塚洋介主演)撮影中。

あらすじ:
近未来―。別の歴史の歩みを刻んだもうひとつの日本。奇跡的な高度経済成長による急激な経済再編成が生み出した大量の失業者、そして隣国からの難民。彼らによる幾多の騒乱は、警察軍<首都警>により制圧された。それから3年-、構造改革の名の下に広がる経済格差、矛盾したまま進む都市部のハイテク化とスラム化。ある日、羽田沖に設置されたゲットーに1人の男が現れる。彼は卓越したリーダーシップで難民を組織化していき、難民2世の少女は、その男の姿にかつての指導者である父親の面影をみる。そんな時、自然発生した暴動が、絶望的な武装蜂起へとエスカレートしていった。封鎖された橋に姿を現す<首都警>の装甲車。ヘリから降下を開始する特殊部隊。そして鏖殺の銃声が居住区に響く...。