『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』より、「草薙素子 VS アラクニダ」を1/4スケールで立体化
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のクライマックスシーン、敵戦車のハッチをこじ開けようとしたものの、素子の義体が耐えられずバラバラになるシーンがフィギュア化。いやフィギュアというよりスタチューと言ったほうが正しいのか、1/4スケールで38cm×38cm×30cm、重量4.1kgという特大サイズです。
ちょっとした小話。この公安6課の戦車の名前は「アラクニダ」となっていますが、当初設定資料にはただ「6課戦車」としか書かれていませんでした。「アラクニダ」という名前は、押井守作品に登場するメカの解説本「押井守・映像機械論[メカフィリア] 」に初登場しました、恐らくこの本のために設定が作られたのだと思います。この戦車は蜘蛛をモチーフとしているから(足が6本でガトリングの腕が2本)アラクネに由来するアラクニダの名となりました(Arachnidaはクモ綱の学名にもなっている)。なぜ蜘蛛かというと、押井守監督は草薙素子と人形使いの融合を“結婚”と解釈し、日本神話をモチーフとした演出が組み込まれています(古語を使った祝詞のような歌詞が入ったBGMなど)。そのため戦車も、日本神話に登場する蜘蛛が由来になったということです。もっとも「素子の頭を潰そうとするために手がもうひとついる」となって急遽マニピュレーターが追加され、足が9本になってしまったというオチがあります。
話を戻して、アニメ自体ではこの戦車の「アラクニダ」という名前は出てきませんでした。そのため私がアニメライターの仕事をしていたとき、この戦車の解説で「アラクニダ」という名前を引っ張り出したところ「本当にそういう名前なんですか? アニメの資料のどこにも書いていないんですが?」と問い合わせが来たという逸話があります。
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