『ダロス』40周年記念上映&トークショーレポート

2023年2月9日に行われた、『ダロス』HDリマスター化を記念した上映会・トークショーのレポート記事が出ています。このトークショーには押井守氏と、ゲームクリエイターの小島秀夫氏が出演しました。

押井守監督に小島秀夫が鋭く切り込む『ダロス』40周年記念上映&トークショーレポート - ぴあ映画

押井監督が師匠と仰ぐ鳥海永行監督との共同監督体制について、押井監督は「半分ずつ話数を担当することになって、自分の持ち話数に関しては脚本も絵コンテも演出も全部担当した。お互いの担当話数がどうなっているか全く知らずにコンテを切ったから、初めて相手の作品を観た時にそういう話だったのかと驚いた」と語り、本作の特殊な制作体制を明らかにした。 

そして、「(作中に登場する)“ダロス”って何だったんでしょうか?」と劇場のファンも気になっていた質問に突然切り込む小島監督。「それを言われると辛い(笑)」と返しつつ、「当初は(構想されていたシリーズの)真ん中の美味しい4話だけを作って、作品として成功したら、第1世代から続く大河ドラマとして月面を舞台にした独立闘争を描こうと思っていた」と押井監督。

さらに押井監督の口から「ダロスは地球からは見えない月の裏側にあって、外宇宙に顔が向いている。オズマ計画のように、ここに人類がいるぞと外宇宙に向けてメッセージを送るために、第1世代の開拓者たちが作った」と語られ、謎に包まれていた設定が明らかになった。

もともとTVシリーズとして作られていた企画を強引に全4話のOVAにしたため“序章で終わっている”という雰囲気が否めなず、でも物語は面白くなる可能性を感じられただけに、4話しか作られなかったのが残炎です。