押井守による『マトリックス レザレクションズ』評

映画『マトリックス』が『攻殻機動隊』の影響を受けているという話は耳タコですが、17日より公開されている『マトリックス』シリーズの新作『マトリックス レザレクションズ』が公開されております。それについての押井守氏らのコメントが発表されております。

「マトリックス レザレクションズ」、押井守「原点に回帰したな」 - AV Watch

『マトリックス』の原点に回帰したなと思いました。
ウォシャウスキーの目指している快感原則は1作目に近い。
撮影のスタイルも変わっていなくて、そこもビックリした。
あのふたりじゃなければいけない理由もきちんと描かれていた。
キアヌとキャリーのどちらが欠けてもだめ。
『マトリックス』をキアヌとキャリーでまた作ってほしいと思っていたお客さんにとっては、間違いなく「これが見たかったんだ」という作品。

ちなみに押井氏は『マトリックス』1作目を見た時、最初は気に入って見入っていたものの、ネオたちがビルに入ろうとしたとき警備員の銃撃で柱がガリガリ削られていくシーン(『攻殻』にて素子が隠れている柱が戦車の機関砲で削られていくシーンのオマージュ)を見て「(警備員が使っていた銃の)9mm(口径弾丸)であんな風になるわけない」「あのシーンで一気に冷めた」というコメントを残しています(5.56mmだったかもしれませんが、とにかく小銃)。また押井氏が2作目と3作目のことはどう考えているのかというほうが個人的には気になりました。