押井守による『ぶらどらぶ』インタビューの続き

わざわざ前日から下描きを用意して、2月14日の配信開始直後に『ぶらどらぶ』配信開始の記事をブログにアップしたつもりだったのに、設定間違えていてアップされていなかったというアホをやった管理人が私です。

で、前回紹介したインタビューの続きを紹介することも忘れていたアホな管理人が私です。

押井守が『ぶらどらぶ』に込めた「自分が面白いこと、やりたいこと」 | アニメージュプラス - アニメ・声優・特撮・漫画のニュース発信!

押井 (『うる星やつら』の)あたるとラムと違って、こっちは女の子同士なんだよね。男女のカップルならともかく「これは苦労するぞ」と気づいていたけど、とにかく貢を男にしたくなかったし、じゃないとやれる気がしなかった。だから「ガール・ミーツ・ガール」なんてのは、実は全部後付けですよ(笑)。

――何か貢を男性にできない理由があったんですか。

押井 渡部マキなんかはまさに映画青年だった自分そのものだし、言ってしまえば(『うる星やつら』の)メガネだよね。その部分以外のダメな自分、フェティッシュな部分をそのまま男の姿に乗せるのが耐えられなかった。だから貢に「男だったらたまらないわね」とか「私は女子だー!」と言わせることでギリギリ成立させられた、という気分がある。あとは演じた佐倉(綾音)に助けられたね。彼女は若いのに大したもんだと思った。

――では、マイは?

押井 ああ、あれは(『うる星やつら』の)ラムと一緒だから棚に上げとけばいいやって(一同笑)。一見かわいいけれど人間じゃないし、何だかんだで貢の家にお世話になって、衣食住の世話を見てもらっている。したたかな奴ですよ。

彼女が語る話が全部嘘かもしれない、っていうところもラムと一緒。『うる星』やってる時、ずっと考えていたからね。「ラムって本当は諸星家に押しかけた詐欺師じゃないのか?」って。それが後で『御先祖様~』に発展したんだけれどね。

(中略)

実は企画で関わった『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の小説を書いているんだけど(「獣たちの夜」)、これをずっと実写化したいと考えていた。ただし日本が舞台じゃ無理、ポーランドで撮りたいと考えていて、結局それは叶わなかった。あとで実写化された (『ラスト・ブラッド』)のを観て「俺に撮らせれば!」って思ったよ(苦笑)。日本を舞台に吸血鬼を描くならアニメ、なおかつドタバタしかないんだよ。だから今回一つの夢は叶えたけど、まだ実写は諦めていないからね?(笑)

――なぜ押井さんはここまで吸血鬼に魅了されるんですか。

押井 改めて考えて思ったのは、要するに人間ならざる者、異文化ということ。人間そっくりなんだけど生態系と価値観が違う者を描くっていうことは、要するに人間の物語になるんです。価値観の相違を巡って血を流す、というのはあらゆるドラマに通底するものだからね。僕好みの非日常な舞台で、しかもとんがったキャラでそれを実現するとしたら、吸血鬼かサイボーグのどちらかですよ。これぞ身体性の両極ですから。で、サイボーグはもうさんざんやったから。