押井守による『ガルム』『まどか☆マギカ』論

オタクにすらなれない人間は動物化するしかない!? 押井守監督が『GARM』、鈴木敏夫、『まどか☆マギカ』を語る(1)
オタクにすらなれない人間は動物化するしかない!? 押井守監督が『GARM』、鈴木敏夫、『まどか☆マギカ』を語る(2)

押井 (鈴木敏夫に)日本語版は任せるけど、中身は変えるなとだけは言ってある。そこは信用している。聞いたところでは(台詞監修として)虚淵玄くんを呼び込んだみたいだね。虚淵くんに新しい台詞を書かせることで異なる作品に換骨奪胎しようとしたけど、「正攻法でやりましょう」とたしなめられたらしい。

押井 (虚淵玄は)何を考えているのか今ひとつわからないけど、面白い男だよ。『魔法少女まどか☆マギカ』のTVシリーズは第1話と最終話しか観ていなかったんだけど、この間、劇場版をWOWOWでやっていたので観た。最初はすごく抵抗感があったけど、途中から座り直して最後まで観た。アニメの“魔法少女”という設定を使った確信犯的な、戦略的な作品だよね。