『真・女立喰師列伝』ベルリン国際映画祭レポート

「立喰師」、世界を征く!! ベルリン国際映画祭レポート

反対に、日本での劇場上映時にはどっと笑いがおこった最終話「ケンタッキーの日菜子」のラスト=「巨大○○○ー○おじさん」のくだりには、意外にも静か。これは明らかに、ドイツでは、某KFCと「例の人形」そのものが、アメリカや日本ほど認知されていないためと思われます。

そもそもあの人形は、日本で普及したんでしたね。

カーネル物語

立像の歴史

原形は、カナダのあるフランチャイズ店舗で作られたもの。イベントで使用された後は倉庫で眠ったままになっていた。

視察で北米を訪れた日本KFCの幹部がその立像をみつけて、日本に持ち帰った。

日本にKFCができた1970年、日本にはまだファーストフードはもちろん「フライドチキン」という言葉も無ければ、骨付きの鶏を手で食べるという風習もなかった。

全くの無名のKFC、赤と白のストライプをイメージカラーとして屋根や看板に使っていたり、非常に明るい照明の店舗づくりをしているので、電気屋や理髪店と間違えて入ってくる人も多かった。

「こんなにおいしい食べものをもっと知っていただきたい」。何とか認知していただこうということで、立像は店頭に置かれることになった。