『エルの乱』暗礁に乗り上げ中

脚本押井守、監督深作健太によって撮影されるはずである、ケルベロス・サーガに連なる実写作品『エルの乱 鏖殺の島(仮)』。予定では、2006年前半からのクランクインのはずだったが、深作健太は『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』や『XX(エクスクロス)~魔境伝説~』の制作を行う一方で、『エルの乱』の撮影が開始されたという話はさっぱり出ない。以前深作健太より、予算見積もりの増大によって出資者捜しが難航している、などという話が出ていた

最新の情報として、「映画芸術」421号に『XX』についての深作健太インタビューが掲載されており、その中で『エルの乱』についても触れられていたという。私はこの内容をまだ確認できないでいるので、以下たれ込み文をそのまま掲載する。

「映画芸術」最新号に深作健太氏のインタビューが掲載されていまして、その中で「エルの乱」の周辺状況が非常に厳しいことが語られています。
話によると、北九州空港跡地に巨大なオープンセットを建て始めていたらしくそれも中止になったようです。この企画を困難にしている要因として、「中国難民が日本へ押し寄せてくる」というプロットが日中の政治状況の中で難しいこと、テレビ局が乗りづらい企画であること、キャストとスタッフの間にこのプロットへの感情移入に相違があることが語られています。
ただ本人は諦めないと言ってます。

ということだそうだ。反米作品などならいくらでも作るのに、中国を刺激する内容は作りたくないという奇妙な業界構造がここにも現れている気がする。(情報提供 Sky氏)