汎と六将が国立科学博物館に寄贈

「夢みる山」の展示造形物7体 国立科学博物館で“永住”へ

愛知万博会場から取り外された汎と六将が国立科学博物館に寄贈されたという話。

閉幕した愛知万博で、中日新聞プロデュース共同館「夢みる山」のテーマシアター「めざめの方舟(はこぶね)」に展示された美術造形物「汎(ぱん)」一体と「六将(りくしょう)」六体が二十七日、東京都台東区の国立科学博物館に贈られた。

博物館は「価値のある展示物」として保存、企画展開催などによる一般公開も検討する。

めざめの方舟は、アニメ界の巨匠、押井守監督が演出した。

汎は、自然と人間をつなぐ森羅万象の象徴となる精霊。高さ二・五メートル、重さ二百キロでシアターの中心的な存在だった。六将は鳥などをモチーフにした擬人像で、高さ二・三メートル、重さ十キロ。

同日午前、国立科学博物館で寄贈式が開かれ、佐々木正峰館長は「人間と、自然や科学技術とのかかわりを考える上で貴重」などと話した。当面は、茨城県つくば市の資料庫に保存される。