モンティ・パイソン

Wired News - 「前宣伝倒れの製品」賞、昨年の受賞者は(1) - Hotwired

「聖スティーブはクパティーノ[アップル本社の所在地]の聖なるG5を高々と掲げ、『主よ、このものに恵みをお与えください。あなたのご慈悲のもとで、米デル社という敵を粉々に吹き飛ばすことができますように』と述べた。人々は喜び、子羊やヒキガエル、ナマケモノ、オオコウモリ、オランウータン、なめてみたくなるほど愛らしいアイコンなどのレンダリングを楽しんだ……。主はこう言った。『今から12ヵ月後に、3まで数えなさい。3こそがGHzの数であり、GHzの数は3である。4は数えてはならない。2.5も数えずに、3まで進みなさい。もちろん5も数えてはならない。GHzの数である3まで数えたとき、汝のものは私の目の前で、卓越した力を手に入れるだろう。ただし、汝のマウスに2つ以上のボタンがあれば、私の前でおろかな行為を働く者として、汝の命は尽きるであろう」[日本語版編集部注:映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』に出てくる、手榴弾のピンを抜いて3つ数えたら投げよ、との教えをもじったもの]

モンティ・パイソンというのは、気が付かないところであちこちに出てくる。最近私は、Wizardryで有名なVorpal Bunny(迷宮の中に現れて冒険者に襲いかかり、クリティカル・ヒットでプレイヤーを一撃で殺すことがある殺人ウサギ)の由来がモンティ・パイソンだと知った。

ウィザードリィの神話学 Vorpal Bunny ( Vorpal Bunnies ) ボーパルバニー

殺人ウサギというイメージの起源は、映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル(Monty Python and the Holy Grail)』(1975)にあるようです。作品中、空飛ぶウサギがアーサー王一行に襲いかかり、次々と騎士たちを殺していくシーンがあります。ウサギは見るからにぬいぐるみだし、ピアノ線で引いているかのようにまっすぐに飛ぶのですが、かわいらしいウサギが人を殺戮する姿が衝撃的だったのでしょう。このウサギは各所で引用されています。興味を持たれた方は、ビデオ屋で探してご覧ください。「クリティカルヒットとは、このような攻撃のことを言うのか!」と開眼すること請け合いです。

それ以来、基本を抑える意味でも、是非一度はホーリー・グレイルくらいは見ておかねばと思っている。私はアーサー王伝説も好きだが、『モンティ・パイソン・アンド・ザ・ホーリー・グレイル』はまともなアーサー王伝説解説本でも紹介されていることがあるほどだからだ。
だがなかなかこの映画を見ることができない。レンタル店に置いていないのだ。かといっていきなり購入するのもためらわれる。あー見てみたいなあ。

特典映像テンコ盛り、キラー・ラビットもあるよ「モンティ・パイソン・アンド・ザ・ホーリー・グレイル」