人名漢字

人名漢字案、批判集中の数十字削除へ 「糞」「屍」など
そもそも国が「こんな名前を付けられると苛められる」ということを配慮するというのも変な話ではある。かといって漢字の制限を無くすと、どんどん勝手に漢字が“発明”されることになってしまうだろう。

一方、名字の方は相変わらず難読字や異体字などが溢れかえっている。そもそも印刷の汚れやら単なる間違いやらで出来てしまった漢字がそのまま罷り通り、戸籍に登録されてしまっただけの漢字というのがかなりあるのだが、「どうせなら名字もぜんぶ判りやすい漢字にしてくれ!」と思っている人は多いだろうが、難しい漢字で書く名字を持つ人は、その名字に妙なプライドを持っているので絶対に無理だろう。

せめてJIS第3水準、第4水準がもっとPCで容易に使えるようになればいいのだが、現在市場を支配しているMSがやる気にならなければ無理だ(結局MSゴシック及び明朝のフォントに登録されなければ使い物にならない)。だがマイクロソフトは、現在自分が絶対的優位を誇っている市場においては技術的進歩など を全く行なおうとはしない(Internet ExplorerがNetscapeを滅ぼした途端にヴァージョンアップが完全に止まったことがその証明である)。つまり、例えば超漢字がWindowsの市場を脅かすようなOSに発展しない限りは、マイクロソフトがWindowsの日本語漢字機能をもっと使いやすくしよう、などということは望めないわけである。