はせの謎歌

概要

カテゴリー詩・歌
スペルThe Riddle of Strider

解説

ビルボ・バギンズが作った、アラゴルン二世馳夫)について歌った詩。
ビルボがアラゴルンから彼自身の出自について初めて話してもらった時に作られた。

この詩はガンダルフバーリマン・バタバーに託したフロド・バギンズ宛ての手紙の中で引用された。躍る小馬亭でフロドに出会ったアラゴルンは、ガンダルフの手紙を読んでもなお彼に不信感を抱くフロドの前で冒頭の句を諳んじてみせ、フロドの信頼を得た。
エルロンドの会議では夢のお告げを受けて名乗り出たアラゴルンにボロミルが不信感を顕わにした時、それを不満に思ったビルボが歌ってみせた。

邦訳

金はすべて光るとは限らぬ、
放浪する者すべてが、迷う者ではない。
年ふるも、強きは枯れぬ、
深き根に、霜は届かぬ。
灰の中から火はよみがえり、
影から光がさしいづるだろう。
折れたやいばは、新たに研がれ、
無冠の者が、また王となろう。*1

原文

All that is gold does not glitter,
 Not all those who wander are lost;
The old that is strong does not wither,
 Deep roots are not reached by the frost.
From the ashes a fire shall be woken,
 A light from the shadows shall spring;
Renewed shall be blade that was broken,
 The crownless again shall be king.

コメント

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  • 詞としても大好きなんだけど、ビルボが作ったと思うとビルボからアラゴルンへの友情と敬意と肩入れが窺えてジンと来る -- 2020-11-20 (金) 13:17:37
  • ビルボって劇中バカにされたりもしたが、勲除いても普通に超絶ハイスペックホビットだよな。 -- 2020-11-20 (金) 15:11:44
  • 題名がちょっと…。
    アラゴルンが王になったら題名変わるんだろうか…。 -- 2022-02-18 (金) 21:11:25
    • 「しかしもしわが家系が創立されたなら、その王家の名称は馳夫としよう。これも古代語でいえば、響きはそう悪くはない。わたしもわたしの直系の世継たちもみなテルコンタールを名乗ろう」 -- 2022-02-18 (金) 22:12:00
  • ビルボとアラゴルンは、いつ出会って語り合ったのでしょうか? -- 2022-02-20 (日) 00:20:01
    • 知らんよ。わしゃぁ知らんよ。全然知らんよ。(松本零二の多数の作品より引用) 貴兄のお考えをまず聞きたい。(例1:裂け谷で初対面 例2:レンジャー時代にホビット荘の飲み屋で 例3:はなれ山の騒ぎの時、記述されていないけれど会っていた。) ホビットの物語の頃は成人2年前でまだエステルでおったがドタバタの最中にひょっこり出てきてたかもしれんからのぉ。 -- 2022-02-20 (日) 01:01:22
    • 3001年ビルボがホビット庄を去る
      3002年ビルボはエルロンドの客人となる
      3009年アラゴルンとガンダルフ、ゴクリ捜索開始
      3018年大いなる年
      という流れですから、濃厚なのは3002年から3009年にアラゴルンが裂け谷に立ち寄った時…とかでしょうか。
      エルロンドもビルボの事は丁重に扱ってますし、宴の席あたりで互いに紹介させたのかも。
      ただこの2人の性格からして、
      ①アラゴルンがエルロンドやガンダルフから聞いたビルボに興味を抱き、裂け谷帰着時にビルボを訪ねる
      ②ビルボがエルロンドあたりからアラゴルンの話や出自を聞き興味を抱き、アラゴルン帰着と共に彼を訪ねる
      どちらもありそうではありますね。お互いに好奇心の塊ですし。 -- 2022-02-20 (日) 02:24:13
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