タリオン

概要

カテゴリー人名
スペルTalion
その他の呼び名墓を歩く者(Gravewalker)
種族人間ゴンドール人ナズグール
性別
生没年第三紀
不明
兄弟不明
配偶者ヨーレス(Ioreth)
ディアハイル(Dirhael)(息子)

解説

俳優Troy Baker
日本語吹き替え白川周作*1

ゲームシャドウ・オブ・モルドール』『シャドウ・オブ・ウォー』の主人公。映画にも原作小説にも登場しないオリジナルのキャラクターだが、映画世界観上の人物となっている。

北国人の子孫であるゴンドール人ケレブリンボールの幽鬼に憑依されたことで、何度殺されても蘇る。そのため墓を歩く者とも呼ばれる。黒門のレンジャー(野伏)としての剣術、隠密行動能力の他、ケレブリンボールの幽鬼の力を使った超人的な戦闘能力、オークなどの考えを読み、意思を支配する力まで持つ。

武器として長剣のアーファエル(Urfael)、短剣のアチャーン(Acharn)*2を使う。
ケレブリンボールの能力として弓のアズカル(Azkâr)を操るほか、『シャドウ・オブ・ウォー』ではさらにグレイブのアイグロスおよび槌󠄀のトゥラン(Túrann)*3の幻影も武器として扱う。

シャドウ・オブ・モルドール』でのタリオン

第三紀30世紀中頃、サウロンモルドール帰還前、他のゴンドールのレンジャー(野伏)と共に黒門で警備を行っていたタリオンは、家族や仲間と共に、歯の塔を住まいにしていた。だがサウロンの軍の襲撃により、妻のヨーレス、息子のディアハイルと共に、“サウロンの黒の手”と呼ばれる黒の総大将に喉を切り裂かれて殺される(映画『ホビット』の直後にあたる)。
だがタリオンは再び目覚め、モルドールの地にいた。常に彼のそばに現れるエルフの亡霊(ケレブリンボール)は、彼らは呪いによってアルダに捕らわれてしまったと語った。タリオンはケレブリンボールの力や、かつての仲間の力を借り、モルドールを攻撃。さらにケレブリンボールの幽鬼による恐怖の力で、モルドールのウルクを徐々に支配し、モルドールに内乱を誘発させていった。最終的にウドゥンヌアネンの軍団を掌握した後、“黒の手”を探しだし、これを倒す。

シャドウ・オブ・ウォー』でのタリオン

ケレブリンボールはサウロンに対抗するため、サンマス・ナウルにて新たな力の指輪を作り上げる。シェロブが見せた幻視によって、まだゴンドールが確保していたミナス・イシル*4に攻撃が迫っていることを知った二人はミナス・イシルの救援に向かうが、結局、ミナス・イシルは陥落し、町が守っていたパランティア魔王に奪われてしまった。
ナズグルたちとの死闘で瀕死となったタリオンはエルフエルタリエルにより完全にナズグル化するのを助けられる。タリオンは一時的にエルタリエルとは共闘関係となるが、タリオンの運命は既に定まりその兆候は出ていてエルタリエルはタリオンから新たな指輪を奪い、せめてもの慈悲として人の心を保ったまま滅ぼす覚悟を決めていた。
その後もタリオンは魔王や他のナズグルを追い、囚われたミナス・イシルの捕虜を救出するなど、戦いを続けた。サウロンへの未練と翻意を抱くかつての伴侶シェロブのしもべ(蜘蛛)たちや、ビルボ一つの指輪を取られ迷走するゴラムの協力を得て反撃を開始。また、新たな指輪の力でウルクやオログを精神支配して自身の軍団を形勢しながら、明王みょうおうとして半身ケレブリンボールと共にモルドールの各地にある砦を占領していく。
だが、シェロブと協力してでも同胞の民を救いたいと願うタリオンと、あくまでサウロン打倒に執着し、味方にも犠牲を強いるケレブリンボールは次第に反目。バラド=ドゥアに通じる橋で、ナズグルの一人となったイシルドゥアを倒したタリオンは、彼を服従させようとする明王の意志に背いてイシルドゥアの魂を解放した。これにより両者の亀裂は決定的となり、ケレブリンボールはエルタリエルに指輪を渡してタリオンを見限る。
蘇生能力を失ったタリオンは喉の傷口が開いて死にかけるが、イシルドゥアが持っていた九つの指輪の内の一つを手にして、再び不死の力を手に入れる。九つの指輪を手にした人間は次第に人の姿と心とを喪失しナズグルとなる運命だが、タリオンはそれに抗い続け、愛する家族などの記憶が薄れ行く中で数十年に渡って戦い、モルドールを影の戦争(Shadow Wars)と呼ばれる混乱に陥れた。
しかし最後には九つの指輪の力に屈し、ナズグルの一人と化した。ナズグルとなったタリオンは、一つの指輪を手に入れるためホビット庄へと向かい、また指輪戦争でも魔王の配下として戦った。
指輪戦争の終盤、黒門の戦いの最中、フロドらによって一つの指輪が破壊され、サウロンとその配下に破滅がもたらされた時、ようやくタリオンは解放され、安息の死を得た。

指輪戦争への影響

タリオンがモルドールに引き起こした一連の内紛は、指輪戦争の開戦時期を大幅に先延ばしにした。タリオンが暗躍する間、ゴンドールはミナス・イシルを失った痛手から立ち直り、自由の民は来るべき戦争に向けて備えることができた。さらに、それがサウロンを滅ぼすための切り札である一つの指輪の発見や、イシルドゥルの世継ぎが成長するまでの時間的猶予を与えた。

画像

タリオン 『シャドウ・オブ・モルドール』でのタリオン ダークタリオン 『シャドウ・オブ・ウォー』での、半ばナズグルとなっているタリオン

出典

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コメント

最新の6件を表示しています。 コメントページを参照

  • 上にも書いてるけど、アルダの圏外に旅立つ前にマンドスの館に(多分)来たケレブリンボールをボコボコにする位はしても許されるよね?むしろそれぐらいしないと報われないと言うか。 -- 2022-01-25 (火) 22:56:27
  • する権利は十分すぎるくらいあると思うけど当人はやらないんじゃないすかね。 -- 2022-01-26 (水) 13:20:00
  • エルタリエルとケレブリンボールは何故イシルドゥアの指輪を放置したのだろう?
    新たな指輪が九つの指輪より優れていた(と思っていた)としても、放置するには危険すぎる代物だと思うのだが。 -- 2022-03-19 (土) 02:32:08
  • 原作と映画とゲームは切り離して考えてるけど、普通にこの終わり方は好きだな。やり残したことを抱えて無念の死を迎えそうになった男が、二度目の生で自分の役目をやり遂げて、最後に死んで安息を得るってのがかっこいい。恩寵としての死ぬ定めを体現してる感じがする。 -- 2022-05-24 (火) 19:44:43
  • タリオンはただただ好きだわ
    ケレブリンボールもコメント読んでるとゲームで不遇な扱いされてるのもわかる
    妻子を殺され復讐心だけが屍になりきれなかった男みたいなタリオンが守護の役割で重要なことをしたのが好き -- 2022-09-29 (木) 13:38:51
  • ある動画サイトのコメント欄で、タリオンの事を讃えてた文があって好感持ってたな。以下そのコメントの翻訳↓
    【安らかに眠れゴンドールのタリオン。レンジャー、夫、父、戦士、墓を歩く者、明王、ナズグル、英雄、君のことは人々に記憶される事はないだろうが、君の物語を我々(プレイヤー)は忘れない】 -- 2024-04-13 (土) 13:53:35
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