電子書籍版
- 初めて読んだのが旧版だから、未だ旧版の単語(サルーマンとか)すら頭に残ってるのにさらに最新の訳語も覚えないといけないのか。Kindleで買って四六時中読まないとなー。しかし電子書籍って全然安くないのはなんでなんだぜ。 --
- Kindleはちょくちょくセールをやっているのでその時を狙いましょう --
- 電子書籍は紙本ほど在庫が利益を圧迫しませんからねぇ…。
値下げ圧力が薄い。 --
- 新版のコメントにも書きましたが、電子書籍版以後の改定訳はトールキン本人の発音にも反している。
朗読でトールキンはBoromirを「ボロミア」と発音していてボロミルではないし、子音の重なりは二重に発音していて促音ではない(たとえばLassemistaは「ラスセミスタ」であってラッセミスタではない)、ThéodenやÉomerなどのアクセント記号のついた母音は「セオデン」「エオメル」と発音していて長音のセーオデン、エーオメルとは言っていない。
監修者はまえがきで「最新の解釈」と言っているが、トールキン本人の発音という物的証拠はむしろ従来解釈の妥当性を示している。またトールキンは言葉の響きの美しさを重視してエルフ語などを作り上げたのに対し、改定訳はおしなべて醜悪な響きの訳になっており、そうした審美的側面を全くすくい取れていない。
新版はトールキンの意向を尊重しつつ、日本語で美しい響きにもなるように苦心した、学術性と審美性を高度に両立させた名訳でありました。それに比べて改定訳は学術性が疑わしく、審美性にも欠けており、改定ではなく改悪になっている。 --
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