Lord の意味は “支配者” でしょう。指輪所持者の “Ring-bearer” はサウロンではなく、ビルボ/フロド/サムの三人を指している言葉だったはず。それから、「原作」と呼ぶと「原著」と混同しがちなので「邦訳」と呼ぶ方が良いかと。 -- 2013-01-13 (日) 11:52:01
原作中で「指輪の王(the Lord of the Rings)」は常にサウロンを指す呼称です。ガンダルフは「指輪王とはサウロンのこと」とピピンをたしなめていますし、赤表紙本の元々の原題である「指輪の王の没落と王の帰還(the Downfall of the Lord of the Rings and the Return of the King)」でもサウロンのことです。 -- 2013-01-13 (日) 19:12:07
自分は一つの指輪のことだと思います。邦訳版『或る伝記』のp.223 (第五章 第2節) には執筆から出版までの経緯が書かれているのですが、トールキンが The Hobbit の続編を The Lord of the Rings と呼ぶようになったのは、「主人公の持つ指輪は全てを統べる指輪である」という設定ができた時です。それまでは「主人公の指輪を火山に棄てる必要がある」や「主人公の指輪も他の指輪もサウロンに造られた」という設定があるにも関わらず『新しいホビット』という物語にすぎなかったのです。 -- 2013-01-13 (日) 22:34:37
↑言葉が足りなかったので自己レスします。つまり、僕が言いたかったのは「The Lord of the Rings がサウロンを意味しているなら、どうして “死人占い師によって造られた指輪” という設定ができた時にそのタイトルを付けなかったの?」ということです。「“一つの指輪” という設定ができた時にタイトルを付けたのであれば、The Lord of the Rings は一つの指輪のことであるに違いない」というのが僕の考えです。 -- 2013-01-13 (日) 22:41:54
原著のタイトルは確実にサウロンを意味していると思います。が、そのサウロンの侵略に堪え忍んで一つの指輪を破壊し、その他19個の指輪を一つの指輪の影響から解き放ったという意味では、フロドやアラゴルンに代表される自由の民も、(サウロン亡き後のという条件付きで)the Lord of the Ringsと呼べるのではないかと感じています。 -- 2014-06-15 (日) 03:04:32