ニルナエス・アルノエディアド
- この戦いのまっただ中で、フオルがトゥアゴンへ述べた台詞が印象的。結果としてフオルの予言?は、フオルの息子トゥオルと、トゥアゴンの娘イドリルの子エアレンディルに成就する。
「しかし、今しばらくゴンドリンが倒れずにあれば、その時は殿の御家からエルフと人間の望みが生まれるでありましょう。王よ、わたくしはこのことを、死にゆく者の目で王に申し上げるのです。(後略)」
- 旧版のシルマリルリオンでは「尽きぬ涙の合戦」と呼ばれています。読むとホントに涙が尽きない・・・誓言にいまだ縛られながらも、上級王の位を捨てたマイズロスの呼びかけ。それを頑なに拒むドリアスとナルゴスロンド。信義と報恩のために出陣するドワーフたち、そしてエルダールに苛烈なまでの忠誠を尽くす、エダイン王家の勇士たち!東夷たちの中で唯一、暗黒の力に刃向かうボオルとその息子たち。そしてついに来てはくれないかに思われたゴンドリン軍の参戦・・・。第一紀のオールスターキャストです。もしや、勝利をつかめるのではないかとさえ思えました。それなのに・・・(涙) --
- この戦いは、ほんとに悲しい。マイズロスの悲壮な決意が身にしみて伝わってきます --
- 二つの大国、ドリアスとナルゴスロンドが本腰いれて参戦してたら結果も変わってたのかなあ・・・それともやはり勝てなくてもっと多くの者が死んで更に悲劇的になってたのか・・・ --
- 完全制覇は無理でもモルゴスをアングバンドに再び、封じこめることはできたかも。 --
- 僅差の勝負だったようなので、ナルゴスロンドの戦力やシンゴルの威光が加わっていれば、モルゴスその人を除く彼の軍勢を撃破した可能性はあるでしょう。だからこそ、モルゴスもエルダールの仲を裂くための術策を弄し続けたわけです。 --
- 馬鹿二匹のせいでドリアスはともかく、ナルゴスロンドの助力も得られない結果に。 でも僅差だったのが凄い。 --
- ウルドールが裏切り、一方で忠誠を尽くしたボールの一族は滅びた…東夷とエルフ・エダインとの長く決定的な断絶が生まれたのもこの戦いですね --
- 変節漢揃いの東夷の中で最期まで、忠節を尽くした律儀なボール一党をもっと称えて貰いたい。 -- 斎藤チロン
- この戦いで歴史の流れが不可逆になったと言う点で、「関ヶ原の戦い」と似ているなと想起してしまいました。裏切りによって戦況が決定する点も似ていますね。 -- 「ど」の字
- モルゴスは自由の民の死体で京観作ったわけか。ヨーロッパでもあった風習なんですかね。 --
- 個人的には『指輪物語事典』の「数え尽くせぬ涙の合戦」という訳が一番語呂が良くて好き --
- ウトゥーリエンアウレの大歓声も虚しい --
- 敗戦とはいえこの戦いの大殊勲はベレゴストドワーフとアザガールだよね。
グラウルングが逃げた事で他の怪物も後に続いたとあるし。 --
- 何故か知らんがうちの兄弟では
「涙涸れ尽きぬ戦い」
として話されていた。そんな訳なかったのにな…謎。 --
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