クリストファ・トールキン†
概要†
カテゴリー | 関連人物・組織・団体 |
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スペル | Christopher John Reuel Tolkien |
生没年 | 1924年11月21日~2020年1月16日(享年95) |
解説†
ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンの三男。フルネームはクリストファ・ジョン・ロウエル・トールキン。
1963年から1975年まで英語学講師*1として、父と同じオックスフォード大学に在籍。専門は古~中期英語およびノルド語であった。しかし75年に父の遺稿を整理するために退任している。インクリングズの一員でもあった。
父の諸作品の主要かつ最も身近な聞き手の一人であり、作品についての意見交換や、『指輪物語』『シルマリルの物語』で使われている地図の作画といった面で執筆にも関わっている。
生前からの父の要望もあり、彼の死後はその遺稿を整理・編集して『シルマリルの物語』を出版。その他『終わらざりし物語』『The History of Middle-earth』等の遺稿集を編集し出版しており、版権管理会社Tolkien Estateの代表も務めた(2017年8月29日に辞任)。
トールキンの筆跡は独特でしばしば判読困難であり、また膨大な原稿同士の対応関係は錯綜を極め、そこに系統的な関係を確立することは容易な作業ではなかった。遺稿集の編集・出版は、父の著作と思考に長年に渡って関わってきたクリストファだからこそ成し得た作業と言え、それらは後に続くトールキン研究に欠くことのできない基礎となっている。
父の作品の商業主義的な映像化には一貫して反対しており、自身が権利を持つ『シルマリルの物語』の映像化も許可していない。
父が生前に商業化の権利を手放していた『指輪物語』『ホビットの冒険』の映像化についても反対の立場を取っていて、『ロード・オブ・ザ・リング』公開時も否定的なコメントを出しており、映画本編も一度も見ていないと言われる。
自身の子であるサイモン・トールキンが映画に肯定的な意見を出したため、親子の関係が一時悪化したと伝えられている*2。
2020年1月16日に95歳で死去*3。
著作†
日本語訳されている主な著作・編著†
- 『シルマリルの物語』
- 『終わらざりし物語』
- 『サー・ガウェインと緑の騎士 トールキンのアーサー王物語』
- 『トールキンのシグルズとグズルーンの伝説〈注釈版〉』
- 『トールキンのアーサー王最後の物語〈注釈版〉』
- 『トールキンのベーオウルフ物語〈注釈版〉』
- 『ベレンとルーシエン』
日本語訳されていない主な著作・編著†
- 『Pictures by J.R.R. Tolkien』
- 『The Letters of J.R.R.Tolkien(トールキン書簡集)』
- 『The History of Middle-earth(中つ国の歴史)』
- 『The Children of Húrin(フーリンの子どもたち)』
- 『The Fall of Gondolin』
動画†
外部リンク†
コメント†
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