#author("2022-10-24T12:21:33+09:00;2020-05-05T12:07:30+09:00","","")
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* サエロス [#j3d2f5f9]
** 概要 [#Summary]

|~カテゴリー|[[人名]]|
|~スペル|Saeros|
|~異訳|サイロス|
|~種族|[[エルフ]]([[ナンドール]])|
|~性別|男|
|~生没年|~†[[第一紀]](484)|
|~親|[[イシルボール]](父)|

** 解説 [#Explanation]

[[ドリアス]]の[[ナンドール・エルフ>ナンドール]]で、ドアリスの王[[シンゴル]]の相談役の一人。[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]の死後、[[オッシリアンド]]からドリアスに避難してきた者の一人。
歌に長けていたため、ドリアスでは伶人の[[ダエロン]]と友になる。それ故に、ダエロンがドリアスを去る原因となった[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]の縁者である[[トゥーリン]]には最初から好意を持たなかった。
[[ドリアス]]の[[ナンドール・エルフ>ナンドール]]で、[[シンゴル]]王の相談役の一人。[[デネソール>デネソール(レンウェの息子)]]の死後、[[オッシリアンド]]からドリアスに避難してきた者の一人。
歌に長けていたため、伶人[[ダエロン]]と友になる。それ故に、ダエロンがドリアスを去る原因となった[[ベレン>ベレン(バラヒルの息子)]]の縁者である[[トゥーリン]]には最初から好意を持たなかった。

彼は日頃から、[[トゥーリン]]が[[シンゴル]]の養子として重んじられ、栄誉を得ていることを嫉んでいたが、ある日3年ぶりにドリアスの国境から戻ってきたばかりのトゥーリンが、蓬髪にくたびれた衣類という着の身着のままの姿で[[メネグロス]]の食卓に現れ、(トゥーリンはそうとは知らなかったのだが)サエロスの定席に坐っていたのに腹を立て、思わず'''[[ヒスルム]]では、男たちがこんなに荒くれて恐ろしげであるなら、女たちはいったいどうなんだろう。髪の毛のほかには体を被うものもなく、鹿のように走りまわっているのだろうか'''((『[[シルマリルの物語]]』第二十一章))と厭味を口にした。これを自分の母と妹に対する侮辱と受け取ったトゥーリンは、かっとなってサエロスに杯を投げつけ、杯が顔面に命中したサエロスは口にひどい怪我をして後ろに倒れた。
[[マブルング>マブルング(ドリアス)]]の取り成しを受けて、その場はとりあえず収められたが、恨んだサエロスは翌日に北の国境への帰途についたトゥーリンを森の中で待ち伏せた。サエロスは剣と盾を持ち、トゥーリンを背後から襲ったが返り討ちにあい、トゥーリンに衣類を剥ぎ取られて追い立てられ、その途中で[[エスガルドゥイン]]川の支流に落ち、水中の岩に激突して死んだ。
日頃からトゥーリンが栄誉を受けていることを妬んでいた彼は、ある日国境から戻ってきたばかりのトゥーリンが荒れた着の身着のままで(それと知らず)自分の定席に坐っているのを見て腹を立て、'''[[ヒスルム]]では、男たちがこんなに荒くれて恐ろしげであるなら、女たちはいったいどうなんだろう。髪の毛のほかには体を被うものもなく、鹿のように走りまわっているのだろうか'''と厭味を口にした。これを自分の[[母>モルウェン(バラグンドの娘)]]と[[妹>ラライス]]に対する侮辱と受け取ったトゥーリンは、かっとなってサエロスに杯を投げつけて顔面にひどい傷を負わせた。
これを恨んだサエロスは翌日にトゥーリンを森の中で待ち伏せしたものの返り討ちにあい、衣服を剥ぎ取られて追い立てられた末に[[エスガルドゥイン]]川の支流に落ち、岩に激突して死んだ。

トゥーリンはこの件でシンゴルの裁きを受けることを拒み、ドリアスから逃亡した。
トゥーリンはこの件で[[シンゴル]]の裁きを受けることを拒み、ドリアスから逃亡した。

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